「わずらわしさから解放されたはずなのに、なんで寂しいんだろう…」さよなら、ベビーカー by ゆむい
先日、ベビーカーを処分しました。

半年以上使っていなかったのですが、なんだか捨てられず。玄関先に置きっぱなしにしていたら蜘蛛の巣が張ってしまいました。
「もう潮時かな…」と、なんだか怒涛の育児期間を思い出してしんみりしてしまいました。 前回エピソード:やっと見つけた、孫と似ているところ! 意外な共通点を発見し、お爺ちゃん大興奮!! by ゆむい
1台目のベビーカーを買ったのは長男を妊娠中のこと。
あの時は「妊娠して、産まれたら、育児する」…というのがピンと来ていない状態でしたが、新品のベビーカーが「育児するんだぞ!」という現実をよりリアルに教えてくれたような気がしました。

ベビーカーにぬいぐるみを置いて「早く乗せてみたい」と写真付きでSNSに公開していたのを覚えています。
初めてベビーカーに乗せて出かけたのは、桜が満開の時。

生後1〜2ヶ月の長男はほとんど寝ていて、桜なんて全くわかっていなかったでしょう。初めてのベビーカーの乗り心地は気持ちよかったかな?ちょっと寒かったかな?
ベビーカーを押してから、初めて見えて来た世界もあります。
街中って意外と段差・階段が多い。スロープって思った以上に遠回り。意外な所に傾斜があって、ヒヤリとしたことも。

電車やバスでたくさんの人たちに助けていただいて、世の中がこんなに親切で溢れているとはベビーカーを押すまで知りませんでした。

平坦に整えられた歩道、ヒビの入っていないアスファルト、横断歩道の小さな凹凸、デパートのツルツルした床、絨毯が敷かれた床、木製の橋、砂利道、石畳。芝生も、草の長さで動きやすさが全然違う。
足元の状況なんて、ベビーカーを押すまで全く気にしたことがありませんでした。
成長に合わせて2台目、次男が産まれておさがりに回し、それも壊れて3台目…と、5年間押し続けたベビーカー。
幼稚園の送迎も、同じ道、同じ時間の中で、たくさんの思い出ができました。
