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リアクション ザ ブッタ、連続ワンマン第2夜は“あなた”に寄り添う熱いライブ!

11月16日、リアクション ザ ブッタが3ヶ月連続で開催する自身初の企画ワンマンライブの2日目を代官山SPACE ODDで開催した。この日は「人たらしRock show vol.2~あなたの好きにさせるから~」と題したサブタイトルのとおり、事前にお客さんからのリクエスト曲を募集して、ふだんはライブでやることの少ない楽曲がセットリストに組み込まれたほか、レアなカバー曲も披露。いままで以上に、その場所にいる“あなた”に寄り添う熱いライブは、10月18日に行なわれた1回目とは一味違うバンドの表情を見せるものとなった。
11月16日@代官山SPACE ODD (okmusic UP's)

ライブは12月6日にリリースされる最新ミニアルバム『After drama』でも1曲目を飾る「ドラマのあとで」からスタートした。まだ世に出ていない新曲からという攻めの幕開けだったが、そのポップな曲調が一瞬にしてフロアのボルテージを加速させていく。「ようこそ!ライブを一緒に作っていきましょう!絶対後悔させない」。熱を帯びた佐々木直人(Vo/Ba)の叫びから、間髪入れずに「仮面」や「Fantastic Chaos」というブッタのライブには欠かすことできない攻撃的なアップナンバーを畳みかけいった。傷だらけのベースをスラップしながら早口で捲し立てるベースボーカルの佐々木を中心に、エフェクターを踏みかえて次々にテクニカルなプレイを繰り出すギターの木田健太郎(Gt)、バンドのスピードの要として歌うように叩く大野宏二朗のドラム。情感豊かなスリーピースのアンサンブルが代官山SPACE ODDにリアクション ザ ブッタだけのロックで満たしていった。

「自分のなかに鬱屈としたものが溜まっていて、でも、みんなの顔を見られて幸せな気持ちになりました。今日がいちばん良い日にしよう!」と佐々木が叫び、コール&レスポンスを巻き起こした「救世主」のあと、ミニアルバムからの新曲「クローン」へ。今回の企画ワンマンで初めて導入されたVJによって、リアルタイムで合成されたスクリーンの映像が、自己嫌悪にまみれた「クローン」という楽曲の刹那的な世界観をより色濃くする。さらに、佐々木が雨の中で歌うような寂しげな映像を作り出したロックバラード「迷い犬」では、サポートキーボードに迎えた松本ジュンのよる繊細なピアノのフレーズが哀愁を掻き立てた。この日、メンバー以外のちからも借りて趣向を凝らしたステージは、アグレッシブなアップナンバーをから、佐々木のハスキーな歌声を生かしたバラードまで、広い振り幅を持つブッタの楽曲のコントラストをより際立たせる、ワンマンならではの演出だった。

中盤はリクエストコーナー。佐々木が「すげえ久しぶりにやります。俺も久しぶりに聴いて、改めて“この曲好きだな”って思いました。みなさんが気づかせてくれました」と言うと、事前に応募された楽曲の上位から3曲を順番に披露していった。やるべきことに立ち向かうのは“いま”だと歌う「その声で」(第1位)、弱い自分を脱ぎ捨てて“変わりたい”と願う「ぐっと突き破れ」(第2位)。まるで自分自身と戦うように綴られた健気な楽曲たちがリクエストの上位に選ばれたことは、ライブハウスに足を運ぶお客さんが何を求めてブッタの音楽を聴くのか、それを浮き彫りにするものだった。きっと誰もが日常をもがいているのだ。そして、第3位にランクインした温かくて切ないバラード曲「3月のウソツキ」のあと、カバー曲として椎名林檎の「丸の内サディスティック」を披露。マツジュンのピアノと木田のワウギターが生み出す大人っぽくて上品なグルーヴは、ふだんのブッタのオリジナル曲にはないテイストの曲調だったが、とてもよく似合っていて新鮮だった。

後半戦に突入する前にギターの木田とドラム大野だけがステージに残って始まったのは「木田こうじろうの夜中にゴメン!」というMCタイム。もともとDMM Live communeで放送している番組のライブハウス版として、ふたりがこのあとに披露する新曲の盛りあがり方をレクチャーしてから、最新ミニアルバムから「ヤミクモ」へと突入した。木田のライトハンドが炸裂した陽性のロックナンバーが力強いシンガロングを巻き起こすと、続けて「この曲は自分を曝け出してなんぼです!心の扉を開いてください」(佐々木)と言って、フロアから一斉にこぶしが突き上がったアップナンバー「リード」へ。君のための従順な犬でありたいと歌う痛々しいほどのラブソングは、これまでに以上に生々しい想いを赤裸々に綴った『After drama』という作品のリードにふさわしい曲だった。

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