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【ネット婚活】【新連載:山崎元の男と女の婚活経済学 8】「母を見よ!」というアドバイスの効用

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【ネット婚活】【新連載:山崎元の男と女の婚活経済学 8】「母を見よ!」というアドバイスの効用【ネット婚活】【新連載:山崎元の男と女の婚活経済学 8】「母を見よ!」というアドバイスの効用【ネット婚活】【新連載:山崎元の男と女の婚活経済学 8】「母を見よ!」というアドバイスの効用

母親と結婚するわけではないが…

どのタイミングで実行するのかは難しい問題だが、一般に通じるアドバイスとして、結婚するかも知れない相手の母親を、できれば結婚を決める前に一度見ておくことをお勧めする。

そうは言っても、結婚は相手の母親とするものではない。これは、重要な大原則だ。しかし、例えば、精神的に母親に対する依存が大きい男性と結婚した場合には、相手の母親とも過剰に親密な距離で付き合わなければならなくなる場合があるし、結婚生活にあって妻に母親代わり的な役割を求める夫もいる。

自分が書く文章に「マザコン」などという陳腐な言葉は使いたくないが、そう呼ぶしかない男性が一定割合存在するのは事実だ。

結婚するかしないかは最終的に自分で決めたらいいが、結婚するにせよしないにせよ、相手の人間性を理解しておくことはいいことだし、その為の圧倒的に有力な情報源として相手の母親を見ることが有益だ。

父親が子供に大きな影響を与える場合が無いとは言わないが、子供は母親と過ごす時間が長いし、その人が長じてからも、実家の生活のあれこれがその後の生活に対する考え方に影響する。相手の母親を見ること、そしてできれば、相手の実家の中を見ることが役に立つ。

そうは言っても、「相手をいいと思う自分の気持ちが大事なので、相手の母親がどんな人でも私には関係ない」と思う恋愛原理主義者は(実は、筆者もその一人だ)、結婚前に相手の母親を見ておくという行動を不純であると思ったり、億劫だと思ったりするのではないか。

その気持ちは分かるのだが、それでも、相手の母親を見ておくことは役に立つと申し上げておく。もちろん、筆者もそうだが、「母親がこうだから、息子(娘)はどうなるのだ」ということを、自信を持って言えるほどの経験のサンプル数を直接的に持っている人などいない。従って、本小論は、世間の複数のケースを眺め、話を聞いた経験と、筆者の推測に基づくものであることをお断りしておく。

女性が夫候補を見る場合

女性が夫候補である男性の母親を見る場合、母親と息子の「距離感」と「立場」をよく見るべきだろう。夫候補である息子が「お袋を大事にしてやってくれ」というくらいの台詞を吐くのは、まあ許容範囲だろう。

しかし、直接そう言わないまでも、「お袋は偉い人なので、人間関係において彼女を尊重し、彼女の教えに耳を傾けるようであって欲しい」と言外に言いたそうな息子は要注意だ。特に、母親に評価されることが息子にとっての張り合いであるような、精神的な立場が母親に対して劣位にある男性は厄介だ。

彼は、将来、自分の母親の世話を妻に強要するようになる以前に、母親の視点と価値観で妻を評価するようになる。即ち、自分の母親に気に入られるような妻が彼に取っての「いい嫁!」なのだ。何と鬱陶しくてツマラナイ男か。

筆者は、率直にいって、妻が夫の母親と同居することや、同居しないまでも物理的に近く一緒の時間が長い濃密な関係で過ごす結婚には反対だ。

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お姑さんが心底いい人で、妻も仕事を続ける上でお姑さんが大いに役に立つといった「美談」が成立して、その後もいい関係が続くような理想的な関係が築ける場合が無いとは言わないが、「嫁と姑」という古来より続く天然の天敵関係が顕在化するケースの方が圧倒的に多い。しかも、この天敵関係が表面化し、問題に夫が気付く頃には、妻は既に相当のストレスと精神的なダメージを受けた後であることが多い。これは、人生の損失である。

母親と精神的な距離が十分にある息子か? 将来、姑との同居を強要されることがないか? 母親に褒めて貰えるような嫁を探している息子ではないか? といった点を十分にチェックして、願わくは、不幸な人間関係と人生の時間の無駄を少しでも避けて欲しい。

さて、幸いにして、夫候補の男性が母親べったりの息子ではないとしよう。その場合でも、さらに相手の母親を見る価値がある。

それは、将来の夫にとって、自分の母親が作った家庭での生活が、生活を評価する「ベンチマーク」(評価の際に比較対象となる「標準」のこと)になるからだ。部屋の片付き具合、清潔さ、言葉遣い、料理の出来具合と味付け、夫への態度、子供の教育、などあらゆる点を評価する基準の中に相手の母親の影響があるはずだ。

例えば、相手の実家の室内の片付き具合を見よう。部屋は片付いているか?

室内の空気の臭いに違和感はないか?

