第57回 GW公開!『レディ・プレイヤー1』の魅力を一挙紹介!

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第57回 GW公開!『レディ・プレイヤー1』の魅力を一挙紹介!

先日(2月1日)、東京・新宿の「VR ZONE SHINJUKU」で開催された映画『レディ・プレイヤー1』のPRイベントにゲストとして参加してきました。
僕以外のゲストは、本当にすごくて
*「ソードアート・オンライン」の原作者の川原礫氏
*「ソードアート・オンライン」の劇場アニメ版監督の伊藤智彦氏
*「ワンパンマン」の村田雄介氏
*有名イラストレーターで怪獣絵師、ガンダム絵師としても有名な開田裕治氏
 (昨年、開田先生が描かれた怪獣映画愛いっぱいの『キングコング:髑髏島の巨神』の日本版オリジナル・ポスターは世界中で絶賛されたのです!)
 
*人気YouTuberのMEGWIN氏
*『VR ZONE SHINJUKU』の所長であるコヤ社長こと小山順一朗氏
*MCはニッポン放送のアナウンサーでオタク文化に詳しい”よっぴー”こと吉田尚記氏
みなさんアニメ、ゲーム、VR、デジタル・エンタテインメント畑のオーソリティなわけですが、ここに僕は”海外キャラクター精通者”枠として参加しました。

なぜこのような布陣になったかと言うと、これは『レディ・プレイヤー1』という作品の特長によるものです。

本作は2045年の未来が舞台。人々は「オアシス」と呼ばれる仮想空間にアクセスして、そこでもう一つの人生を持っています。
ある日、この「オアシス」を立ち上げ天た才ハリデーが亡くなります。
彼は遺言で、
この「オアシス」の中に隠した宝というか秘密=イースター・エッグを見つけた者に、自分の全財産と「オアシス」の全管理権(支配権)を譲ると発表!
スラム街に住む若者で「オアシス」に没頭しているウェイドは、この宝さがしに参加するのですが・・
という内容です。

仮想空間を舞台にした謎解きアドベンチャーなわけですが、この作品がすごいのは
仮想空間の中で、人々は好きなキャラクターになれたり、操れるという設定があって、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン、バットマンの愛車バット・モービル、『マッハGoGoGo』のマッハ号等が走り回るわ、
『エルム街の悪夢』のフレディやロボコップはいるわ、
『ストリート・ファイターⅡ』の春麗たち、『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン、キングコング、『アイアン・ジャイアント』
そして『機動戦士ガンダム』のRX-78のガンダムも登場します!
(もっと他にも登場するそうです)

つまり映画やアニメやゲームのキャラクターたちが登場する、オタクにとっては狂喜乱舞な不思議の国での大アドベンチャーなわけです!
しかもこの映画の監督はスティーブン・スピルバーグ!
スピルバーグが演出したガンダムを観ることが出来るわけです!

なので今回のイベントは映画やアニメやゲームのスペシャリストが集められ、
会場にはこの映画に登場するキャラたちにコスプレしたファンの人たちが駆けつけました。

(軽)サブ_AAA0643.jpg『レディ・プレイヤー1』PRイベント会場の様子

この『レディ・プレイヤー1』は『ゲームウォーズ』(日本でも翻訳が出ている)という小説の映画化で、
今回のイベントには原作者のアーネスト・クライン氏、
映画のプロデューサーのドナルド・デ・ライン氏
が駆けつけてくれました。
この物語の設定からもわかるとおり、作者のアーネスト・クライン氏はオタクで、しかも日本のアニメ、ゲーム、特撮ものの大ファンなのです。
なんと原作では、東映『スパイダーマン』の巨大ロボのレオパルドンやウルトラマンも登場!

さてこの映画に登場するキャラクターたちは1980年代に生まれたキャラクターが多いのですが、この80年代というのはオタク・カルチャーにとってとても重要な時代だと思うのです。
まずこの映画の監督でありスピルバーグ自身が、『ET』や『インディ・ジョーンズ』、プロデューサーとしては『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『グレムリン』、熱狂的なファンの多い「グーニーズ」等を発表した時代です。

そして特筆すべきはオタク文化というものが生まれた時代だと思うのです。
というのも77年(日本では78年)にアメリカで『スター・ウォーズ』が大ヒットし、VFXを使ったハリウッド大作が作られるようになります。(この流れをうけスピルバーグの上述したような映画が大人気となります)
映画『スーパーマン』も79年でした。
一方日本では77年に『宇宙戦艦ヤマト』の劇場アニメがヒットし、また79年に『機動戦士ガンダム』の放送が始まりアニメ・ブームが巻き起こります。
そして78年にゲーム「スペースインベーダー」が社会現象に。
つまり70年終わりに、VFX映画、アニメ、ゲームで画期的な事件が起こり、80年代はそれが花開いていきます。
83年にファミコンが生まれゲーム文化、
80年に映画『13日の金曜日』がヒットしてホラー映画ブーム、
あとMTVの台頭によりミュージック・ビデオが脚光をあびて、映像と音楽がきってもきれないものになっていきます。
アメコミ的には『ダークナイト・リターンズ』『ウォッチメン』、そしてウルヴァリンに人気が出始めるのはこの時期です。
89年にはティム・バートンの映画『バットマン』も公開されました。

なお主人公の名前がウェイドで、これってデッドプールの本名と同じで予告編にもそれっぽいのが
出てきますが、デッドプールは90年代生まれのキャラ。
映画に登場するのはデッドプールの元ネタになったとされる、80年代キャラ、デスストロークです。

こうしてみても現代のオタク文化を支えるキャラが生まれた年だし、
また従来は”子どもっぽい”=”大人が楽しむべきものではない”的にとらえられていたものを、大人も堂々と「好き!」と公言できるようになってきた時代の始まりでした。
80年代のオタク・カルチャーを牽引したスピルバーグが、80年代のお宝がちりばめられたこの物語を現代のエンタテインメントとしてどう描くのか?
見逃せません!

(文/杉山すぴ豊)

『レディ・プレイヤー1』
4月20日(金)GW全国ロードショー
スティーブン・スピルバーグ監督
http://wwws.warnerbros.co.jp/readyplayerone/

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