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【ライヴレポ】BiS、ツアー初日にプー・ルイ卒業発表「後輩たちがなかなか超えられないようなBiSを作る」

【ライヴレポ】BiS、ツアー初日にプー・ルイ卒業発表「後輩たちがなかなか超えられないようなBiSを作る」

2018年1月6日(土)、BiSが東名阪ツアー〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR〉をスタート。その初日公演となる中野heavysick ZEROにて、リーダーのプー・ルイがグループ卒業を発表した。

■突然のプー・ルイ卒業宣言

中野heavysick ZEROは80名も入れば満員となる会場で、BiSが初めてワンマンを行なったはじまりの場所でもある。それ以降、BiSHやGANG PARADEといった同事務所WACKに所属するグループもスタートを切るタイミングでこの場所に立ちライヴを行なってきた。

とはいえ、BiSは昨年赤坂BLITZでのワンマンを成功させている。

さらに3月4日には両国国技館でのワンマンも控えている。

それなのに、なぜBiSは今この場所でワンマンを行うのか?

その理由は、1曲目「Nerve」を披露した直後に明らかになった。

「わたくしプー・ルイは3月4日の国技館をもってBiSを卒業します。でも、まあ今日はツアー初日。おめでたい日なので、皆さん最後まで楽しんでいきましょうー!!」

会場を埋め尽くす研究員(※BiSファンの呼称)にとっては青天の霹靂。なにかの冗談だと思っている人もいれば、涙を流している人もいる。発言の真意もわからない中、突如鳴り響く「パプリカ」のイントロ。「スクワットして全部忘れようぜ」というプー・ルイの言葉に、否応なしにスクワットをしはじめる研究員たち。先ほどの発言はなんだったのか? という雰囲気もありつつ、スクワットをすることで一体感が生まれていく様子が見て取れる。3連続で「パプリカ」が続いたこともあり、すでに汗だくの研究員も多い。

思い返してみれば、2011年12月20日にBiSが恵比寿リキッドルームでワンマンを行なった際、ナカヤマユキコが脱退を発表したのも「nerve」が終わったあと。騒然とするなか「パプリカ」が歌われたのも一緒だ。明らかにその流れを汲んだものであろうが、BiSの象徴でもあるプー・ルイが本当に卒業するなんてことがあるのか? どう受け止めていいのかわからない雰囲気もありつつ、干渉に浸る暇もないまま、ノンストップでライヴは続いていった。

全18曲を歌いきりメンバーがステージから降りると、発言の意図がわからないこともあり、研究員が「プー・ルイ出てこい」という本音で声をあげる。しかし、どういう反応をしたらいいのかわからない研究員たちがほとんどで、静まり返る会場。ほばなくして”プー・ルイ”コールが発生したものの、熱量にあふれたライヴだっただけに、最初の発言が本当なのかわからなくなり会場は混乱しているようだった。

アンコールに応えてメンバーが再登場すると、プー・ルイが話をはじめた。

■プー・ルイのMC全文

「わたくしプー・ルイは3月4日の国技館をもってBiSを卒業します。渡辺(淳之介 / BiSマネージャー)さんから再結成しようって誘われたときは、本当に嬉しくて嬉しくて仕方がなくてワクワクドキドキだったんですけど、始まってみたら全然上手くいかなくて。前のBiSの呪いみたいなものに縛られてしまって、自分がBiSなのにBiSになりきれなくて。前のBiSを吹っ切るのに時間がかかってしまいました。

9月に活動休止になって、自分の気持ちと向き合う時間が増えて、自分がいま本当に何をやりたいのかとか、自分にとって何が幸せなのかとかいろいろ考えるようになって、渡辺さんともいろいろな話をしました。そうしたときに、自分の心がBiSから卒業していることに気がつきました。

わたしにとってBiSはもう必要じゃなくなっていて、BiSにとってもうわたしが必要じゃなくなっていました。

どんどん変わっていくアイドル・シーンの中で、新しくなるBiSを見てみたいと思いました。

再結成をして、BiSが大好きだということがわかったし、どこにいても大好きだし、どうなってもBiSが好きだというのが時間がかかってしまったけどわかったので、わたしはBiSを卒業します。

