体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

【暮らし探訪】趣味を仕事に! 楽器職人へ転向した女性の暮らし方に迫った

大好きなことを仕事にするって、どんな感じだろう。何気なく楽器作りの現場に飛び込んだ29歳の女性に、その選択の良し悪しと今後の暮らしについて聞いてみた

【暮らし探訪】趣味を仕事に! 楽器職人へ転向した女性の暮らし方に迫ったプロフィール

名前:岡芹美帆さん
職業:楽器整備士
生年月日:1988年6月20日
小学生のころの夢:ピアノの先生
小学生時代のマイブーム:ピアノ、習字、スイミング、ポケモンルームデータ

所在地:東京都武蔵野市
家賃:6万5000円
間取り:1K(約25㎡)
築年数:20年程度間取図

間取図好きな音楽を仕事に、そんな軽い気持ちで転職

バイオリンなどの弦楽器を修理する職人になって3年目。一人前の職人を目指してまだまだ修業中という岡芹美帆さん。子どもの頃からピアノを習い、中学生からは吹奏楽部でクラリネットを演奏。大学時代はオーケストラ部に所属し、卒業してからもプライベートでオーケストラに参加して楽器演奏を続けている。
ずっと音楽がそばにある生活をしてきた岡芹さんにとって、音楽は大好きな趣味のひとつだった。そんな彼女が楽器職人の道を選ぶのは当然にも思えるが、その経緯は?

「前は事務の仕事をしていたのですが、正社員ではなかったのと、仕事に物足りなさを感じていたので、転職先を探していたんです。何の仕事をしようかなと迷いながら転職情報サイトを見ていた時に、趣味である音楽を仕事にできたら楽しそうだなと思って検索したら、今働いている楽器修理のお店の求人を見つけて。しかも、未経験者歓迎。気軽な気持ちで応募してみたところ、採用してもらえました」

事務職から楽器職人の道へと聞くと、かなりの決心が必要だったのではと予想するが、「楽器がずっと好きだったので、ちょっとやってみようかなと、ほんの軽い気持ちで。だけど、迷いはありませんでした」と、自然体の答えが返ってきた。

しかし、いくら大好きな音楽に関わる仕事とはいえ、そこは職人の世界。技術を習得するのは簡単なことではない。
「最初の頃は道具であるかんなをまっ平らの状態にしたり、刃を研いだりする簡単な作業にも、すごく時間がかかっていました。先輩に見てもらっては、やり直しと言われ……。できるまで何度も繰り返す日々でした。
今でも仕事が定時で終わらない日が多く、大変ではありますけど、職人さんなんだから、できるまでやるのが当たり前なのかなと思っています」

そんな忙しい日々にもかかわらず、岡芹さんはこの仕事を始めてからバイオリン教室に通い始めた。レッスンは毎週行われ、仕事終わりに週3~4日は自主練習も行うそう。
「もともとバイオリンに興味があったのですが、今の仕事を始めてからは、音が聴き分けられるようになりたいと思って習い始めました。この仕事をしていてうれしいのは、職場で何千万もする高級なバイオリンを弾けること。やっぱりテンション上がりますよね」バイオリン図鑑には制作者や年代が記されており、それぞれの特徴を学ぶのだそう

バイオリン図鑑には制作者や年代が記されており、それぞれの特徴を学ぶのだそう会社から突然渡されたカギと間取り図

事務職だった頃に比べると、仕事漬けの毎日を過ごしている岡芹さん。一体どうやって時間を捻出しているのかと聞いてみると、「職場が家から徒歩3分ほどの場所なので、通勤に時間がかからないんです」とのこと。

しかし、実は今住んでいる部屋は、岡芹さん自身が選んだ部屋ではないそう。
「入社して地方研修を終えて戻ってきたら、会社から突然、『じゃあ、この家に住んでね』って、いきなりカギと間取り図を渡されたんです」
なんと会社の方が、職場に近い一人暮らし用の物件を勝手に探してくれていたのだ。岡芹さんの会社では、新入社員に社宅が割り当てられるのが伝統なのだそう。

「もう、びっくりでした。自分で部屋を決めたかったのに……。でも、ペーペーの新人だったんで、何も言えずにカギを受け取りました。会社の人は、『いい部屋探しといたから』って自信たっぷりに言うんですけど、自分では内見していないので、入居するまでは『すっごい汚い部屋だったらどうしよう』って、ドキドキしていました」

1 2次のページ
CHINTAI情報局の記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。