体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

マーク・ハミル、映画『スター・ウォーズ』シリーズの音楽を手掛けてきたジョン・ウィリアムズを称賛

「俳優ひとりひとりはオーケストラの楽器のひとつですが、ジョン・ウィリアムズはすべての登場人物なのです」

マーク・ハミルは、「ジョージ・ルーカスを除いて、ジョン・ウィリアムズよりも映画『スター・ウォーズ』の成功の功績に値する人物はいません」と、語る。

2017年に最も高い興行収入を記録した映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を含む『スター・ウォーズ』シリーズ8作品のうち5作品で、ルーク・スカイウォーカーを演じるハミルのかなり大胆な声明だ。ハミルは、おそらくほとんどの俳優よりも、映画における音楽の役割を高く評価していると言える。

ハミルの(音楽への)関心は子供時代に始まり、米ワーナー・ ブラザースによる古い漫画映画の作曲家カール・スターリングから、特殊効果の天才レイ・ハリーハウゼンのファンタジー映画の音楽を手掛けたバーナード・ハーマンへと続いた。ハミルは、「映画『アルゴ探検隊の大冒険』と映画『シンバッド七回目の航海』の2本立てを観ました」と本紙ヴァラエティに語り、「映画を観た時から、メインのテーマをハミングすることができました」と、続けた。

ハミルは、映画『サイコ』の音楽で映画ファンを怯えさせた作曲家が、同じくハーマンであると気づいた時に大喜びした。「もし『サイコ』に音楽が無ければどうなるでしょう?その位にその音楽は影響力があり、すべての体験で必要不可欠な部分でした」と、語った。年を取るにつれてハミルはより映画マニアになり、マックス・スタイナー(映画『キング・コング』)、エリック・ウォルフガング・コーンゴールド(映画『ロビンフッドの冒険』)の仕事を高く評価するようになった。

1976年はハミルにとって重要なものだった。ジョージ・ルーカスの有名SF映画に配役されたのだ。「『スター・ウォーズ』に出演する前に私が知っていたジョン・ウィリアムズの映画は『ジョーズ』だけでした」と、ハミルは語り、「ジョニー・ウィリアムズとしてテレビで地位を確立していたのは明らかでしたが、私がそれを知ったのはずっと後になってからのことでした」と、続けた。

プロデューサーのゲイリー・カーツが、ダビング・セッションの途中でマリブの家からハミルを迎えに来た時、ハミルはウィリアムズが作った最初の象徴的な映画スコアを紹介されたことを今でも鮮明に記憶している。「良いサウンドシステムを備えた2人乗りのスポーツカーでした」「彼はカセットテープをかけ、私は完璧に吹き飛ばされました。目的地に到着するまでに私は宙に浮いていました。信じられませんでした。頬を涙が伝いました。私はひどく圧倒され、感動し、嬉しくなりました。彼の音楽は叙事詩でした。私たちのようなごく平均的な映画にとって、彼の音楽はそれを映画『アラビアのロレンス』の地位に昇格させたのです」と、続けた。

ハミルはすぐにファンになった。ウィリアムズが『スーパーマン』を録音した1977年後半、ハミルはロンドンで録音セッションの招待状を手に入れた。ハミルは音楽がとてもスリルに満ちていると感じた。「なぜ、ウィリアムズはそれを次回作『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のために残しておかなかったのでしょうか。私は何とかウィリアムズを私たちのものにできないかと考えました」と、笑いながら語った。

2015年に映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が公開され、新たな3部作が製作された。ハミルは、「ウィリアムズが私たちのチームの一員となると知った時、フォースは私たちと共にありました。誰も彼の後釜になることはできませんでした」と、語った。

ライアン・ジョンソン監督は、ハミルをウィリアムズの『最後のジェダイ』の録音セッションに招待した。「ただただ、畏敬の念を感じました」「100人以上はいるオーケストラ全体とウィリアムズのコミュニケーションの取り方を見ると、彼はオーケストラのメンバー全員の名前を知っていたのです!驚くべきことです。彼はすべての場面を高めています。その場の感情や俳優が描写しようとしているあらゆる葛藤の力学を理解しなければならないのです。ある意味ではそれは一層複雑です。俳優ひとりひとりはオーケストラの楽器のひとつですが、彼はすべての登場人物なのです」と、述べた。

Variety Japanの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。