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国際理解から人権活動へ 長野五輪のレガシー「一校一国運動」

国際理解から人権活動へ 長野五輪のレガシー「一校一国運動」
J-WAVEで放送中の番組「SUNRISE FUNRISE」(ナビゲーター:レイチェル・チャン)のワンコーナー「SWITCH FOR 2021」。2月4日(日)のオンエアでは、20年前の1998年、長野オリンピック・パラリンピックが開催された際に長野県内の学校で実施された「一校一国運動」というアクションの当時と今について、長野市立三本柳小学校・国際理解担当者にお話を伺いました。

一校一国運動は「オリンピックに参加した72の国と地域の文化を学んで、市内の75の学校で、選手を応援しよう」という取り組みです。三本柳小学校は、内戦が終結して1カ月経ったボスニア・ヘルツェゴビナと交流したそうで、送られて来た写真や手紙には、砲弾であいた大きな穴や、地雷で亡くなった友人のことが書かれており、戦争の傷跡が残るものばかりでした。子どもたちは地雷について調べ、撤去するための資金を集める活動をおこなったそうです。

また、この一校一国運動は98年以降も続けられたと言います。「平和について学習し、地雷をなくす活動を続ける中で、『地雷をなくす子ども会議』で、ボスニア・ヘルツェゴビナと同じく内戦を経て復興をすすめている、中央アフリカのルワンダ共和国在住の、ガテラ・ルダシングワ・エマニュエルさん・真美さん夫妻に出会います。お2人が主催しているNGO『ムリンディ・ジャパン ワンラブ・プロジェクト』は、内戦や地雷で手足を失った周辺国の人たちに、無償で義足義手を配る活動をしています。三本柳小学校では、彼らを通じて平和と人権を学ぶ活動を続けています」(担当者 以下同)

例えば、先日5〜6年生はパネルディスカッションとして「喧嘩やイジメから仲直りするにはどうしたらいいか?」をテーマに話し合いました。ルワンダ共和国は、植民地として外国から支配を受けていたときに、部族の区別と差別を押し付けられた歴史があります。ガテラさんは「一方の部族には勉強を教えて、別の部族の子には教えなかった。部族の違いでイジメが起き、学校で差別と憎しみを教え込まれた」と話してくれたそう。子どもたちは、自分たちの今の生活を重ね合わせて、たくさんの意見を出し合い、ルワンダ共和国の人々の経験した歴史と自分たちを見つめ直す機会になったと担当者は言います。

また、ガテラさんは「ルワンダ共和国は、内戦後、部族の区別をやめて復讐を認めない、相手を許して皆で国づくりをしている。学校も国も同じ、喧嘩に意味はない」そう話してくれたそうです。一校一国運動を学んだ子どもたちの中には、今ケニアで難民を助ける活動をしている人や、教員として長野県で平和教育をしている人がおり、ルワンダ共和国を訪れた生徒たちは、毎年学校を訪れて体験について話してくれていると言います。

最後に、担当者は「一校一国運動は子どもたちが今の自分をみつけることにつながっていると思います。三本柳小学校を巣立った子どもたちが、世界で活躍して母校に帰ってきて子どもたちに体験や思いを伝えてくれています。人から人へ、平和と人権意識がつながっていくことが、三本柳小学校のレガシーだと思っています」と話してくれました。

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【番組情報】
番組名:「SUNRISE FUNRISE」
放送日時:毎週日曜6時−9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sunrise/

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