昨年の紅白で話題になった浜口庫之助ってどんな人?

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昨年の紅白で話題になった浜口庫之助ってどんな人?
J-WAVEでオンエア中の「SONAR MUSIC」(ナビゲーター:藤田琢己)。木曜はいきものがかりの水野良樹とお送りしています。1月11日(木)のオンエアでは、シンガーソングライターのパイオニアとしても有名な、浜口庫之助さんをテーマに水野が解説しました。

浜口さんといえば、昨年の「紅白歌合戦」。NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の特別編の中で桑田佳祐さん演じる謎のお客さんが浜口さん役だったというのも、記憶に新しいところです。

“ハマクラ”とも呼ばれていた浜口さんは「人生いろいろ」「涙くんさよなら」など、さまざまな名曲を手がけていますが、もともとはハワイアン歌手でした。ご自身も歌い手としてヒット曲を出していて、紅白歌合戦にも出演。その後、作曲家に転向します。当時は、作曲や作詞は分業が一般的でしたが、浜口さんはどちらも手がけることができたことから、浜口さんがシンガーソングライターのパイオニアではないかと言われています。

水野の話では、浜口さんは言葉そのものが持つイントネーションを、とても大切にしていたそうで、一人で作ることで言葉とメロディーを一体で作っていけるのではないか、と推測していました。

「著書を読んだところ『詞を左手、曲を右手として、両手を打ち合わせると“パン!”と音がする。その音が歌なのだ』と書いてあったんです。詞そのものの内容が素晴らしいだけではなく、それがメロディーにのっかってちゃんと同じ息というか、同じ発音であったり、イントネーションなど、全てが一体となって同化した時に歌になるということだと思います」と解説しました。

浜口さんはハワイアンの歌手でしたが、途中で自問自答をする出来事があったそうです。来日していた海外の演奏団のコンサートを聴きにいったところ、その国の文化の音楽を演奏していて、それを見た浜口さんは「もしかしたら、日本独自のメロディーがないかもしれない」と思ったそう。

しかも、アメリカ公演の話がきていた時で「海外に行って『あなたたちのまねをしに来ました』というのか…」と思い、日本独自のポップスを作れないかということで曲を作っていくようになったそうです。

さらに、放送では浜口さんが出がけた曲をいくつか紹介しました。

◯マイク眞木「バラが咲いた」
ハワイアンのテイストですが、日本語としての発音が保たれています。

◯石原裕次郎「夜霧よ今夜も有難う」
「日本は大抵頭打ちですが、カウンターになってくるメロディーは裏で入ってきて、洋楽のエッセンスが入ってます。」(水野)

◯島倉千代子「愛のさざなみ」
「ロサンゼルスでレコーディングされています。当時としては新しいサウンドで、海外のサウンドに純日本的な島倉千代子さんの歌唱が乗っています。当時色んな人が海外のポップスを、どのようにして自分たちなりに変えていくかを考えていて、浜口さんは、それを乗り越えることで、日本のポップスの土台を作っていったんじゃないかと思います」と水野が解説しました。

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【番組情報】
番組名:「SONAR MUSIC」
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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