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THE 夏の魔物 “俺たちはただ音楽がやりたい” 新曲「音楽の魔物」に思いを込めて2018年をスタート―OTOTOYライヴレポ

THE 夏の魔物 “俺たちはただ音楽がやりたい” 新曲「音楽の魔物」に思いを込めて2018年をスタート―OTOTOYライヴレポ

1月17日(水)渋谷WWW にて、THE 夏の魔物の対バンツアー〈全国の魔物〉ファイナル公演が行われ、詰めかけたロックファンを前に新曲「音楽の魔物」を披露して2018年のスタートを切った。

このツアーはTHE 夏の魔物がVAPから10月にリリースしたメジャー1stアルバム『THE 夏の魔物』を携えて行われたもの。

2017年10月16日(月)千葉LOOKを皮切りに宮城、北海道、愛知、大阪、福岡公演を経てのファイナル公演は渋谷WWWにてリンダ&マーヤ、ギターウルフという強烈無比な対バンとなった。

一番手のリンダ&マーヤからいきなりクライマックス。「たかがAction」でスピーカーの上からマーヤが「ロックンロール‼︎」と叫びダイブ。そのバトンを受けたギターウルフは「ジェットジェネレーション」「カミナリワン」をはじめ大爆音を叩きつけ、ライヴ後半にはTHE 夏の魔物のアントーニオ本多がステージに上がりギターを託される胸アツなシーンが現出。ギターをかき鳴らし、ネックに舌舐めずりするアントンの勇姿がセイジと対峙。最後はステージから魔物チルドレンの元へ飛び込んでいった。

THE 夏の魔物がステージに上がったのは20:50。SE「Lust For Life」(The Prodigy Remix)に乗せて越川和磨(Gt.)えらめぐみ(Ba)中畑大樹(Dr. )ハジメタル(Key)によるシン・マモノBANDが入場、中畑がスタンディングのままスネアを叩き出し、バンドが爆音を叩きつけると、大内雷電、泉茉里、アントーニオ本多、成田大致、鏡るびいの順にTHE 夏の魔物がステージに上がる。ツアーファイナルのオープニング曲に選ばれたのは、彼らの原点ともいえる「リングの魔物」。会場のボルテージもいきなりクライマックスだ。「西さーん!!」と成田が叫び、越川がステージ前でギターソロを弾く光景もすっかり定番。“月面水爆 砕け散った花火よ きみとなら後悔しない”と成田が歌うソロパートは、魔物チルドレンに捧げられていたようで、歌い終えると客席へとダイブしてみせた。2曲目は「魔物 BOM-BA-YE 〜魂ノ覚醒編〜」。今日のシン・マモノBANDの演奏は中畑のバスドラ、えらのベースを中心に低音がガンガン響いている。それだけに、曲中で聴かせるヴォーカルとハジメタルのオルガンの掛け合いが際立って聴こえた。フロントの5人は、両手を大きく広げて天を仰ぐアクションのるびいと大内、ハイキックばりに右脚を蹴り上げてジャンプする泉、ヴォーカルの間隙を縫ってクールなボイスを呟くアントン、観客を睨みつけながら扇動する成田と、絶好調の歌唱とパフォーマンスを見せる。

「恋の天国はケモマモハート」は中盤のギターソロ後のスローダウンするあたりで越川の豪快なコードストロークをフィーチャーしたアレンジになっており、曲の表現力がより鮮明になっていた印象だ。続く「涙。」でもそう感じたのだが、全体的にこれまでのソリッドなサウンドに加え、より大きなビートで豪快に聴かせる演奏へと変化していることが感じられた。それ故に言葉数の多い曲も心地良さを増していたように思う。そんなイメージがメロディの良さと結びついた楽曲、「東京妄想フォーエバーヤング」はやはり魔物のライヴアンセムとして突出している。曲頭にはるびいが「イェーって言えー!!」と叫んでいた。

「今日出てくれた偉大なるロックンロールの先輩たち、今日はありがとうございます! やっぱり先輩はスゲエと思いながら観てたんですけど、今日はTHE 夏の魔物らしい戦い方で先輩たちと戦おうと思いました」

との成田のMCから、他の2組にはないロッカバラード「over the hill」を歌った。「アルバムに入ってる大切な曲」との曲紹介から歌われたこの曲は、成田と泉のツインヴォーカルによる表現力を、キーボードのハジメタルが奏でるオルガンソロとピアノがバックアップ。“フジロックのグリーンステージのドンルクみたいに”サビで大合唱が起こり、感動的なエンディングに。歌い終わると静かにメンバーを全員紹介。再び全国ツアーを行うことに触れると、「2018年、この9人で進んでいきます! 一緒に歌おう!」と「THE 夏の魔物のテーマ」へ。サビで歌われる“自分がなくなるこの瞬間”を魔物チルドレンと共有した爆発力を見せて本編が終了した。

どこからともなく沸き起こった“魔物ボンバイエ”コールに応えてのアンコールは、るびいと泉が主役のロック・チューン「マモノ・アラウンド・ザ・ワールド」からスタート。まさに真骨頂とも言えるコール&レスポンスで“どっちかぶっ倒れるまでの真剣勝負だ!”と叫ぶるびいは、バンド加入以降ステージを重ねるごとにロックンロールの狂人へと成長した感があり、存在感を増している。もちろんキレッキレのダンスと歌で魅了する茉里も負けてはいない。このロックンロール・シスターズの活躍ぶりが現在のTHE 夏の魔物の核の1つになっているのだ。ボーイズが加わり「シン・魔物 BOM-BA-YE ~魂ノ共鳴編~」を披露。これが凄かった。様式美すら感じさせるキメとヘヴィな高速ビートに乗せて歌う5人。“命は燃やすためにあるのさ”という歌詞に納得せざるを得ない熱演だった。

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