と言っても、3月まで時間はあるので、3月まで最高を更新し続けて、みんなの記憶に居続けて、後輩たちがなかなか超えられないようなBiSを作るという壮大な嫌がらせを最後にして、わたしはいなくなりたいと思います。3月4日まで最大級の応援よろしくおねがいします」

間髪おかず「gives」の曲名を告げ、同曲を歌いきりツアー初日は終了した。

■新しいBiSのはじまりとなるか

プー・ルイの告白を聞いている間、研究員たちは静かにその言葉を理解しようと努めていたし、涙ながらのプー・ルイの言葉を受け取り尊重した拍手を送っていた。しかし、あまりに突然のことに受け止めきれない様子は、「gives」の振り付けを一緒にしている姿から伝わってきた。サビで両手でばってんを組み後ろを振り返るのだが、こんなにも哀しみが伝わってくる研究員たちの振りコピはBiSの歴史上初めて見たかもしれない。アンコールが終わってメンバーたちがステージを降り、「primal.」のオケだけが流れているが研究員達は言葉を発せず、その場に立ち尽くすことしかできなかった。

2度目のメジャー・デビューを目前にしてプー・ルイが卒業するという発表は、BiSというグループにとってはもちろん、アイドル・シーンにとっても大きな衝撃を与えることは間違いない。先日、同時代を共に作ってきたでんぱ組.incも新メンバー加入を発表したばかりで、アイドル・シーンは再び動きを見せようとしている。

これまでのBiSの歴史を振り返ると、辞めていったメンバーは「脱退」という言葉でBiSを去っていった。しかし、プー・ルイははじめての「卒業」としてBiSを去る。〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR〉というツアー・タイトル通り、これは新しいBiSがはじまるという意味での「卒業」として考えたほうがいいだろう。

プー・ルイがBiSとして活動するのは3月4日に開催されるツアー・ファイナルの国技館公演までの約2ヶ月間。そのタイミングでカミヤサキとアヤ・エイトプリンスのレンタルトレードも終了し、BiSにはかつてのBiSメンバーが誰もいなくなる。まさに新しいBiSがはじまる瞬間といえよう。

プー・ルイの卒業がどのような影響をもたらすのか。BiSに限らず、アイドル・シーンが変わっていく年になりそうだ。その象徴的な出来事となるであろうプー・ルイのいるBiSを目にも心にも焼き付けてほしい。(西澤裕郎)

〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR〉中野heavysick ZERO
セットリスト
1. Nerve
2. パプリカ
3. パプリカ
4. パプリカ
5. Give me your love全部
6. My Ixxx
7. CHANGE the WORLD
8. ぎぶみあちょこれいと
9. SOCiALiSM
10. happy birthday
11. IDOL
12. I can’t say NO!!!!!!!
13. FLY
14. 明日が来るなら
15. ロミオの心臓
16. primal.
17. BiSBiS
18. レリビ
EN1. gives

■リリース情報
BiS 再メジャー・デビュー・ダブルA面シングル
『WHOLE LOTTA LOVE / DiPROMiSE』
発売日 : 2018年3月7日
初回生産限定盤 : CRCP-10392 3,800円+tax
通常盤 : CRCP-10393 / 1,000円+tax
収録内容 :
-CD-
1. WHOLE LOTTA LOVE
2. DiPROMiSE
3. WHOLE LOTTA LOVE instrumental
4. DiPROMiSE instrumental

-DVD- ※初回生産限定盤のみ
2017.10.6.「IDOL is DEAD」@赤坂BLITZライブ映像

■ライヴ情報
〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR〉
2018年1月14日(日)名古屋・NAGOYA CLUB QUATTRO ※SOLD OUT
2018年1月21日(日)大阪・LIVE HOUSEバナナホール ※SOLD OUT

〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??〉
2018年3月4日(日)東京・両国国技館

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