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どうにも「燻製」が好きすぎて、秋田で起業。

どうにも「燻製」が好きすぎて、秋田で起業。

「燻製が好きすぎて起業する人がいる」と聞き、興味を覚えた。雪が降り続ける秋田県鹿角市。起業を目前に控え、溢れんばかりの希望を抱えた松村 託磨(まつむら たくま)さんに会いに行った。

夜中にベランダで
作っていた燻製

どうにも「燻製」が好きすぎて、秋田で起業。

「おいしいお酒が好きです」と話す彼の笑顔を見るだけで、きっと楽しい飲み方をする人だろうと感じさせる。

特に好きだというハイボールを楽しむためにアテを考えていた彼は、試しにウインナーを燻製にしてみた。今思えばフライパンで簡単な作り方をしたそうだが、芳醇な香りと風味豊かな味わいに魅了され、それ以来「燻製」は彼の生活に欠かせないものに変わる。

近隣に煙を配慮し、雨の日や夜中を待ち、色んなものを燻製する日々を送っていた松村さん。「燻製屋」として起業を決めるまでにはどんなドラマがあったのだろう。

きっかけは
田舎暮らし

どうにも「燻製」が好きすぎて、秋田で起業。

出身は、大阪府藤井寺市。営業職の仕事にやりがいはあったものの30歳を目前にして、あと30年間も勤めていくことに不安を隠せなくなった。せっかくの人生、自分の好きなことをしたいと考える。

「でも、自分が好きなことってなんだろう」

 

同じ頃「地域おこし協力隊」に興味を持った。アウトドア好きの両親のおかげで自然が好きだったこともあり、田舎暮らしに憧れもあった。しかも仕事と住宅が担保され任期が決まっている地域おこし協力隊なら、好きなことを探す時間にできる。特に業務内容に自由度があり、副業が認められていた秋田県鹿角市に惹かれた。問い合わせをしたときの担当者もとても優しかったという。

東北には行ったことがなかったが、面接を兼ねた、たった1泊2日の滞在で移住を決意。

「ここで好きなことを見つけよう」

「もしも田舎暮らしがうまくいかなかったら、大阪に戻って再就職しよう」という当初の気持ちも、ほんの数ヶ月後には消えていた。任期満了後もこの鹿角に暮らし続けたい。移住を機に結婚した妻の菜摘さんも同じ気持ちで後押ししてくれた。どうにも「燻製」が好きすぎて、秋田で起業。

田舎暮らしで出会う人はみんな優しく、燻製に興味を持ってくれる人が多かった。松村さんは、少しずつ燻製のおいしさを伝える機会を増やしはじめた。

そんなあるとき、秋田県が主催する移住者を対象にしたビジネスプランコンテストを勧められ、燻製ビジネスで出場したところ銀賞を受賞。金賞ではなかったことに落胆した一方で、「燻製で起業」は周囲からとても評価された。どうにも「燻製」が好きすぎて、秋田で起業。

燻製のおいしさを伝える。

地域の食材を活かす。

こうして松村さんが鹿角で暮らすための「好きなこと」が浮き彫りになった。

新しい燻製を開発する

「いままで興味なかった人たちにも燻製の魅力を知ってもらいたい」と話す松村さんは、ニュータイプの燻製のアイデアがたくさんあるようだった。お酒のツマミというイメージが強い燻製を、もっと幅広く愛される食材にしたいと語る。

風味が増して、味が良くなり、保存期間も延びる。

確かに燻製の特徴を活かせば、お酒を飲まない人や、燻製に興味なかった人たちにも良さそうだ。どうにも「燻製」が好きすぎて、秋田で起業。

彼のビジネスプランを聞けば聞くほど、燻製チーズが食べたくてたまらない気持ちになる。私は早くも「燻製屋」のファンになっていた。取材/ 写真協力: 燻製屋 猫松 松村託磨

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