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「高次脳機能障害」気づきにくいからこそ、みんなでサポートしませんか

「高次脳機能障害」気づきにくいからこそ、みんなでサポートしませんか
先日、ミュージシャン、音楽プロデューサーとして活躍していた小室哲哉さんによる記者会見において、「
高次脳機能障害」をもつ妻KEIKOさんとの生活が語られました。

小室さんは、自身の体験を発信することで、同じような境遇にある方の力になりたいと会見を締めくくりましたが、落ち着いた語り口の中にも、想像を絶する苦悩が秘められていたように思います。

身近な人が障害を持ってしまったとき、少しでも支えることができたらーー

そんな思いで、医師に解説していただきました。誰にでも起こりうる高次脳機能障害について、理解を深めていきましょう。

高次脳機能障害の原因となる疾患は?

脳梗塞で倒れ、高次脳機能障害になる

高次脳機能障害とは、脳の一部に損傷が加わることで引き起こされる様々な障害のことをいいます。その原因も様々で、脳梗塞や脳内出血、くも膜下出血などの脳卒中、交通事故などによる脳への外傷、脳腫瘍、脳炎、低酸素脳症が挙げられます。

そのなかで最も多い原因は、脳卒中です。次に多い原因として外傷による高次脳機能障害があり、これは若年者にも起こる可能性のあるものですので、社会生活の上で深刻な問題となります。

高次脳機能障害の症状は?どんな障害が起こるの?

高次脳機能障害で日常生活に苦しむ

高次脳機能障害の症状は多様で、記憶障害や注意障害、社会的行動障害が挙げられます。これらの症状のどういったものが発現するかは、ダメージを受けた脳の部位によって異なります。

例えば、思考力や創造力を司る前頭葉がダメージを受けた場合は、物忘れが多くなり、物事の段取りがつけられなくなるといった症状が現れます。

このような症状は本人も気づかないことがあり、障害として認識されにくい傾向があります。表面上は麻痺などの後遺症もなく社会復帰を果たせたように見えても、社会生活に大きな問題を抱えるケースが多いです。

周囲からは、病気やけがで退院したら「人が変わったようになった」という程度の認識しか持たれないパターンもあり、うまくいかない社会生活に悩む患者や家族が大勢いるのです。

高次脳機能障害のリハビリ・介護について

高次脳機能障害のリハビリの食事

残念ながら、一度障害を受けた脳が元に戻ることはほとんどありません。高次脳機能障害の治療は、それぞれの症状に合わせたリハビリが主となります。

症状やどの程度の障害なのかは、人によって異なりますので、リハビリの方法もそれぞれ異なります。まずは、食事や入浴など、あまり思考力を必要としない行動から始め、徐々に料理や買い物などの思考力を必要とする訓練を始めます。

しかし、焦りは禁物です。高次脳機能障害の人は、慌てやすく、怒りっぽくなることが多いです。リハビリがうまくいかないからといって、責めるようなことはせず、ゆったりとした気持ちで進めていきましょう。

身近な人が高次脳機能障害かな?と思ったら

高次脳機能障害を緩和する会話

脳の病気やケガの後に、このような症状がある人は、高次脳機能障害の可能性があります。

・今まで当然のようにできていたことができなくなった

・怒りっぽくなった

・言葉や文字の理解が低下した

ただ、やはり本人すら後遺症による障害だと認識できず、うまくいかない日常に思い悩んだ末にたどり着くケースも多々あります。高次脳機能障害が疑われる人がいたら、病院受診を勧めましょう。

適切なリハビリを行うことで機能が改善することもあり、リハビリがうまくいかないときはお薬が処方されることもあります。

また、高次脳機能障害の人が社会生活を送るのは、周囲の人の理解が必要となります。症状はその人の個性なのではなく、障害であることをきちんと理解してください。本人の希望を尊重し、困っていることがあったら、そっと手を差し伸べましょう。

最後に医師から一言

高次脳機能障害を支える社会

高次脳機能障害は近年、ようやく認知度が上がってきた疾患です。表面上は障害があるように見えないものの、社会生活を営む上で様々な問題を抱えている人もたくさんいます。

高次脳機能障害は原因は様々で、すべての年代の人がなる可能性のある疾患です。あなたの周りで、高次脳機能障害だと思われる人がいたら、理解を示して手を差し伸べましょう。それが、患者さんのリハビリへの第一歩につながります。

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