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代官山 蔦屋書店はいま、奈良の木だらけ。

代官山 蔦屋書店はいま、奈良の木だらけ。

今年の夏、私はひと足先にその情報をつかんでいた。11月、代官山 蔦屋書店でとんでもないことが起きるということを。

代官山 蔦屋書店
全館でやります!

旅行棚担当の片本さんにそれを聞いたとたん、「えっ?」と思った。それは代官山 蔦屋書店が全館あげて一斉に行うフェアだっだ。

代官山 蔦屋書店に行ったことがある人なら想像がつくと思うが、全館を上げてのフェアはめずらしい。たいていは、関連カテゴリーの棚(もしくはその近く)に、フェア用スペースが作られるからだ。今でいうと、1号館1階(=「自然科学」のブックフロア)で『小さな図鑑特集』というフェアが行われている、といった具合。館内では、同時多発的に各ジャンルの企画棚が進行している——というのが、私の代官山 蔦屋書店のイメージだった。それが、全館をあげてというのだから!

「何をするんですか!?」と、前のめりに尋ねる私。すると、こんな答えが返ってきた。

「奈良の木だらけになります。」

このフェア、その名も『「奈良の木」のあるくらし ~森からの贈り物~』。

奈良・吉野地方は、日本最古の植林の歴史をもつ地域だ。ここで育てられたスギやヒノキは吉野材と呼ばれ、豊臣秀吉が大阪城や伏見城の城郭にも使ったほど。今でも日本屈指の良質な木材として、全国各地から買い手がついている。

しかし、和室の減少や木材価格の下落、後継者不足など、吉野林業は今多くの問題を抱えている。500年の歴史を現代に活かすべく、吉野材には、新たな活用法が求められている。代官山 蔦屋書店はいま、奈良の木だらけ。

一方、蔦屋書店のテーマは「ライフスタイルを提案する場を作ること」だ。

ライフスタイルの提案とは、どういうことだろう? それは、本や映画、音楽を通じて新たな選択肢に出会うことで、人生の「豊かさ」を知ることではないだろうか。

そして、そんな蔦屋書店が「奈良の木」フェアを行うということは、どういうことだろう? それは、「奈良の木」のある暮らしは、私たちの人生を少しだけ豊かになるかもしれない——そんな可能性を信じているからではないだろうか。

たとえば、山サクラのバターナイフ。
バターナイフなんて100円均一でも買えてしまうけれど、あえて2,700円出して、購入してみたとする。結果、何も感じない人もいるかもしれないけれど、使い込むごとに木が手になじんでくる感覚や、時間をかけて深い色に変化していく様子に、誰かは「豊かさ」を見るかもしれない。それは、ライフスタイルの提案のひとつなのだ。代官山 蔦屋書店はいま、奈良の木だらけ。

アート、料理、建築
……を、奈良の木で!

「奈良の木」でライフスタイルを提案する。

そんなテーマを掲げた代官山 蔦屋書店では、コンシェルジュと、日本を代表するデザイナーや作家、職人がタッグを組み、新プロダクトを製作。アート、料理、人文、文具、建築・デザイン、そして映像フロアで、各ジャンルに特化した商品を展示・販売している。その一部をご紹介!

●2号館1階 アートフロア
アートフロアは、伝統工芸「静岡挽物」を継承するHOMEWAREブランド「SEE SEE」とコラボレーション。ふだんはアメリカの木材を使用しているが、今回は特別に吉野ヒノキでプロダクトを製作した。代官山 蔦屋書店はいま、奈良の木だらけ。

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