エンジニアとライターの二足のわらじで働く自分が、ギークハウスを選んで良かったこと

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エンジニアとライターの二足のわらじで働く自分が、ギークハウスで暮らすことを選んで良かったこと

人によってさまざまな形のある「暮らし方」。どうしてその暮らし方を選択したのか、実際満足できているのか?今回は、平日は都内の会社でエンジニアとして働きながら、副業で人気サイト「デイリーポータル Z」などでライターをされているmegayaさんに、最近引越して、暮らしているというシェアハウス「ギークハウス」での生活について語っていただきました。

日々の生活に刺激が欲しかったから「ギークハウス」へ引越した

本業でエンジニアとして働きながら、副業でライターをしているmegayaと申します。

仕事柄、パソコンさえあればどこでも仕事ができるので一人でいる時間が多く、一人でいるのは好き(特に漫画喫茶の狭い個室で自堕落に一人で過ごすのが大好き)なのですが、2カ月前に一人暮らしをしていた下赤塚から離れ、「ギークハウス」というシェアハウスに引越しました。

一人でいるのが好きなのに、なぜわざわざ他人と一緒に住むシェアハウスに引越したのかと言うと、20代後半になって生活に刺激がなくなり、毎日を無駄に過ごしているように感じたからです。神奈川県から都内に引越してきて4年近くがたち、徐々に何事にも「まあいいか」「しかたないか」と思うことが多くなっているように感じていました。今日頑張らなくてもいいか、疲れているから明日でもいいか、と毎日やるべきことを先延ばしにしていて、自分自身の中で何かを毎日あきらめて捨てているような感覚でした。

仕事もこなしているはいるものの、なんとなくやっているだけで、家でもあまり集中して作業ができず、だらだらと無駄に長い時間をかけて徹夜で作業をし、時間をただただ無駄に……。

そんな日々を変えたいという思いがあり、自分の生活習慣を変えざるを得ない状況を無理やりつくりだそうと思いました。そして、いろいろと調べて、考えた結果として、「ギークハウス」へ引越すことに決めました。一人でいるのは好きであるけれど、その時間を減らして他人と一緒に住む環境に自分の身を置けば、なんとなく過ごしている日々からも脱却できるのではないか、と考えたのです。

そもそも「ギークハウス」とは?

「ギークハウス」というものを全く知らない人も多いと思うので、簡単に紹介すると「エンジニアやクリエイターといった技術系の人たちのための住居」をコンセプトとして運営しているシェアハウスです。【画像1】「ギークハウス」は、ネットやパソコンが好きなギークたちが集まるシェアハウス。画像はギークハウス入居者募集情報サイトのスクリーンショットより

【画像1】「ギークハウス」は、ネットやパソコンが好きなギークたちが集まるシェアハウス。画像はギークハウス入居者募集情報サイトのスクリーンショットより

僕が今いるギークハウスは「下宿方式」というもので、それぞれに個室の部屋があります。部屋を出た廊下には共有の冷蔵庫や洗濯機が置いてあり、トイレや風呂は共有。各部屋にはベッドや収納、作業ができるパソコン台が備え付けられているため、自分の家具は何も持っていなくても生活することができました。【画像2】冷蔵庫や洗濯機は共有のものが備え付けられている(撮影/megaya)

【画像2】冷蔵庫や洗濯機は共有のものが備え付けられている(撮影/megaya)

ただ、自分の部屋があると言っても、もちろん壁を隔てた両隣には誰かがいて、当然多少の生活音は聞こえてくることがあります。そういった音は気になるのでは? と思う人もいると思いますが、ギークハウスにはエンジニアやクリエイターといった技術系の人たちが比較的多く住んでいて、黙々と作業する人が多いのか、意外と静かでした。隣の部屋に誰かがいるはずなのに気配がまったくしないので「本当に生きているのか?」と心配になるくらいです。

