備蓄するだけじゃダメ?防災食の達人に聞く「備え方」

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備蓄するだけじゃダメ?防災食の達人に聞く「備え方」
J-WAVEで放送中の番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。1月17日(水)のオンエアでは、防災食のスペシャリスト、管理栄養士の今泉マユ子さんをお迎えしました。

防災食アドバイザーとしてレシピや商品の開発、講演、講習を行っている今泉さん。食や災害に関わる資格も数多く取得しています。

管理栄養士だった今泉さんは、2011年の東日本大震災がきっかけで防災に目覚めたそうです。あの日、中学1年生だった娘さんは友達とディズニーシーに行っていて、帰ってきたのは翌日、ご主人も翌日に帰宅。しかも、幼稚園生だった息子さんが初めて1人でお留守番をした日に地震が起きたそうで、今泉さんご自身はなんとか帰宅できたものの、「食べるものはたくさんあったのですが、非常食は私にしかわからないところに置いていたんです。もし私が帰れなかったら、幼稚園児が1人…。これは問題と思い、誰でもすぐに取り出せて、皆が知っていないといけないと資格を取り始めました」(今泉さん、以下同)とそのきっかけを話してくれました。

とはいえ、防災に関しては、これまでの栄養士の知識が通用しないことに気づき、講演では、限られた条件でいかに健康を維持するかや、被災が長期になった際の体調維持のための食事、体の栄養だけでなく心の栄養を食事から摂ることの重要性なども話していると言います。

非常食も「備蓄するだけじゃ駄目。いざと言うときに使えなかったり、賞味期限を切らしてしまう方もいるので、普段から食べ慣れること。備蓄用の食品が嫌いな方は無理をせずに、普段食べ慣れているものを災害時に食べることが大切だと思います」と語りました。

また、備蓄用食材を1ヵ所ではなく、車、玄関、キッチンなどに分散して置き、さらに本棚はレトルトの箱が丁度入るサイズなので、左から食べて賞味期限を意識しているそうです。

たとえば給料日前の1週間は家にあるものを消費すると決めるなど、「家族が好きなものを備蓄して、それをしまい込まずに消費することが大切。無くなったら買い足すことを続けないと習慣化できません」とアドバイスしていました。

オンエアでは、今泉さんに缶詰を使った簡単レシピも伺いました。たとえばポリ袋に、ツナ缶、切り干し大根を水で戻さずに入れて、マヨネーズ、おろし生姜、すりゴマを揉むだけでおいしい料理ができあがります。少し固めのものを咀嚼することで唾液を出し、災害時に誤嚥性肺炎を防ぐ役割もあるのだとか。

普段から備蓄を上手く消費するサイクルを生活に取り入れるだけでも、防災への意識は高まります。まずは自宅の備蓄食のチェックからはじめるのも良いかもしれませんね!

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【番組情報】

番組名:「GOOD NEIGHBORS」

放送日時:月・火・水・木曜 13時−16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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