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「金銭感覚ゼロ」。ダメ男と結婚ってアリ?

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「働く女性の成功、成長、幸せのサポート」という理念のもと、キャリア支援やコンサルティング、現在では結婚コンサルタントなど、幅広い領域で活躍されている川崎貴子さん(川崎さんの記事一覧)。

人材コンサルティングの経験と、女性経営者ならではの視点から、のべ1万人以上の女性にアドバイスをしてきた川崎さんが、「“働く女性”に立ちはだかるさまざまなお悩み」に、厳しくも温かくお答えするこのコーナー。

第七弾は、「金銭感覚の無い彼と結婚していいか迷っている…」という女性からのご相談です。

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<今回の相談内容>

現在お付き合いしている彼に甲斐性がなく、結婚していいのか迷っています。

というのも金銭感覚が全く合わないんです。週に何度も飲み会があったり、洋服や趣味、交際費に毎月10万円以上お金をかけていて、ほとんど貯める様子がありません。二人の将来の話もたまにするのですが、変わる様子は全くなしです。

結婚後も同じ生活をされたら貯金できませんし、育児や介護で私が働けなくなる可能性を考えると不安です。とはいえ、今の段階でお金の使い方に口を出すのもどうかと思っています。彼にどう伝えるべきなんでしょうか?

(事務・29歳)

回答者:川崎貴子

川崎貴子氏

リントス(株)代表。「働く女性に成功と幸せを」を理念に、女性のキャリアに特化したコンサルティング事業を展開。

1972年生まれ、埼玉県出身。1997年、人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を手掛け、2017年3月に同社代表を退任。女性誌での執筆活動や講演多数。(株)ninoya取締役を兼任し、2016年11月、働く女性の結婚サイト「キャリ婚」を立ち上げる。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザーでもある。

<回答>

「甲斐性なし」とあったので、一瞬彼のお給料の金額に関する相談なのかと思いましたが、給与は普通でもお金を使い切ってしまう彼の事なのですね。まさにそれも「結婚適齢期な女性」からしたら立派な甲斐性なし。今の状態で結婚を悩む気持ちはとても解ります。

相談者さんは堅実でしっかりされていそうだから、本来彼みたいな浪費家は、三顧の礼で相談者さんみたいな女性をパートナーにお迎えすべきなんですけどね。

「俺はしっかり者の奥さんと結婚したから、家や車や子供を持てたんだよ」

と、振り返るアラフォー夫を何名も知っていますが、彼らも独身時代は稼いだお金を、宵越しの金はもたねぇ!という江戸っ子レベルに使い切っていたものです。

結婚したら変わるかも、は超危険思想

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そんな事例を挙げると、「結婚したら変わるかも」と夢が宇宙いっぱいに広がりがちですが、それは一番の危険思想。「結婚したら・・・」「子供が出来たら・・・」と望みをbetして、その危険な賭けに敗れた妻たちのなんと多い事か。特に、結婚生活における価値観の中で「お金」はかなり重要なウエイトを占めます。それなのに、お金の事を十分に話し合わずに見切り発車で結婚してしまうカップルも多く、結婚後に血みどろの抗争が繰り広げられるのです。

事例の男性達がしっかり者の奥さんと結婚した理由で1番多かったのは「結婚したいタイミングだったから」です。いつの間にか周囲に独身が少なくなり、飲みに行ったり遊びに行ったりする仲間がどんどん減っていき、「俺もそろそろ考えなきゃいけないな」っていうタイミングが来てやっと重い腰を上げ、心を入れ替たんだそう。挙げておいてなんですが、これは本件において一番参考にしてはならない理由だと私は思います。何故ならば、彼の人間関係をコントロールすることはできないからです。彼が変わる事も結婚する保証もないまま、彼の友達たちが結婚するのを待ち、彼が結婚する気になるのを待つ。これは、自分の人生を他人マターにする事です。

前述の理由の他にも、「親や上司に言われて」という外圧パターン、「子供が欲しくなったから」「一人の家に帰るのが寂しくなって」という自然発生パターンもありましたが、どれも時期が読めるはずもなく、完全なる他人マターです。

