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kainatsu、デビュー10周年イヤーのラストを飾る東名阪ツアー完遂!

11月23日(木・祝)東京・恵比寿ガーデンホールにて、kainatsuの10周年イヤーのラストを飾るツアーの最終公演が行われた。
11月23日(木・祝)@東京・恵比寿ガーデンホール (okmusic UP's)

前日から冷たい雨が降り続いていた東京。3年振りとなった東名阪ツアー『暮らし の ひびき』のツアー最終公演が行われる恵比寿ガーデンホールにシンガーソングライター kainatsuが到着する頃には、日差しが暖かいすっきりとした冬晴れとなった。彼女の晴れ女パワーはデビューから10年経った今も健在であった。2006年11月にメジャーデビュー、そして結婚、出産を経た彼女がこの9月に4年半振りとなるアルバム『暮らし の はなし』をリリースした。それを受けてのツアーであり、どんなライブになるのか非常に楽しみであった。

客席からステージを見てまず驚くのが、用意された楽器の多さだ。今回はkainatsu史上初めてというベースレスの編成で、ドラムは長年サポートしている気心のしれた小宮山純平氏、そして、最新アルバム『暮らし の はなし』で3曲のアレンジを担当したhuenicaの榎本聖貴氏をギターに迎え、そこにマリンバ奏者のシーナアキコ氏が加わるという新しい試みとなった。

オーディエンスからの大きな拍手で迎えられ奏ではじめたのは、映画『物置のピアノ』主題歌となったシングル「Little Melody」ドラマチックで伸びやかな歌声が印象的なバラードナンバーでkainatsuの世界へグッと引き込んだ。“何ひとつ欠けても 生きてはいけないから”−−−−−−続けて披露されたのはアルバムのリード曲である「耕して育てよう」さまざまな人の“暮らし”にスポットをあてた今回のアルバムテーマである、“何気なく過ごしている特別ではない日々がとても大切”という思いを、会場の一人一人に語りかけるように歌い上げた。「こんばんは!kainatsuです!準備はいいかい?」とファンとの再会に満面の笑みを見せ、自然体でありながらツアーファイナルに気合十分なkainatsu。「11年目に元気よく踏み出せるように、1曲1曲しっかり受け取って帰ってください!」“毎日に転がされるのではなく、乗りこなしていこう!”という気持ちを歌った「Rollin’!! Mornin’!!」では、オーディエンスの手拍子も加わり会場は一体に。「ライブが終わって、自分の暮らしも悪くないなと思ってもらえたらと思います」kainatsuのそばに寄り添うような音楽性は今も変わらず、シンガーソングライターとして、一人の人間として、この10年間さまざまな経験を経て感じた想いの数々を歌にのせて奏でていく。

中盤にはトイピアノや鍵盤ハーモニカをはじめ、ラチェット、ウッドタム、ジャムブロックといった打楽器など10種類以上の音を使用して多重録音されたという「contrast~幸せの定義~」、「テマヒマ~うたた猫のテーマ~」を今回のツアーのために新たなアレンジで披露。バンドメンバーの奏でる音の数々とkainatsuの歌声が重なり合うと音数は多いものの決して派手なサウンドではなく、すっと体に染み渡り、心地の良い響きをもたらす。そんな空間に聴き手も自ずとリラックスしていった。

気づけばライブも後半戦へ。スペイシーな前奏からはじまったのは「tokyo planet」この楽曲はデビューシングル「下北沢南口」に登場する少女の10年後の姿を描いたもの。デビュー初期の楽曲プロデュースをしていた皆川真人氏がアレンジャーとして参加した10周年イヤーを代表する1曲である。そして「特別な思い入れのある曲です」と言って続けて歌いはじめたのは、彼女の原点である「下北沢南口」。「10年前の曲を今も大事に聴いてくれているみんながいるから、歌い続けることができるんだと思います」と、10年分の感謝の気持ちを込めて歌い上げた。

「2018年にもうやりたいことがあります」と、11年目への意気込みを語ったアンコールでは、10周年イヤーの幕開けに発表した配信シングル「いい予感がするよ」をオーディエンスと一緒に大合唱し、笑顔溢れるハッピーな空間が生まれた。「私とみんなの未来が、いい予感になるはず。“なんとかなる”そう思えなくなったらまたライブに遊びに来て!」鳴り止まない拍手に、そう残しツアーファイナルは大成功にて幕を閉じた。デビューから10年、彼女の成長とこの先の目指す方向が垣間見えたような心温まる一夜になった。

【セットリスト】

01.Little Melody

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