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【住む街ガイド】小説『もしも、私があなただったら』の舞台・博多は酸いも甘いも包みこむ大人の街だった

小説で描かれた博多。その酸いも甘いも包みこむ大人の街の魅力とは?もしも、私があなただったら 白石一文・著 555円 光文社

もしも、私があなただったら
白石一文・著 555円 光文社『もしも、私があなただったら』のあらすじ

誰もが知る大手企業を退職して故郷の博多に戻り、大名でスコッチ・バー「ブランケット」を営む49歳の藤川啓吾。開店から5年が過ぎたある日、かつての同僚の妻である神代美奈が折り入って相談したいことがあるとやって来た。

「藤川さんの子供を産みたいんです」。戸惑いながら疑いながら始まった、大人の恋の醍醐味を描いた恋愛小説。大人の恋愛小説にピッタリな博多の一等地

九州最大の繁華街である天神に隣接した大名2丁目。天神とはまた異なる魅力の詰まった繁華街だ。細く入り組んだ道路沿いには居酒屋や飲食店などが入った雑居ビルが林立するほか、クラブやライブハウス、古着屋などもあり、街行く人はどこか洗練されている印象。福岡のトレンド発信基地としての側面を持っているといっても過言ではない。カフェやバーも多く、天神で一軒目を楽しんだ人々がそのまま流れてくる街でもある。

『もしも、私があなただったら』の主人公・藤川啓吾が営む米屋を改装したスコッチ・バー「ブランケット」も、そんな喧騒の中にある。店の斜向かいにある西鉄グランドホテルは国賓を迎えるのにも使用されるラグジュアリーな場所。また、九州最大の岩田屋デパートや、中央区役所も近く、まさに博多の一等地だ。

かつての同僚の妻・美奈は「藤川さんの子供を産みたいんです」と、啓吾の元を訪れる。「しばらくそばに置いてほしい」という美奈。東京を離れる際に美奈から思いを打ち明けられるも、その願いを聞き入れることはなかった啓吾だったが、次第に心を通わせるようになっていく。

大人のビターな恋愛小説としての一面を持つ本作と同様に、大名の街もやや大人向け。店主のこだわりが詰まった個性的な店が多く、それらが街全体の雰囲気を形作っている。まさに「ブランケット」のようなオシャレで隠れ家的な店も散見される。道を歩いていると、ふと、啓吾や美奈とすれ違う気がする……。そんな街だ。小説に登場するスポットを歩いてみよう!大名周辺ののスポットMAP 大名周辺のスポットMAPスポット①:大名2丁目主人公・藤川啓吾のバーがあると想定される大名2丁目周辺 主人公・藤川啓吾のバーがあると想定される大名2丁目周辺作中の大名小学校は、今では起業家向けのスタートアップ支援施設となっている

作中の大名小学校は、今では起業家向けのスタートアップ支援施設となっている

主人公・藤川啓吾のバーがあり、物語の起点となる場所。大名小学校と西鉄グランドホテルの位置関係から啓吾のバーは明治通りの裏にある、この“裏通り”にあると推測される。なお現在、大名小学校は2014年3月に閉校し、起業家向けの事務所やコワーキングスペースなどを備えたスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next(フクオカグロースネクスト)」として生まれ変わった。

●住所:福岡市中央区大名2スポット②:大濠公園美しい池を眺めながらベンチでまどろみたくなる大濠公園
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