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ホーディングとの闘い(1)−feles32−

feles完成から、しばらく経ってしまいました。せっかく完成したのに、年明けまで何をしていたのかというと、主に「お片付け」。引っ越し、イベント等が重なり、instagram等でfelesをアピールしていきたいというキモチはあれど、ごっちゃごちゃの室内を撮れば、むしろ逆効果。さらにそれを公開するのも、さすがに恥ずかしい。何も考えずに処分するのは、私の中に巣くう「もったいないオバケ」が抵抗する。
2度の引っ越しを経て、ようやくお片付けからの解放が見えてきた今、区切りの意味でもホーディングとの闘いについて書きたいと思います。

(↑felesの暮らしには比較的すぐ慣れた好(スー)。引っ越した日はなかなかゲージから出てこなかったのに、2カ月経たないうちにこのとおり。なんとなく元の土地に建てたことを判っている様子)

家族の傾向

ホーディング障害という言葉をご存じだろうか?
要するに度を越して「モノを溜めこんでしまう」「捨てられない」。モノだけではない。猫などをたくさん集めてしまう「アニマルホーダー」は、通称猫屋敷として昨今のニュースでも目にしたことがるのでは。

もはや病気のことだが、うちの家族はまさにそれ。昭和世代ということを差し引いても、とにかく溜めて捨てられない。特にその傾向が顕著なのが父親で、6LDKロフト(屋根裏)付きという間取りなのに3部屋+屋根裏部屋を自分のモノで占拠するという暴挙。部屋は棚や収納ケース、段ボール等で埋め尽くされ、その中にびっしりモノが詰まっている。引き出し式の棚は引き出しが開かなくなるくらいにモノが詰まっている状態。しかも職業柄もあり、電子部品等、分別、処分しにくいもので埋め尽くされている。

一方、母親も祖母から受け継いだ着物やモノを一部屋にびっしり詰め込む。6畳の部屋にかろうじてベッドの上だけが居られる場所。さらに依存症を疑うくらいに買物が大好きだった。古い家で手入れをしないモノたちは当然カビていく。

娘である私もモノを捨てられない方向で育つが、社会人になってからしばらくして、「このスペースを家賃換算したら毎月、どのくらいロスしているだろう」という考えに触れ、段々と処分する方向に向かっていく。その後、世間でも近藤典子氏の「収納術」や、「断捨離」等の片付けブームが到来。自分の部屋から徐々にスペースを確保していくようになり、好を迎えてからは共用スペースの掃除は私が担当。老いた両親はもう草むしりもできなかったので、庭の手入れも行っていた。

私が大型連休を片付けに費やしたのも一度や二度ではない。それでも両親の部屋には基本的に手がつけられないため、依然として「モノに埋め尽くされた」家で暮らしていた。

両親との別離

母が亡くなった時も、病院から自宅に戻すのに揉めた。認知症状MAXの父、モノだらけの家。それでも親族、葬儀関係者の「母を一度は家に帰してあげて」という言葉に私は疲弊していた。亡くなった時に駆けつけてくれた叔母が「私も片付ける」と言ってくれ、なんとかスペースを確保。さらに近所のおじさんが、厚意により外回りを掃除してくれ、何とか母を送り出すことができた。

そして父が施設に入所。その後、東日本大震災。
私は自分の気力体力の回復を待ってから、屋根裏と1部屋の片付けに着手するが、一人では、もうどうにもならないので業者に高額を支払って何とかモノを処分し、部屋を空ける。見積もりでは1日だったのに、実際の撤去はまる2日かかってしまった。

また、事前に知らせてはいたものの、実際にモノがなくなった部屋を見た父親はうつを発症。この時のうつ症状は攻撃的で、周囲との関係も悪化。さらに前立腺を患い、父は施設を変えざるを得ない状態にまで発展した。

これ以降、とうとう実家を壊すまで、部屋の片付けには着手はできなかった。
(続く)

晧(アキラ)はfelesにすぐ慣れて、引っ越し当日から積極的に探検。日当たりの良いところは気にいっている様子

Living in feles

せっかく、felesにも住み始めたので、暮らしている様子をお伝えするコーナー。
HP解説やinstagram等でも展開する予定なのですが、まずはこちらで。

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