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【暮らし探訪】30歳を前に鎌倉へ引っ越した女性が得た、新しい自分とは?

今後の人生を豊かに生きるにはどうしたらいいのか、そんな迷いの多い20代後半。働き方と暮らし方を変えることで答えを見つけた女性を取材した

30歳を前に鎌倉へ引っ越した女性が得た、新しい自分とは?プロフィール

名前:孫田博美さん
職業:人材会社勤務・若手コミュニティ「U32の会」主宰
http://hiromi-sonta.com/
出身地:山形県
生年月日:1989年3月5日
小学生のころの夢:小説家、福祉関係の仕事
小学生時代のマイブーム:読書、ネット、人生ゲーム、リカちゃん人形、ドッヂボールルームデータ

所在地:神奈川県鎌倉市
家賃:7万円( 管理費、共益費込)
間取り:1R(8.3㎡)
築年数:3年間取図

間取図やりたいことを探して、がむしゃらに頑張り続けた

「家を捨てようって思ったんです。身軽になりたいなって」

鎌倉の、海にほど近い場所に建つシェアハウスに暮らす孫田博美さん。1年半ほど前に、机1つを残して家具を処分し、わずか段ボール4つだけを持って、4.5畳の部屋に引っ越してきた。「必要な物だけで、シンプルに暮らしたい」と思ったのが理由だった。

2年と少し前のこと。人材会社に勤める孫田さんは、キャリアカウンセラーとして忙しく働くなかでやりがいを感じつつも、次第に「今のままでいいのだろうか」と迷いを抱くようになったそう。
「ふと、このまま会社でキャリアを積み上げていくイメージができなくなったんです。ずっとこの仕事をして、会社だけの狭い世界で生きていくのかな、それはイヤだなって。
それで、ここではない場所に答えがあるんじゃないかと思って、交流会などに頻繁に参加するようになりました」

毎週いろんな交流会に参加し、人に出会い、情報を得る。そんな毎日のなかで知り合ったのが、週末に副業をしている仲間だった。
「自分が得意なことを活かして、週末だけ副業ビジネスをしている同年代の人たちに刺激を受けて、私もやってみようと思いました。それまで会社以外で収入を得るという選択肢を持っていなかったので、『そんな方法があるんだ!』って衝撃を受けたんですよね」

会社の外の世界を知って、一つのヒントを得た孫田さん。これまで通り会社勤めをしながら、週末だけ、自分が得意な文章を書く仕事を始めた。
「ブログやSNSで告知して仕事を受けて、会社から帰ってきてから原稿を書いて、土日はインタビューに行くという生活でした。ものすごくハードでしたね。でも、自分にもできるんだということがわかって、自信につながりました」

こうして半年ほど順調にダブルワークを続けていたが、忙しすぎる日々の中で、再び迷いが生じる。
「この働き方も何か違うな、ずっと続けていくことはできないなと感じたんです。起業したいわけじゃないのに、なんでこんなに頑張っているんだろうと思って。新しい世界を知って、自分に足りないものをどんどん付け足しながら走ってきたけど、一方で、自分の心の声を聴く余裕がなくなっていたことに気付いたんです。詰め込みすぎてパンクしちゃったんですね」

その頃はあまりに時間がなくて、部屋も片付いていなかったそう。会社に近くて家賃が安いという理由で選んだ部屋にはさして愛着もなく、居心地も良くない。できるだけ外出して、家にはいないようにしていたという。膨れあがった風船が破裂したような状態になった孫田さんは、一つの決意をした。
「全部捨てよう。断捨離しようって思ったんです」4.5畳ほどの自室スペース。今の孫田さんにはこれで十分すぎるほどの広さだと話す

4.5畳ほどの自室スペース。今の孫田さんにはこれで十分すぎるほどの広さだと話す「帰る場所が好きかどうか」というのはすごく大事なこと

いらない物を捨てて、自分にとって本当に必要な物だけを残していく。そして、嫌いだった部屋からシェアハウスへの引っ越しを考えていた時、住みたい街として思い浮かんだのが鎌倉だった。
「小学校の文集に『海のそばに住みたい』と書いたことを思い出しました。ずっと忘れていたんですけどね。いらない物を捨てたことで身軽になって、思考がシンプルになったから自分の大切なことを思い出せたのかも」

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