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恋バナ収集ユニット・桃山商事が婚活相談承ります!相談者は『合理的な婚活』の漫画家・横嶋じゃのめさん【第二回】

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恋バナ収集ユニット・桃山商事が婚活相談承ります!相談者は『合理的な婚活』の漫画家・横嶋じゃのめさん【第二回】

これまで1000件以上の恋愛相談に乗ってきた恋バナ収集ユニット・桃山商事(清田代表と森田専務)のお二人が、 『合理的な婚活 ~DINKsを本気で目指すおたくの実録婚活漫画~ 』を連載中の漫画家・横嶋じゃのめさんの婚活相談に回答!前回からの続きをどうぞ。 前回の記事:恋バナ収集ユニット・桃山商事が婚活相談承ります!相談者は『合理的な婚活』の漫画家・横嶋じゃのめさん【第一回】

BeingとDoing。人間の持つ2つの側面

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森田:これまで話を聞いていて、横嶋さんからは苛立ちみたいなものをすごく感じます。

横嶋:私の原動力は、自己肯定感の低さからくる怒りが全てだと思ってます。自分の中には常に10万人の観衆がいて、何をするにも「引っ込めブスー!」ってヤジを飛ばしてくるんですよ。観衆の正体は全員自分だと思うんですけども(笑)

あとは、母や家庭環境への反骨精神から、「人生の元を取ってやる!」みたいに思っていることが苛立ちのパワーにつながっているんだと思います。

清田:なかなか根深い問題ですね。人間には“Being(ビーイング)”と“Doing(ドゥーイング)”という2つの側面があるそうなんです。“Being”は「存在」という意味で、その人の内側から発生するもの。例えば感情や欲求、生理的な反応ですね。

一方の“Doing”とは「行為」のことで、その人がやっていることや持っているもの。例えば肩書きや年収、資格や実績といったものです。“Doing”のほうは、誰の目にもわかりやすく積み上げていけるし、努力のやりようがあるわけです。

横嶋:受験勉強をがんばって希望の会社で働くことができて好きな漫画も描いている。“Doing”を積み上げた結果、今はそれなりにいいところまで登ってきた感じはあります。

清田:横嶋さんの場合、イケてなかった思春期の自分がベースにあって、そこからすごく努力して、仕事も趣味も外見もビルドアップしてきた。だからこそ男性と対峙した時に、相手の“Doing”が生ぬるいと、「今まで何して生きてきたんだよ!」と苛立ってしまう。

横嶋:あぁ。瓶底メガネだった頃の自分が、まだどっかにいるんでしょうね。

清田:一方で、自分の中にある“Being”の部分を言葉でパッケージ化しすぎていて、「私という人間はこうなんだ!」と把握している部分と、本当はあるのに切り捨ててしまっている部分がある。“Being”の部分って、ロジカルに把握できるものじゃなくて、本当は曖昧でぐにゃぐにゃしたものだと思うんですよ。

横嶋:(胸に手を当ててみる)

清田:自分の内側から発生するぐにゃぐにゃ部分を苛立つことなく共感しあえたり、そういう部分にお互いタッチしあえるような相手が、横嶋さんが言うところの理想のパートナーなのではないかな。

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横嶋:なんか…。そういう人って婚活で出会うのが難しいような気がしてきました。

森田:関係性の基礎を作る前に、段階を飛び越えて1対1でデートする間柄になってしまうのがネットの出会いの特性ですからね。本来、そこまで進むのにすごく時間がかかるはずなのに、短縮化されたゆえに置き去りにされてしまうものも多い。

清田:婚活アプリでつまづいている人の多くは、相手を判断するための十分な情報を得られなくて戸惑っているんだと思います。相手の“Doing”は2,3回会っただけでもある程度わかるかもしれない。でも、曖昧でぐにゃぐにゃしている“Being”の部分というのは、喧嘩したり、ずっと一緒にいてうっとおしいな〜って時間を乗り越えたり、何度も立ち現れる相手のパターンを知ったりして、やっと見えてくる類のものだと思うから。

横嶋:婚活アプリでの出会いはきっかけにすぎないということですよね。2,3回会って人生観を議論したところで表面的な言葉でしか受け取れない。そこから2人の関係性をどう築き上げていくのかはまた別の話なんですよね。うんうん。

条件に合う人を探し続けるのは疲れてしまう。自分のBeingをすくい上げて

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清田:横嶋さんの場合、“探す”という発想を一旦離れてみるのもいいかもしれないですね。ちょっと回りくどいけど、皮膚感覚について書かれた本とか読んでみたら?