「結婚のタイミング」は、他人任せにしてはいけない

相談者さんは、

「言いにくい事だけど、私との将来を考えているならちゃんとして欲しい」

と、言い方はともかく彼にはっきり伝え、話し合いの時間をきちんと設けた方が良さそうです。

彼もうっすら解っているのではないでしょうか?結婚したら今のようにお金が使えなくなるという事を。だから、結婚するまで自分の自由に使いたいと思っていて、貯金もできない。「結婚のタイミングはきっと誰かが教えてくれる筈、それまではこのままでいいよね?」とてへぺろしている彼が私には3Dで見えます。

独身女性に比べて、独身男性の結婚へのビジョンは現実味が乏しく、総じてフワフワしているものです。彼らは既婚者の愚痴(小遣い制とか、ゆっくりできないとか、自由がないとか)は魂に刻んでいても、結婚に必要な経済的知識や諸々のスキルや行事を驚くほど知りません。事例の男性達の何名かは、それを今の奥さんが教えてくれたのだと雁首揃えて言っておりました。

なお、”男性達がしっかり者の奥さんと結婚した理由”で2番目に多かったのは「彼女を失いたくなかったから」。そのデータが示しているように、奥さんたちはきっとお別れも覚悟でそのプレゼンに臨んだのでしょうし、夫たちは当時、奥さんのその覚悟によって動かされたとも言えます。

相談者さんがどんな人生を歩んでいきたいのか?

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相談者さんの人生ですから、「ご自身がどうしてゆきたいのか」を先ずはっきりさせる事、しっかり言語化する事が一番大事で、彼のビジョンとすり合わせが可能かどうか?是非今一度彼と膝を突き合わせて話し合う必要があると思います。頂戴したご相談の文面を読み取ると話し合いが圧倒的に足りていない匂いがプンプンします。結局、2番目の「彼女を失いたくなかったから」戦法が近いのですが、そこまで丁か半かを突き付けなくても、アラサーカップルが二人の将来の事を具体的に話し合うのは至極当然な事です。

その際、自分の意見を押し付けたり、彼を一方的に批判するのではなく、「私達二人の事」として提案することを強くお勧めします。件のしっかり者妻たちも主語を「We」にして説明したからこそ、ノービジョンだった夫達に「結婚いいかも♪だからしっかりしよう♪」と解脱させたのかもしれません。

また、家庭を持つと、例え貯金していても予期せぬ出費があるものです。彼がもたもたしている今こそ、相談者さん自身が資格を取ったり、キャリアアップして収入を上げたりする絶好のチャンスかもしれません。将来に向けて相談者さんが努力する姿を見て、彼も触発されたらめっけもの。彼は貯金、相談者さんはキャリアップ、をそれぞれに頑張ればフェアだし、最強タッグの夫婦が誕生しそうな気がします。

同棲というお試し期間を設けてみる

さんざん偉そうに書き連ねましたが、何を隠そう私自身が今の夫と同棲するまでずっと「宵越しの金はもたねぇ!派」でした。離婚してシングルマザーになろうとも、です。時間とお金の自由が無いと生きてはゆけないと思い込んでいたので、結婚する意味さえよくわかっていなかった。ところが、当時ダンサーだった夫と同棲するようになって家事育児をやってもらうことになり、彼の倹約ぶりに自分があまりに考え無しで恥ずかしくなったのです。

夫は定期収入が無かったので仕事をセーブして家庭に入ったのですが、私の渡していた決して高くない生活費でやりくりをし、コツコツ節約して子供の為に貯金をしていました。私はそれを見て悔い改めましたし、夫と自分はパートナーとして適していると確信したので、同棲1年半後に籍を入れたという経緯がございます。

「ちゃんとして。」「ちゃんとする。」という口約束が、実際の生活ではどのように生かされるのか?結婚前に生活を共にする事で具体的になると私は思います。何より、二人が毎日同じ家に帰るので、会話は確実に増えます。その環境で二人の価値観を言語化し、すり合わせを繰り返すことによって、彼と結婚できるかどうかを、相談者さんが決断できるのではないでしょうか?

ご自身の人生ですから、助手席に乗ってどこかへ連れて行ってもらうのを待っていては絶対にダメです。自分のハンドルは手放さず、自分で行きたい方向に、意気揚々とドライブしてゆきましょう。 →川崎 貴子氏の記事一覧

→川崎 貴子氏のプロフィール

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