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『ネコクリ』のきっかけとなった工房づくり −猫と暮らし、猫を創る。−

12月に入りました。
今年も残すところあと少しですね。
毎年この時期は工房を9日間開放して、自分の作品とお預かりした作家さんたちの作品による展示会『路地裏の猫屋ネコクリ』をしています。

フィレンチェ留学を機に一念発起

思い起こせば最初にこの工房展を開いたのは2008年の12月。
同年の3月に工房を借り、これまで音の問題でできなかった彫金や、自宅が絨毯敷きのために諦めていたガラスのカットやはんだ付けもできるようになって、作品の幅が一気に広がった時期でした。

そもそも工房を立ち上げたきっかけは、2007年にフィレンツェに短期留学をしたこと。その時のフラットでの生活と、ジュエリー作家さんの工房を訪ねた体験から、「スロービジネス」と「人生の愉しみ方」を謳歌している彼らの生き方に魅了され、制作環境を変えたいと思うようになりました。

そうこうしているうちに、DIY可能の格安物件を借りれることになり、暮れから毎日リフォームに通いました(当時のブログ『新工房に向けて』)。

(↑壁がむき出しだったのを自分で壁紙を貼りました)

(↑天井はフィレンツェの街並をイメージした赤土色にペイント)

(↑彫金台はフィレンツェの学校にあったものを参考にIKEAのパソコン台を加工)

DIYで完成させた工房は人の集まる「場」に

そうして少しずつ自分の手でリフォームしながら、翌年の3月に工房をOPEN。
工房を持ったことはいろんな意味でプラスでした。自宅と分けたことでプライベートと仕事を切り替えられ、作業に集中できる他、工房は友人たちや近所の人たちを気軽に呼べる場ともなりました。工房には愛猫ネルを連れて来ては一緒に過ごすこともあります。

(↑工房に初めて来た時のネルくん。部屋中を探索した後は自宅から持って来たイスに落ち着きました)

そして新しい工房に移った年の12月に初めての工房展、ネコクリを開催しました。作品の展示スペースもできたため、作品の発表の場所として解放しようと思ったのです(当時のブログ『路地裏の猫屋-ネコクリ2008始まりました!』)。

(↑ネル君もサンタになってお出迎えです♪)

初めての開催でどうなることかと思いましたが、会期中何度も足を運んでいた近所のお客様からいろいろな話を聞かせていただく機会がありました。この街の良いところ、悪いところ、お店の情報、直してほしいところなどをヒアリングでき、その後の工房としての地域活動へと繋がっていったのです。

作業工房ということもあり、当時はネットで会場の様子を公開したり、元々のお客様を招待してこじんまりと展示会を行なっていました。しかも階段を上がって3階にあり、ギャラリーというには条件が良くありません。お客様によると、オープン当初は何があるのか気になっていたものの、中々入る勇気がなかったそうです。

工房オープンから10年。スロービジネスが形に

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