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今の海外ビジネス、インバウンドビジネスは「リセット」した方が良い?

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今の海外ビジネス、インバウンドビジネスは「リセット」した方が良い?

 いまやビジネスの世界では当たり前となりつつある、インバウンド向けビジネス。多くの日本企業がこの”インバウンドの波”に乗って訪日外国人に向けた製品を積極的に売り出すなど、さまざまな施策を展開しています。

 本書『超日本製品論[SUPER JAPAN PRODUCT] これから来るスーパージャパン時代の基礎データ&マーケティング入門』は、そんなインバウンドビジネスや海外ビジネスに携わる企業やビジネスマンにとっては必読の一冊です。

 手掛けたのは、博報堂ビジネスプランニングディレクターの木戸良彦さん。2003年に中国に渡ったことをきっかけに、帰国後の2008年以降、今もなおグローバルの業務に携わっています。そんななかで木戸さんは、2015年からの2年間で「ビジネスの潮目が大きく変わった」と感じたそうで、そこで芽生えた考えなどをまとめたのが本書になります。

 木戸さんが最初に「変化」を感じたのは、2013年の中国人による「爆買い」だとか。当時、国内ではよく「インバウンド」という言葉が用いられていた印象がありますが、実は「そうではない」と指摘。「アウトバウンドを含めたクロスバウンドの話だったのです」と木戸さんは訴えます。

 「実は日本人が思っている以上に外国人は日本を見てくれています。それが大チャンス。但しその需要に応えている日本の製品は実はそんなに多くないんです」と木戸さん。

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 さらに、これからのビジネスについて「SUPER JAPAN PRODUCTの精神性」を持つことが大事である、と木戸さんは話します。「かつての日本製品は、『頑丈・壊れない。でもそこまで高価格でもない』というのが外国人にとっての認識でした。しかし今は、どんなカテゴリーにおいても、製品が存在する意味や本質的な価値を突き詰めていく探求心と、そのカテゴリーに潜む課題に対する挑戦心を持つことが大事。この2つこそが『SUPER JAPAN PRODUCTの精神性』です。この精神性を持つ企業はかなり存在しています。しかし正しくアピールしている企業はまだ多くないのが実情です」(木戸さん)

 続けて「今のグローバルにおけるビジネスのやり方をリセットした方が良い」と助言。「今は、かつて多くの成功した企業が採用した、自社の持つ技術ありきで製品開発を進める『プロダクト・アウト』型でもなく、バブル崩壊後に主流となっていった、市場のニーズをくみ取って商品化してく『マーケット・イン』型でもありません。時代が求めているものを作る『エイジ・イン』の視点を磨いてくことが大事です」と主張します。

 このように本書では、国境をまたいだビジネスについて、約15年間グローバル業務に携わってきた木戸さんによる独自の見解が示されています。最後に木戸さんは「本書は、SUPER JAPAN PRODUCTの精神性を持つ製品、あるいはその製品を扱っているほとんどの企業に当てはまる内容にしています。日本について詳しい外国人や、マーケティングを勉強している学生の方も楽しめると思います」と話します。気になった方はぜひ手に取ってみてください。

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