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【憧れシゴト図鑑】SKY-HIの魅力を引き出しシャッターを切る 新進気鋭のカメラマン・畑 聡さんインタビュー

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【憧れシゴト図鑑】SKY-HIの魅力を引き出しシャッターを切る 新進気鋭のカメラマン・畑 聡さんインタビュー 畑聡 SKY-HI go!go!vanillas Miracle Vell Magic カメラマン ライブ 憧れシゴト図鑑 アパレル バイト パート フロムエーしよ 畑聡 SKY-HI go!go!vanillas Miracle Vell Magic カメラマン ライブ 憧れシゴト図鑑 アパレル バイト パート フロムエーしよ

SKY-HIを始め、go!go!vanillasやMiracle Vell Magicといったアーティストのライブ写真を中心に撮影しているカメラマンの畑聡さん。どうしたらアーティストの最高の一瞬を切り取れるのか――。 レンズの向こうに広がる未来を見据えながらシャッターを切り続ける彼に、仕事へのプライド、今の立ち位置を築くまでの経緯について、じっくりと語ってもらった。

センスだけで勝負しているわけではありません

畑聡 SKY-HI go!go!vanillas Miracle Vell Magic カメラマン ライブ 憧れシゴト図鑑 アパレル バイト パート フロムエーしよ畑さんが撮影したSKY-HIの写真

――カメラマンとしてはまだ新人といえる畑さんが注目を集めるようになったキッカケの1つは、SKY-HIのライブ写真だった。

「カメラマンというと“依頼された通りの写真を撮る”とか“自分のセンスに従って撮る”っていうイメージを持つ人もいると思うんですが、僕の場合は少し違っていて。そのアーティストを世に広めていく方法を考えて、それをアーティストと共有しているから仕事ができていると思っています。たとえば、ライブ写真や現場のメイキングを撮らせていただく時に、彼らの行動とか言葉、目線や話し方を見ながら、“今何を求めているのか?”を感じ取る。その上で、“じゃあ何を提案してあげたらいいのか?”を意識して仕事しています。だから、自分のセンスは二の次というか。もちろん、最終的にはそこも含めての作品なんですけど、センスだけで勝負しているわけではないんです」

――しかし、忙しなく動き続けるライブ中のアーティストをカメラに押さえるのは、それだけでも至難の業。だからこそ、「事前にセットリストを見ながら会場の雰囲気を想像し、どう撮影するのがベストなのかを考えることが大事」と畑さん。そう語ると、試行錯誤の末に生まれたという自信作(写真:下)を見せてくれた。畑聡 SKY-HI go!go!vanillas Miracle Vell Magic カメラマン ライブ 憧れシゴト図鑑 アパレル バイト パート フロムエーしよライブ中にステージに上がってシャッターを切った1枚

「SKY-HIは10年近くヒップホップのアーティストとして活動してますが、“最初の頃は5人ぐらいしかお客さんがいなかった”って、彼は常々言っているんですよ。でも、そんな彼が今年、武道館でのライブでは2日間で約1万5000人ものお客さんを動員して…。その時、“ここでライブをするからにはどうしても撮りたい写真がある”っていう話を、現場監督やマネージャー、SKY-HI本人にもさせてもらって、この写真を撮らせてもらったんです。ライブ中のステージに上がって撮影するのは、タイミングを含めてすごく難しいんですよ。限られた時間の中で数秒間を授かり、頭に描いたイメージの風景を撮る…。この写真は、彼やファンが紡いだ10年とその未来を描くものだと確信したから撮れた1枚です。だからSKY-HIがこの写真を見て“この景色が見たかったんだ”って言ってくれて、すごく嬉しかったですね。“とんでもなく図々しいカメラマンだけど、最高だよ”とも言われましたが(笑)」