横嶋:皮膚感覚の本…?

清田:例えば『触楽入門』(テクタイル/朝日出版社)や『情報を生み出す触覚の知性』(渡邊淳司/化学同人)といった本なんだけど、現代人は情報のほとんどを視聴覚(目と耳)で入手しているみたいなんです。要するにネットやスマホのことですよね。

でも、我々の身体において、外界から情報を得るためのインターフェースとして一番大きいのは皮膚なんだそうです。皮膚感覚の本を読んでいると、「あの時感じていたのは、自分のこの辺りが検知していた感覚なんだ!」と、言葉で把握していた以上の理解や納得が得られることがある。

おそらく、言語で認識している自分の外側にある自分のことにも思いを馳せることができるからだと思います。 今まで意識していなかった感覚を使って人と接してみると、違ったものが見えてくるかもしれない。

森田:ロジカルに言葉だけを受け取って考えてみてもわからなかったけど、「この表情はなんか意味があるのかも…」とかね。一見婚活とは関係のない本を読むことで、発想のイメージを広げてみるのはアリですね。

横嶋:ブックセラピーですね!自分のインターフェースを開発してみるのはおもしろそう。

清田:婚活していると、希望の条件をはっきりさせて、それにぴったり当てはまる人を探そうという発想になりがちだけど、世界中から自分にバッチリ合う人を見つけるのって「作業」みたいでしんどいですよね。

条件にはまる人をひたすらサーチし続けるよりも、自分の感覚や思考が変化するかもしれないと考えたほうが気持ちも楽になれると思います。

森田:もしかしたら、「この人とならこういう関係の築き方もありかも」とか、パートナーシップのありかた自体、2人の間に新しい考え方が生まれる可能性もありますよね。

横嶋:自分のぐにゃぐにゃ部分が嫌いでなんでも理詰めにしてしまう傾向があったけど、ちょっと立ち止まって別のアプローチも広げてみようかな。でも「曖昧でよくわからない自分もいいじゃん♪」って思える自己肯定感を果たして私が持てるのだろうか…?

清田:“Being”を切り捨てずにすくい上げる作業ですよね。自己肯定感って、無理に自分に自信を持とうとしなくても、ただ「そういう自分もいるぞ」という感覚を繰り返し認めてあげることで高まっていくものだと思うんです。眠いときに寝ちゃうとかね(笑)。

横嶋:眠いときに寝ちゃう(笑)。

清田:普段行かないところに行ってみるとか、ちょっと気に入った相手と手を繋いでみるとか、なんでもいいと思うんですよ。インターフェースを開発してちょっと視点を変えれば「あれ? そんなところにいたの?」って、理想の相手は案外あっさり見つかるかもしれませんよ。

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桃山商事

清田隆之(代表)と森田雄飛(専務)による恋バナ収集ユニット。2001年結成。これまで1000人以上の男女から見聞きしたお悩みや失恋体験をコラムやラジオで紹介している。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)、『生き抜くための恋愛相談』(イースト・プレス)がある。

Twitter:@momoyama_radio

公式サイト:桃山商事

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横嶋じゃのめ

雑誌の広告営業、2016年10月から婚活中。シンパシーを感じる妖怪はけうけげん。著書に『合理的な婚活』(ホーム社)がある。

Twitter:@janometter

サイト:スピネル | 合理的な婚活 ~DINKsを本気で目指すおたくの実録婚活漫画~

取材・構成/ 宇都宮薫

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