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猫カフェ経営について思うこと。

今年の2017年8月22日で、当店は11周年を迎えました。お陰様で当店は日本に現存する猫カフェ400店以上ある中の5番目に営業年月の長い老舗店となりました。

当店のある「大阪ミナミ地区(難波、心斎橋、日本橋)」は、最大15店舗の猫カフェがあった、日本最大級の激戦区です。しかし、今年になり、当店より8カ月古い老舗の猫カフェさんが1月29日に、7月末に4周年を迎えられ道頓堀で流行っていたはずの猫カフェさんが突然8月19日に、次々と閉店され、13店舗に減少しました。

猫カフェを取り巻く環境の変化

開業時の環境もだいぶ様変わりしました。現在は当時と違い、保護猫カフェの開業セミナーやクラウドファウンディングなどの資金調達手法もあったりします。猫カフェは簡易な資格要件は必要であるものの、特別な技術が不要の業態です。さらに内装を簡易にしながら費用を抑えられれば、半年の運転資金も含め何百万円かあれば一応開業できる事業です。現在、保護猫カフェが急速に増え始め、ペットショップなどの中小企業が経営する一般猫カフェも加わり、10年前とは比較にならないほどのスピードでお店が増えています。ただその分、長期継続するのは他の商売と同様に容易くはないでしょう。

猫カフェに「臭い」はご法度

猫カフェを継続して行く上で重要な事柄の一つとして「臭わない」があります。場所が駅前の複合商業施設前にあり、開業時には長蛇の列を作っていた猫カフェが、上記を軽視し1年で閉店してしまった例があります。ブリーダーもされていて、お店の猫で繁殖もしていたようです。果たして当店の常連様が行かれた時の感想は「とても臭くて耐えられず早々に出てきた。猫ちゃんは可愛いけれど、もう二度と行くことはない」といったものでした。

去勢された猫のオシッコでさえ放置すれば臭うのに、去勢していない雄猫の強烈なマーキング臭は通常の猫好きの方も受け入ることができないくらいの不快な臭いです。マーキングされた箇所を物理的に排除する以外、消臭する方法はありません。すなわち生殖能力のある雄猫を猫スタッフとして起用することはお客様を遠ざける行為です。例え去勢された猫の糞尿でも、店主や任されたスタッフが臭いに慣れ「消臭」への改善行動を怠れば臭いは蓄積し、リピーターの獲得は困難になるでしょう。もちろん、動物愛護の観点から見ても最悪です。

猫カフェ経営の現実

猫カフェは、「通常の喫茶店より高い値段設定ができる」「料理を提供しなければ材料コストも少なくロスも出難い」「猫の飼育代だけだとそんなにかからないので利益率が高い」と思われがちです。確かにそうですが、肝心な2点が抜けています。「猫の医療費が高額である(別途記事参照:悪性リンパ腫と闘うルパンの治療費)」、さらには「店舗面積稼働率が低いこと」です。当店の面積だと、約40席の喫茶店経営が可能ですか、猫カフェだと16席が精一杯です。再来店を促進するには猫と触れ合うためのそれなりのスペースが必要なはずです。

私見ですが、現在猫カフェは供給過剰気味です。古くから開業している猫カフェは猫たちにファンがついている優位差がありながらも、上記の大阪の2店舗は閉店されました。今後開業をお考えの方は、他のお店には無いお客様を惹きつける特長(当店の場合は全員お膝乗り猫)があることや、赤字や少額利益でも生活ができる他の収入源があることなどを熟考して開業しないと、厳しい現実が待っています。

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