最先端の燃焼科学で部屋をポカポカ暖めてくれる「次世代薪ストーブ」、温度調整はスマホでOK!

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来るべき冬本番に対して、「これ以上寒くなるのか」と震え上がっている方もいると思う。しかし世界には、息をも凍るような極寒の中で生活している地域があることも忘れないでほしい。

そうした地域には必ず強力な暖房器具があり、建物の中は日本の家より暖かいものだ。

こうした強力な暖房器具の1つが薪ストーブ。煙やすすが出るしエネルギー効率が悪いことに時代遅れだと感じるかもしれないが、これらの短所をそっくり返上し、薪ストーブを再発明したスタートアップが表れた。

メリーランド大学の高度教育システム(USM)が輩出した「MF Fire」開発の次世代薪ストーブをご紹介する。

・燃焼科学により高エネルギー効率を実現

MF Fireの手掛ける薪ストーブ「Catalyst」は、最先端の科学技術により、伝統的な薪ストーブの価値を高めることに成功している。エネルギー効率が極めて高く、薪を無駄なく燃焼させることができるのがその特徴だ。

Catalystを使えば、部屋がより暖かくなるのはもちろん、燃料費も安く抑えることができる。

ストーブの内部のセンサーで、薪を効率的に燃焼させ、部屋を快適な温度に保つ。使用する薪の量は、なんと伝統的な薪ストーブの50%程度。市場に出てている最も優秀な薪ストーブと比較しても20%減となっている。

・学習により最適な室温をキープ

Catalystでは、ユーザーはスマホアプリを通じて簡単に温度調整ができる。

さらに、この薪ストーブがスマートなのは、環境に応じた温度制御を学習して快適な室温を維持すること。これにより、手動による温度制御よりも最大30%のエネルギー節約が可能になるという。

Catalystの詠う「安全性」もシンプルな操作に拠るところが大きい。

一般的な薪ストーブでは、燃焼開始や温度調整が難しく、投入口を開放する時間が長かったり、薪の量を増やしすぎたり、といったことが火災の原因になっているが、Catalystの操作ではこうした心配が一切ない。

・煙やすすがほとんど出ない低排出ストーブ

薪ストーブ使用で直面する一番の問題は、煙やすすの扱いだ。こうした薪の燃焼から出る副産物は、部屋の壁を汚すだけでなく、住人の健康や環境に悪影響を及ぼすやっかいなものだ。実はMF Fireは、この問題を解決するストーブを目指してCatalystの開発を始めた。

実際、完成したプロダクトでは、煙やすすがほとんど出ない「低排出薪ストーブ」を実現している。その実力は、MITクリーンエネルギー賞など、世界のクリーンエネルギー関連の賞をいくつも受賞していることで証明済みだろう。

MF Fireへの期待は高く、このほど、UMSのプロジェクトから生まれた有望な企業に対して投資をおこなう「メリーランド・モメンタム・ファンド」からの120万ドル(約1億3600万円)の調達に成功。一度は使ってみたい薪ストーブの今後の展開は要チェックだ。

参照元:UMD-Born Company Gets $1.2M Investment from New Maryland Momentum Fund/UMD RIGHTNOW

参照元:mffire.com

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