体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

【ネタバレなし批評】新作スターウォーズは完成度が高い良作 / しかしスターウォーズとしては最悪の駄作 / スターウォーズ最後のジェダイ

star-wars-the-last-jedi-review

ついに公開が開始された「スターウォーズ / 最後のジェダイ」。スターウォーズシリーズとしては8作目にあたり、全9部作のうちのひとつである。しかし今後、全12部作になるのではないかと報じられている。

・人を楽しませるための作品
それにしても素晴らしくデキの良い作品だった。演出やタイミングなど、どれも計算されつくした「人を楽しませるための作品」に仕上がっており、特に「ここぞ!」というシーンに最大値の演出を投入してくる計画的なタイミングは秀逸で、エンタメ作品として素晴らしいデキとなっている。

・ファンの心理を理解していない駄作
しかしながら、スターウォーズの新作という視点でレビューするとなれば、酷い駄作としか言いようがない。過去の「スターウォーズ要素」の上辺だけを使用した作品であり、スターウォーズならではのエモーショナルな雰囲気は皆無。表面、外見、見かけだけの内容であり、二度観たいとは思わない。過去のスターウォーズ1~6部を愛したファンの心理を理解していない駄作である。

・大根役者と言わざるを得ないルークの演技
時折入る茶番、スターウォーズらしからぬギャグ、テンポよく進んでいると思えば唐突に入る「ダラダラとした演出」。そして商売のためにムリヤリ登場させたとしか思えない動物(これは客を馬鹿にしているとしか思えなかった)。

なかでもルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の魅力を引き出せてない点が最悪で、魅力を引き出すどころか、大根役者と言わざるを得ないルークの演技は失笑モノ。こんな茶番を見せられたら、ルークだけでなく脚本家と演出家もしっかり仕事をしているのか疑問に思う。登場人物全員の存在感が薄すぎるのも酷い。特に主人公に感情移入しにくく、設定とアイコンが動いているようにしか思えない。

・上辺だけ見せて「ほら面白いだろ?」
とはいえ誤解しないでほしいのは、筆者は過去作品を美化している懐古主義ではないということ。新作では今までにない展開や演出をどんどん盛り込んでほしいし、それが面白味の進化だとも思っている。しかしながら、スターウォーズらしさを消し去り、上辺だけ見せて「ほら面白いだろ? お前らこれが見たかったんだろ?」という感じで押し付けられても、まったく心に響かない。

・スターウォーズらしさを台無しにした
そもそも「面白くないしそれは見たくない」ものばかり見せてくる。途中から恥ずかしくなって目を閉じたくなったほどである。スターウォーズらしさを台無しにした今作を踏まえて考えれば、次回作はまったく期待できない。スターウォーズではない別作品としてなら素晴らしいデキなだけに、非常に心が痛む。

・こういう悲しい作品は二度と作らないで
登場キャラクターや音楽や舞台設定が過去作品を踏まえていたとしても、それだけでスターウォーズファンが満足するとは思わないでほしい。もちろんこの作品に感動したスターウォーズファンもいるとは思うが、もしメディア関係者がこの作品を褒めていたら利害関係があるんじゃないかと邪推してしまうレベル。最後に何も残らない映画。こういう悲しい作品は二度と作らないでほしい。

もっと詳しく読む: 新作スターウォーズは完成度が高い良作 / しかしスターウォーズとしては最悪の駄作 / スターウォーズ最後のジェダイ(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2017/12/15/star-wars-the-last-jedi-review/

執筆: 桃色のガンダルフ

バズプラスニュース Buzz+の記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。