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演劇が苦手なコムアイが大好きな“演劇ユニット”は?

演劇が苦手なコムアイが大好きな“演劇ユニット”は?
J-WAVEで放送中の番組「SPARK」(水曜担当ナビゲーター:水曜日のカンパネラ)。12月20日(水)のオンエアでは、演劇ユニット「チェルフィッチュ」を主宰する劇作家の岡田利規さんをお迎えしました。

実は演劇があまり好きではないというコムアイですが、岡田さんの作品は大好きで、劇場にも何度も足を運んでいます。

コムアイ:岡田さんの作品は、一瞬訪れた印象みたいなのと、全体を包んでる印象との2つが大きく残っていて、それ以上の細かいことは自分に残っていかないんですけど、そのボンヤリした感じが好きで。
岡田:映画を観たり、小説を読んでもそういう感じに捉えるんですか?
コムアイ:そうです。『三月の5日間』の舞台も観させてもらって。2003年にイラク戦争が始まる頃の渋谷とか六本木の話で、カップルが渋谷のラブホテルに5日間泊まりこんで、ずっとSEXをして出てきた時に、渋谷の街が全然違う街に見えたっていう。でも坂があって、全然違う渋谷に見えたっていう、その瞬間だけが残ってる感じです。

コムアイの話に対して、岡田さんも「僕も、作品の全体、ストーリーよりも、そういう風に捉える傾向が多少ある」と返しました。

岡田:だからコムアイさんの言っている感じは分かるんですけど。僕の個人的な見解ですが、演劇で、感覚や印象を作るのは難しいんです。映画だったら良いテイクがあれば固定できるけど、演劇はセリフ、演技、音楽など固定できない要素がたくさんあって、しかも、お客さんが入ってくるから。でも僕はそれをやりたいと思ってます。

一方、コムアイは同じ事を繰り返すことが苦手で、舞台に出たいと思ったこともないそうです。

コムアイ:一度歩いた道は歩きたくない、というか…。でもチェルフィッチュを観ていると、何度も演じて薄れていく感じが、どの役者からもしないんです。
岡田:そこは問題視してリハーサルしています。僕は、「演技は観客のためにやるものだ」って言ってるんです。もちろん、俳優は想像をもち、そこから生まれる感情をもつことが必要なんですけど、それは目的ではない。観客に伝わっているかどうかが大事。繰り返していくと役者が「こうすると良い」というのが掴めるようになっていくんです。

岡田さんは、繰り返すことが大事と強調していました。コムアイは「私だったらブレると思うし、自分でジャッジができないかも」と不安げでしたが、岡田さんはジャッジがブレることはないそうです。

岡田:歌も繰り返さなきゃいけないと思うんですけど、そこはどうするんですか?
コムアイ:映画や写真の撮影に近くて、止められるから良いし、ライブは、ずっと繰り返したこととは違う感覚で、その一日で終わる。ツアーがあったとしても、私は結構変えてしまいます。自分ひとりだからできるんですけど。ステージ上には私ひとりだけなので。もし私がアイドルやバンドを組んでたりして他の人がいたら、遠慮して何もしないと思います。頑張って繰り返すけど、どんどん良くなくなっていく気がする。
岡田:そこでコムアイさんがやっていることと、気持ちの中では、気持ち悪い関係にはなっていないということですよね。それは何よりです。
コムアイ:そうなるように、ひとりでやってるのかも。
岡田:なるほど!

と、コムアイは聞きたいことたくさんあったようで、話は尽きませんでした。

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【番組情報】
番組名:「SPARK」
放送日時:月・火・水・木曜 24時−25時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/spark/

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