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ワーママを救う、地元に「通勤」する会社とは?

子育てしながらの通勤がきつく退職、サテライトオフィスをつくろうと思ったのは2014年。しかし人脈も資金もなく一度は断念。そして、働き方改革が大きく問われ始めた2016年、いよいよ波が来たと、あらためて実行に移したのがTrist代表・尾崎えり子。ひとりの想いは大きなうねりとなり、地域も企業も多くのひとを巻き込んでいきました。

※本記事は、「PR Table」より転載・改編したものです。

子どもが育つのも介護者が生きるのも地域だから、地域のひととのつながりが重要

f:id:mihomiho4892:20180109124630j:plain▲Trist代表・尾崎えり子

「縁もゆかりもない土地で、誰も頼れる人がいなくて、こりゃキツイなと思った」——。

これはTristの代表を務める尾崎の2013年頃のエピソード。

「きついな」と思った尾崎自身も働くママです。当時、風邪をひいた小さなふたりの子どもを抱え、自分も風邪になり、家族に助けてもらいたくても、夫婦の実家は香川と岡山で、夫も海外出張中。もちろんママ友はいるけれど、風邪の子どもを預けて万一うつったら、相手も大変になることは目に見えています。誰にも助けてもらえない。万事休す。

尾崎 「どうしようもなくて……近所の60代のご夫婦に子どもをみてもらえませんか、病院まで車を出してもらえませんかとお願いをしたんです。すると、なんでもっと早くに頼りにこなかったんだといわれました」

ご夫婦とは普段から、実家から届いたおいしいものをおすそわけする仲。すぐにテキパキと対応してくれました。病院から帰宅すると、夕食をたくさん買ってきてくれていて……。

尾崎 「ホッとして嬉しかったです。私たち世代は、“ちゃんと自分でしなきゃ”という意識がすごく強いし、人に頼るのは『迷惑』だと思い込んでしまっています。でも頼るとラクだし、相手も喜んで手伝ってくれる。それがわかりました」

この体験で尾崎は「母親だけが集まっていても非常に弱い」と実感します。年齢や性別などを超えた色々な人たちに頼らない限り、地域のなかで子どもを育てることは難しい。どんなに職場が子育てや介護と仕事を両立できる環境を支援しても、子どもが育つのも介護者が生きていくのも地域なのだからーー。

自分の経験を活かして働きましょうーーその言葉が一人ひとりの自信を蘇らせる

f:id:mihomiho4892:20180109125021j:plain▲ライフイズテック株式会社にテレワークで務める小林さん。6年以上のブランクを乗り越え、人事として活躍している(2017年9月の応募時点)

Tristは、長時間通勤が難しく、子どもの近くで働きたいと考えている方(特に母親)へ「都内の企業に所属しながら、自分のキャリアを活かして地元のシェアサテライトオフィスで働く」というスタイルを提供しています。つまり、その人にとってのオフィスが、“地元に通勤してきてくれる”ということです。

特に、Tristが注力するのは無償の教育プログラムです。「マインドセット」「ITセット」「テレワークセット」と3つの基本講座がありますが、なにより大事なのはマインドセットだと尾崎は考えています。なぜならブランクのある母親たちは、驚くほど自己肯定感を失っているからです。

尾崎 「家庭に入って経済的自立がなく誰かに依存して生きるということで自信を失うひとは多いです。自己肯定感が低いと、どんなにスキルを磨いても、それを活用できる、会社に貢献できるという自信が育たない。自分がなぜ働くのかという軸がぶれてしまって、結果的に企業から辞めさせられてしまうなと思ったんです」

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