全国にさまざまなギークハウスがあり、それぞれが自由に運営しています。家賃は主要駅から近いにもかかわらず安い場合が多く、都心の主要駅まで徒歩10分以内でも、だいたい4万~10万円ほど。さらにインターネット環境がしっかりしており、家賃にそれらの料金も含まれているというのもうれしい点。僕が住んでいる場所も駅から徒歩5分以内で家賃は5万円。あと、ささいなことですが、家に誰かがいるのでAmazonなどのネット通販で頼んだものをほぼ必ず受け取ってもらえるという点も、個人的にはうれしいところです。【画像3】大体家に誰かがいるので、荷物を代わりに受け取ってもらえるのがうれしい(撮影/megaya)

【画像3】大体家に誰かがいるので、荷物を代わりに受け取ってもらえるのがうれしい(撮影/megaya)

その他にも、ギークハウスでは作業をする人のために「作業部屋」が用意されていたり、他のギークハウスの人たちと交流するイベントがあったりするので、エンジニアなどのITにかかわる職種の人間にとっては住むメリットが多いのでは、と思っています。

引越した最大のメリットは「身軽に行動できる」ようになったこと

引越して良かった点としては、まず、家での作業に集中できるようになったのがかなり大きいと思います。

個人的に仕事をするときには、人がいる場所のほうが集中できるので、カフェなどに行くことが多いのですが(心理学でも「社会的促進」という言葉があり「他人がいることで課題などの成績が高まる」とされているそうです)、ギークハウスは人の気配を感じられるので、一人暮らししていたときよりも集中できる環境だと思っています。

もちろん、他人と住んでいるので冷蔵庫や洗濯機など共同で使わなければいけないものがあり、すべて自由に使うことができないというデメリットはあります。お風呂が入りたい時間に入れなかったり、タイミングによっては洗濯機がなかなか使えない場合もあったり……。ただ、これには個人的に良い面もあって、例えば、一人暮らしのときに「後でやろう」と思っていた雑事を、ギークハウスに住むうちに「やれるうちにやろう」というように考えるようになりました。僕は問題を後回しにしてしまう悪い癖があるのですが、そんな癖も生活環境の変化によって改善してきているように感じます。

ここまで聞くと「シェアハウスとそれほど変わらないのではないか?」と思う人もいるかもしれませんが、シェアハウスとの一番の違いは住む「テーマ」が決まっている部分だと思います。

通常のシェアハウスであると多種多様な人間が住んでいるかと思いますが、ギークハウスは、エンジニアやクリエイターといった技術系の人たちのための住居という軸があり、そのため住んでいる人間同士の最低限の安心感と信頼感がある気がします。「他人と一緒に住む」という環境の中で、同業種の人間が住んでいるという安心感はかなり大きいのではないでしょうか。

そして、住んでみて分かった自分にとっての最大のメリットは、身軽に生活ができるという点。

冒頭で書いたように僕はエンジニアという仕事のほかにライターもしており、土日はどこかに取材などに行くことが多く、家にいる時間は必然的に短くなります。だから、部屋は最小限で良いし、ものもほとんどいらない。そうなると今いるギークハウスは、洗濯機や風呂などの共同スペースの掃除も管理人がしてくれるし、家賃も安く、家具も常備されているのでかなり身軽なんです。

ギークハウスという家に住んでいるというより、ギークハウスという東京の拠点地があるようなイメージのほうが近いのかもしれないと思います。

身軽に暮らしたいエンジニアの方におすすめしたい

エンジニアがギークハウスに住むメリットはかなりあるのでは、と思います。似通った目的意識がある人同士が住んでいるので、安心感と信頼感はあり、また、他人がいる環境というのは、自分が怠けないように追い込む場所としても最適かもしれないと暮らしてみて思いました。僕はエンジニアとしてもライターとしてもまだまだなので、ギークハウスに住んで自分を追い込み、これらの仕事を両立させつつ、生活するサイクルをしばらく続けたいと思っています。

他人と一緒に住むのは向き不向きはあるので、もちろん万人におすすめというわけには行かないですが、黙々と作業するのが好きな人や、身軽なので出張などが多い人にも向いているかもしれません。
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