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カタルーニャが強く独立を求める2つの理由

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カタルーニャが強く独立を求める2つの理由
J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(ナビゲーター:グローバー)のワンコーナー「UP CLOSE」。12月5日(火)のオンエアでは、火曜日のニュース・スーパーバイザーを務める、ジャーナリストの青木理が、スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題について、歴史や文化に詳しい法政大学教授の田澤耕さんと一緒に考えました。

10月1日にカタルーニャ自治州で住民投票が行われ、独立賛成派が多数を占める結果となりました。12月21日に州議会選挙が予定されていますが、いまだ独立派と反対派が拮抗しており、現地の混乱は続いています。

もともとカタルーニャには、独立を求める人たちは1〜2割ほどしかいなかったそうですが、2010年を境に半数以上が独立を支持するようになったそう。その裏には「2つの理由がある」と田澤さん。

「ひとつは民族としてのアイデンティティーを踏みにじられたという思いですね。まず知っておかないといけないのは、スペイン内戦後に成立したフランコ独裁政権下で、カタルーニャは非常にきつい弾圧を受けていた、ということです」(田澤さん、以下同)

フランコは“ひとつの強いスペイン”を標榜していたので、カタルーニャのような独自の文化を持つ独立民族はありえないという考えでした。フランコの死後、スペインが民主化していく中、憲法で民族の自治が許されるようになりました。

それから約40年をかけ、カタルーニャは民族のアイデンティティーを回復し、フランコ政権下では禁止されていたカタルーニャ語を復活させるといった努力を続けてきました。

それを反映した自治州の憲法にあたる、新しい自治憲章が2006年に制定されます。これはカタルーニャ議会でもスペインの国会でも可決されたのですが、「当時の与党で、現・野党である国民党…これはフランコ政権の末裔といってもいいような保守派なんですけど、この政党が、憲法裁判所に『この新しい自治憲章は違憲である』という訴えを出しました」

それを受け、憲法裁判所が2010年に“違憲”という判断を下し、これにカタルーニャの人々は怒りを爆発させました。

さらに、もうひとつの理由が経済的な問題。スペインの税制は中央政府が税金を集めて、それをまた地方自治州に分配しています。カタルーニャはスペインのGDPの20パーセントを占める非常に豊かな地域なので、中央政府に支払う税金と分配される金額に差が出てきます。

「払ったよりも少ないものしか戻ってこないわけですね。それ自体は仕方がないんですけども、その差額が、ヨーロッパの他の国にないくらい大きいんですね」

例えばドイツの経済先進地域のバイエルンでの差額は州内総生産の1.1パーセント、ベルギーのフランドルでも3〜4パーセントに抑えられています。しかしカタルーニャの場合は、8〜9パーセントもあるのです。この差額は、GDPが大きいので相当な額になってしまいます。

田澤さんは、これからも独立への動きは収まることはないと考えているそうです。12月21日に行われる予定の州議会選挙では、どういう結果になるのか? 今後の動向に大きな注目が集まっています。

さて、次週11日(月)の週の「JAM THE WORLD」では、グローバーとともに、津田大介、青木理、安田菜津紀、堀潤が日替りで今年1年を振り返ります。 ぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】

番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:月・火・水・木曜 19時−21時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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