アパレルからの転身。SKY-HIがキッカケにプロカメラマンの道へ

畑聡 SKY-HI go!go!vanillas Miracle Vell Magic カメラマン ライブ 憧れシゴト図鑑 アパレル バイト パート フロムエーしよ

――実は、2014年末まではアパレルブランドでショップマネージャーやプレスの仕事をしていたという畑さん。そこからどうやってカメラマンの道に進むことになったのか。

「大学2年生の時に、“人のライフスタイルもトータルでプロデュースしていく”ことを企業理念に掲げていた、当時大人気だった原宿系のアパレルブランドでアルバイトを始めました。その時の僕は全然オシャレじゃなかったんですけど、とにかくかっこよかった会社のポリシーに惹かれて、面接を受けたんです。そしてバイトから始まって、卒業後には正社員として働くようになりました。

どうしたら服が良く見えるのか、売れるのか、その魅力を最大限に伝えるにはどうしたら良いのかを考えていくうちに、“表現する事”に興味を持ち始めるようになって。自腹で一眼レフを買って、頼まれてもいないのにブランドルックを自主的に作成するなどをしていました。写真も周りから好評で、“写真、上手いんじゃないんですか?”なんて言葉を鵜呑みにしたんですよね(笑)。そういう“好き”の気持ちと、普段の仕事に必要だったっていう背景があって、カメラマンという仕事に惹かれていきました。畑聡 SKY-HI go!go!vanillas Miracle Vell Magic カメラマン ライブ 憧れシゴト図鑑 アパレル バイト パート フロムエーしよ人物を撮るきっかけとなった1枚。

SKY-HIはそのアパレルブランドにいた時に知り合って、ソロデビュー前からずっと応援していたんです。それで、アパレルを辞めてすぐの時、無理を承知で、赤坂BLITZ公演の写真を“もしカメラマンがいないようなら、ノーギャラで構わないから撮らせてもらえませんか? ほぼ素人なんですけど”ってお願いしてみました。そしたら、ありがたいことに撮らせてもらえることになって…。それがプロのカメラマンとしてのスタートになりました」

心にグッと来るものを見つけることが大切

畑聡 SKY-HI go!go!vanillas Miracle Vell Magic カメラマン ライブ 憧れシゴト図鑑 アパレル バイト パート フロムエーしよ

――今では「畑さんに憧れてカメラマンの仕事に興味を持ちました」と声をかけてもらう機会も増えてきたと、嬉しそうに話す畑さんだが、葛藤もある。

「撮影後の写真加工や修整までカメラマンに任されるので、そういった画像処理の技術は常に勉強中です。また、別のカメラマンさんがSKY-HIや僕がいつも撮っているアーティストを撮影していると、正直、嫉妬もします(笑)」

――憧れだけではやっていけない厳しい世界だと身を持って知っているだけに、伝えたいメッセージもあるという。

「“誰を撮りたい”とか“かっこいい写真を撮る”ってことじゃなくて、自分にとって本当にグッとくる写真を意識して撮ったほうがいいよっていうのは、伝えたいですね。僕もそれを意識しているし、そう意識するだけで写真の質は変わるんじゃないかなって思います。それはカメラマンに限らず、自分の夢を探している人にも通じるんじゃないかな。誰かにとってではなく、まず自分の心にグッと来るものを見つけることが、自分の将来を切り開く一歩になると僕は思いますし、それが誰かのためにもなると思います」 ■プロフィール

畑 聡(ハタ・サトシ)

1987年5月4日生まれ、大阪府出身。中学時代に東京に引っ越し、現在は東京在住。アパレルの仕事を経て、20代後半から独学でフリーのカメラマンに。「地方のファンにもその場所でしか撮れないライブ写真を届ける」「演出にも携わり、ファンの求めるライブをアーティストと共に作り上げる」という野望を持つ。

畑さんのウェブサイト

http://satoshihata.com/

インスタグラムアカウント

satoshihata87

取材・文:斉藤 碧 撮影:八木虎造

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