片付けられない母親の息子は片付けが苦手である場合が多いことは、十分覚悟すべきだ。逆に、全く隙が無く片づいていて、塵一つ無い印象の部屋(客人、まして息子の嫁候補が来るとなれば、第一印象はそうなるのが普通だろうから、細部まで見よ)を維持している母親の息子も、別の意味で厄介だ。妻は共働きで時間が無いのに、専業主婦だった母親並みに行き届いたハウスキーピングを夫は求めるかも知れない。

だらしない母親の息子よりは総合的には余程いいだろうから、結婚を思いとどまる理由に迄はなるまいが、後の生活について覚悟を決め、傾向と対策を練る上で(例えば家事手伝いのサービスを使うことを考える等)相手の母親が作ってきた生活は極めて有益な参考情報だ。後から知ってびっくりするよりは、先に知っておきたい。

男性が妻候補を見る場合

男性側の視点も付け加えておこう。男性も、結婚を決める前に、妻候補である女性の母親を見ておくことが有益だ。

妻とした女性がどのような生活を作ろうとするのかを推測する上で、彼女の母親がどのような生活を作ってきたのかを知ることが大いに役に立つ。男性は特に億劫だろうが、相手の実家を訪問せよ。

彼女は、どのような部屋で暮らし、どのような教育を受けて、どのように自己形成してきたのか、ということを改めて考えることは、自分の妻となる人をより深く理解する手助けになる。

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一般に男性は、相手の女性に何らかの気に入った点を見付けて好きになると、相手の人格のあれこれ全てを好ましいものであるかのように思い込みたがる生き物である(「思い込み」に過ぎないので、期間は当然有限だ)。相手と相手の母親とを重ねてみたり、組み合わせて想像してみたりすることは、自分の相手に対してより現実的な理解を持つきっかけになり得る。

相手の母親は、家事能力のある人なのか? 彼女の実家にあって清潔の基準とはどのようなものなのか? 彼女の実家は対外的な人間関係にあってオープンなのか? 彼女はどのようなものを食べてきたのか? 彼女は家でどう呼ばれて、どのように育てられたのか? 等々何れも後の参考になる。

もちろん、母親の料理が下手で、そのせいで娘は料理が上手くなった、というようなケースもあるので、自分の観察と推測だけで物事を決めつける訳には行かない場合もあるが、「母親がどのような人か?」ということは、必要なレベルの情報収集だ。

そして、もう一点参考になるのが、相手の将来の容姿のなにがしかが、彼女の母親の容姿に似てくる場合が多いことだ。母娘の似具合は、もちろん個々の親子によって異なるが、どこかは似ている場合が多いし、特に、加齢によってどこがどう変わるかについては、相手の母親が参考になる場合が多い。息子と父親にも、晩年になると似た面が出てくる現象があるのかも知れないが、筆者は男性の容姿にそれほど興味を持たずに生きてきたので、「娘と母親」のケースほど、女性から見て相手の父親が参考になるのかについては定かでない。

紅茶を飲むと分かること

男性が、妻候補である相手の母親の家事能力や味覚、対人的なセンスを評価するのは難しいかも知れない。敢えて、一つだけ「テスト」を想定するなら、相手の家で紅茶を一杯ご馳走になると、相当のことが分かると思う。付け加えると、これは、相手の母親に対してだけではなく、相手本人に対しても有効なテストだ。

紅茶を美味しく適切にサービスできる人は、男女を問わず案外多くない。立派な部屋と調度品がある部屋に通されても、紅茶が糸付きのティーバッグであるかも知れない。こうした味覚の母親に育てられた娘の料理には期待しない方がいいかも知れない。

いきなり砂糖が入った紅茶が出てくるとすれば、相手の好みに対する想像力や対応力が欠けているということだろう。但し、「残念な紅茶」でも、「この人は大らかな人格なのかも知れない」と好意的に解釈する余地もある。

茶葉をポットに入れて丁寧に紅茶を淹れてくれるとしても、葉の分量、湯の温度、時間(葉の種類によって異なる)、などが適切でない場合がある。細部にまで気を配らない人なのだろう。

また、お茶に合わせるお菓子の選択から、その家の食生活や経済レベル、家族の味覚、接客に対する手間のかけ方や考え方などがかなり分かるだろう。お菓子の取り分け方、食器の選択などにも、母親の家事への姿勢や能力などがよく表れる。

二杯目を注ぐタイミングや目配りなどで、対人的な性格や気の利き具合なども随分分かる。

もちろん、ここまで読んで下さった賢い読者は、このテストが、夫候補の母親にも、更には男性が一人暮らしの場合相手本人にも有効に使えることがお分かり頂けるだろう。

紅茶をご馳走になるだけで、相当の事が分かるのだ。結婚を考える者は、先ず相手の実家に行って、母親を見よう。そして、改めて人生を考えるのだ。 著者プロフィール

【ネット婚活】【新連載:山崎元の男と女の婚活経済学 8】「母を見よ!」というアドバイスの効用

山崎 元

(やまざき はじめ)

1958年、北海道生まれ。

東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。 現在は、コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演、各種委員会委員等を務める。

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