ホンダのフラッグシップセダン、レジェンドの走りはまさにレジェンド級なのである

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▲日本のスーパーカーと同じメカニズムを持つセダンであるレジェンド

▲日本のスーパーカーと同じメカニズムを持つセダンであるレジェンド

最近のフラッグシップセダンの流行は?

いくらミニバンやSUVが人気とはいえ、やはりフラッグシップモデルといえばセダンというのは今でも変わらない事実です。

しかし、そのフラッグシップセダンも昔のように高級さを前面に打ち出して、フワッフワな足回りというモデルから、ある程度シャープさを持ち合わせたスポーティな雰囲気のモデルへと変化しつつあります。

これは恐らくメルセデス・ベンツやBMWといった欧州の車両の影響が大きいと思いますが、後部座席でふんぞり返るだけではなく、オーナー自らがステアリングを握るドライバーズカーとしての資質も重要とメーカーが考えているからではないでしょうか?

そういった視点で見てみると、レクサスやトヨタ、日産のフラッグシップセダンにも引けを取らないどころか、それ以上にドライバーズカーとしての資質が高いモデルが存在しています。それはホンダのフラッグシップセダン、レジェンドの3代目&4代目モデルです!

日本で初めて280馬力規制を突破したホンダ レジェンド(3代目 2004~2012年)

▲280馬力規制を初めて突破したのはスポーツカーではなくレジェンドだった

▲280馬力規制を初めて突破したのはスポーツカーではなくレジェンドだった

レジェンドといえば1985年にデビューし、モデル途中で「ウイングターボ」と呼ばれるターボエンジンを搭載した初代やバブル景気に乗って、シーマやクラウンと競い合った2代目が印象的です。

が、その後は販売が低迷。そこで、よりホンダらしさを強調して登場したのが3代目となる先代レジェンドでした。

搭載されるV型6気筒エンジンは排気量こそ先代と同じ3.5Lでしたが、大幅にパワーアップを果たしたJ35A型に変更。

そのパワーは300馬力というもので、2004年6月に馬力規制撤廃を宣言後、初の280馬力オーバーを果たした車両なのです。

これだけでも「走りのセダン」としては十分魅力的なポイントですが、さらにすごいのが「SH-AWD」と呼ばれる四輪駆動システムです。

これは、前後輪と後輪左右の駆動力を自在にコントロールする世界初のシステムで、駆動力を走るためだけでなく旋回にも利用することで車両の運動性能を飛躍的に向上するというもの。

▲オンザレール感覚というものをセダンで実現したSH-AWD

▲オンザレール感覚というものをセダンで実現したSH-AWD

詳しい仕組みは割愛しますが、要は車が勝手によく曲がるように駆動力を配分してくれるというもので、大柄な1.8トンもあるレジェンドがライトウェイトスポーツカーのようにグイグイと曲がっていく感覚は病みつきになること間違いなしです。

なお、レジェンドは2008年と2010年に大きな変更がなされており、2008年にはエンジンが3.7L化されさらなる出力の向上がなされ、2010年にはATが5速から6速になり、動力性能と燃費性能の向上がなされています。

そんな魅力的な3代目レジェンドは中古車市場では驚くほど格安。初期型モデルであれば、総額40万円台から探すことができてしまいます。

3.7Lエンジンとなった中期型だと総額150万円から、6速ATとなった後期型はタマ数がかなり減りますが、それでも総額200万円程度で狙えるというからビックリです。

現行NSXにも搭載されている4WDシステムを採用したホンダ レジェンド(4代目 2015年~)

▲ルックス的にはライバルと遜色ないと思うがいかんせん地味イメージの現行レジェンド

▲ルックス的にはライバルと遜色ないと思うがいかんせん地味イメージの現行レジェンド

3代目レジェンドの正常進化版といわれるのが、2015年に登場した4代目。先代の販売が日本で思いのほか低調だったため販売が危ぶまれていましたが、アメリカでのデビューから遅れること2年、なんとか日本でも販売されることが決定しました。

新型は先代のSH-AWDの進化版となる「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載しており、その名前からも分かるようにハイブリッド車となりました。

このシステムは電気モーターを内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッションと、リアアクスルに電気モーターを左右1基ずつの計3つのモーターを持った、世界初の3モーターハイブリッドによる最先端の駆動システムとなっています。

▲現行NSXと同じシステムを搭載し、さらに走行性能に磨きがかかった現行モデル

▲現行NSXと同じシステムを搭載し、さらに走行性能に磨きがかかった現行モデル

特筆すべきは、これと同様のシステムがNSXにも搭載されているということです。

さすがに組み合わされるエンジンはNSXのツインターボに対して自然吸気となりますが、それでもシステム合計で382ps/463N・mと、同社のシビックタイプRや、同排気量のスポーツカー、日産 フェアレディZを大きく上回る数値です。

スポーツカー顔負けの動力性能とコーナリング性能を兼ね備えたハイテクスポーツセダンへと進化を果たしただけではありません。

ハイブリッドということもあり、16.8km/L(カタログ値)という低燃費も両立しています。さらには、先進安全技術のホンダセンシングも標準装備しており、全方位敵ナシというわけなのです。

しかし悲しいかな市場での人気はそれほど高くなく、登場から3年も経過していないのに中古車価格は総額400万円を切るというもの。

新車での乗り出し価格が700万円前後ですから買い得感は半端ありません。

また、今年2月にはマイナーチェンジがされることがすでにメーカーから発表されており、新型の登場でさらに相場が下がる可能性もありそうです。

▲すでに先行して公開されているマイナーチェンジ後のレジェンド

▲すでに先行して公開されているマイナーチェンジ後のレジェンドtext/小鮒康一

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