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UNCHAIN スペシャルライブで観客を魅了!<1日目:アコースティック&カヴァー><2日目:豪華メンバー>

UNCHAIN スペシャルライブで観客を魅了!<1日目:アコースティック&カヴァー><2日目:豪華メンバー>

 UNCHAINが、2017年12月1日、2日とそれぞれテーマの違うプログラムによるスペシャルライブを、日本橋三井ホールで開催。1日目はアコースティック編成のライブとカヴァーナンバーの2本立て、2日目はコーラス、3管のホーン隊、キーボードなど豪華なメンバーによるアレンジで彼らの歴史を彩るナンバーを演奏し、この日しか観られないプレミアムな2日間となったが、このライブレポートが到着した。

UNCHAIN ライブ写真(全10枚)

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【Day1】Acoustic & Cover Night(2017.12.1)

 初日はアコースティック・アレンジとカヴァーナンバーを楽しんでもらう一夜。客席はこれまでのファンに加えて、スーツ姿の男女も目立ち、ステージ上に大きく飾り付けられたおしゃれなバンドロゴを眺めながらゆっくりと彼らの登場を待つ。

 予定時刻少し過ぎたところでシックなスーツできめたメンバーが登場し、まずはアコースティックセットによる彼らの代表曲「make it glow」からスタート。11月にリリースしたアコースティック・アルバム『Get Acoustic Soul』のアレンジによるナンバーで、続けて「Back to zero」、さらに新曲「The Sound Of Silence」を披露。その後も「inside-out」や「Precious」「beautiful girl」など、いつもならビートの効いたダンスナンバーが、まるで日本橋という街とシンクロしているようなしっとりと落ち着いたアレンジに仕上げられ、谷川正憲のスウィートなハイトーン・ヴォイスがホール全体に響きわたる。なかでもアルバムに収録されている「Quarter」の壮大なアコースティック・アレンジは、キーボードを弾きながら力強く歌う谷川と谷浩彰、吉田昇吾、佐藤将文の4人の音が見事に溶け合い、会場を包み込んだ。

 後半はカヴァー・ナイト、ファンにはおなじみのカヴァーライブで着用するつなぎの衣装を着た4人に加え、今回のゲスト“5人目のUNCHAIN”こと木下航志も登場。谷川の合図と共にこの瞬間を待っていた観客が一斉に立ち上がると、彼らがリスペクトして止まない椎名林檎からマイケル・ジャクソンまで幅広いレパートリーのカヴァーナンバーをノン・ストップで披露した。木下と佐藤の絶妙(珍妙?)な間合いで繰り広げられるトークに笑ったり、また木下と谷川による歌声の共演にじっくりと耳を傾けたり、ここでしか味わえない贅沢で楽しい時間が流れていく。また前半と同じく最新作『Get Acoustic Soul』からUAの「情熱」、東京事変の「閃光少女」も初披露され、圧巻は「Don’t You Worry Bout A Thing」ふたりが得意とするスティービーワンダー・オマージュの歌の掛け合いからエンドレスなコールアンドレスポンスで誰もが震えるような興奮を覚えた。そのまま本編最後の「丸の内サディスティック」へ。谷川と佐藤のラテン風ギターソロのユニゾンも息ピッタリでメンバーと観客の一体感が最高レベルに達した。

【Day2】with Special Big Band(2017.12.2)

 「You & U 2017」2日目はコーラスにチーム中ノ森文子の参加をはじめ、キーボードに別所和洋(Yasei Collective)、UNCHAINともゆかりのあるLUCKY TAPESのホーン隊(別名 小瀬友成と山と川)を迎えたフルバンドセットによるアレンジで初期のナンバーから、最新作まで一気に披露。普段のライブでは再現できないシーケンサーによる音を全て生音で再現してお客さんに楽しんでもらおうという試みで、超満員の観客の前でバンド史上究極とも言える豪華で贅沢なライブとなった。

 初日とはガラリと変わり、広いステージいっぱいにフルバンドのセットが組まれ、壇上に置かれたミラーボールが色鮮やかな照明と共に妖艶な光を放つ。またステージ衣装はバックのゲストミュージシャンが黒、そこからステージ前に向かうに連れてメンバーの衣装も吉田、谷のグレー、佐藤の淡いブルー、そして谷川の白と客席から見るとグラデーション状に変化していく様子が楽しめる工夫も凝っている。いかに自分たちがこの広い空間を支配するか、そして魅せていくかというそんな彼らの意気込みも感じ取れた。

 予定時刻となりサポートメンバーも全員ステージに登場、1曲目は観客も意表を突かれたナンバー、普段は中盤~終盤で歌う「愛の未来 -I Saw The Light-」からスタート。谷川にスポットライトが当たり、美しいメロディのソロヴォーカルを聴かせたあと、一気にステージが明るくなり、全員が一斉に音を鳴らす。ステージ上で起きた期待以上の驚きを目の当たりにした観客は一瞬息を呑んだあと、大きな歓声が起こる。続けてホーン隊が加わり、よりファンキーなナンバーへと変身した「Come Back To Me」やキレのいいコーラスでぐっと引き締まった「inside-out」、さらにSpecial Big Bandとの演奏で過去最高に豪華なダンスナンバーへと進化した「You Over You」では観客席が揺れるくらいの大きなジャンプが起こった。中盤ではファースト、セカンドアルバムをはじめ初期の懐かしいナンバーを次々と披露。ソリッドなロックナンバーの「Spin’ My Head」はチーム中ノ森文子のコーラスで曲の持つソウルフルさがグッと前面に出た作品に進化するなど、あらためて初期の作品からソウルフルなサウンドを追求してきたことが発見できた。ライブ終盤では「Fresher」や「Back To Zero」といったシーケンサーを多用した最新ナンバーを生音によるアンサンブルで聴かせ、本編最後は1日目最初に演奏された「make it glow」で終了。アンコールの大きな手拍子のなか「Get Ready」へ。終演後もまだまだ物足りないと手拍子が続いた。2日間に渡る今日だけのスペシャルなライブが幕を閉じた。21年目を迎えた今年、あらためて初心に戻りゼロからの気持ちでスタートした4人だが、そのゼロ地点は21年前とは明らかに違う位置にあることを確認できた。

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