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映画『巫女っちゃけん。』広瀬アリスインタビュー 「ここまで反抗的な女の子を演じたことはなかったです」

広瀬:そうなんです。たぶんしわすって人をイラつかせるプロなんですよね。ストレートに言いすぎてしまって相手をイラつかせてしまう部分がしわすには絶対あると思うんです。よく言えば、すごく純粋で真っ直ぐなところなんですけど。

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--健太が最後の最後までしゃべらないですよね。子役の山口太幹君と長い時間、一緒にいらっしゃったと思うんですが、どんな印象でしたか?

広瀬:普段はすごく元気な男の子で、「アリスちゃーん!」とか呼ばれたり、豆柴とずっと遊んでいたり、めちゃくちゃかわいくて。でも、しっかりお芝居はできるんですよ。たぶん太幹のNGは、ほとんどなかったと思うので。こっちが問いかけても無表情なんです。無視するんですけど、それもしっかり演じるんですよ。監督の言うこともパーフェクトにやりますし、「今時の6歳って、こんなにしっかりしてるんだな!?」って思って。子どもっぽい一面も見られましたけど、そういう意味では、太幹にはけっこう助けられた部分はいっぱいありましたね。

--自分も「この子、すごいな!」って、見ていて思いました。どんなことをしても、表情が変わらないところをあの年齢で演じることができるのが素晴らしいな、と。

広瀬:そう。目の奥が死んでいる感じというか。あれはすごかったです。本当、吸い込まれそうになりました。

--ストーリーの中でも際立っているのが、しわすがお母さんの真紀役の飯島直子さんのところに行くシーンです。飯島さんは女優として大先輩だと思いますが、共演なさっていかがでしたか?

広瀬:自分の父親がもともと飯島さんのことがすごく好きで、子どもの頃からよく名前をお聞きしていて……。そんな方とご一緒できるとはもちろん思っていなかったですし、いざお会いするととてもきれいでしたし、緊張しましたけど、役が役で、シーンがシーンだったので、唯一現場の中でもピリッとしてましたね。「すごくいい緊張感の中でやらせてもらったな」と感じました。

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--しわすとの関係性でいえば、リリー・フランキーさんが演じられたお父さんの大島宮司との距離感を演じるのが難しかったのではと思います。

広瀬:そうなんですよね。親なんだけど、仕事場では上司だし……。しかも、人としてもなんかギクシャクしていて。でも、なんだかんだでしわすも親に甘えたいんだな、っていうのを理解したというか……。若い子ならではのモヤモヤした感情やイラ立ちを、うまく発散できなくて、それをお父さんや巫女の仲間たちにウワーッて当たるというか。憎みきれないキャラクターなのかなとか思いました。

--ちょっと抜けた感じがありますよね、リリーさんの役柄は。

広瀬:フッと、なんだか力が抜けていて、その分たぶんしわすがパワープレイをしてバッといっても、物怖じしない。あの関係性もすごくいいですよ。

--健太とラストのシーンで黒ごみ袋がつながっているあたりも面白かったです。

広瀬:なんか怖くて、閉鎖的で、自分の心を閉ざすみたいな。でもラストのシーンはしわすとちょっと親子の空気があって、それもすごくステキでした。景色もきれいで「素敵なシーンだな」って、観るたびに思います。

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記者:

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: http://yaplog.jp/parsleymood/

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