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ヴェネツィア、確かなものがない場所がもつ魅力

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ヴェネツィア、確かなものがない場所がもつ魅力
J-WAVEで放送中の番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「Cosme Kitchen ORGANIC CONCIERGE」。11月13日(月)のオンエアでは、イタリア在住のジャーナリスト、内田洋子さんのお話を伺いました。

『ジーノの家 イタリア10景』(文藝春秋)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。イタリアに関してたくさんの著書がある内田さんが、先日、新著を発表。それが『対岸のヴェネツィア』(集英社)です。

南から北まで、イタリア半島を知り尽くした内田さんの新作のテーマは、水の都ヴェネツィア。湿地帯の葦の埋め立て地の上にできた無数の島々。2013年から、その島のひとつに暮らしながら書き綴っていった紀行エッセイで、住む人でないとわからないヴェネツィアの秘密、物語を綴った1冊です。

「あそこは1600年続いてる場所。ある意味、古代ローマ帝国より歴史があるわけで、そういうところに暮らすという意味…京都の人にも聞けば似た感じはあるかもしれませんが、古いものにしがみついて守らなければいけない場面と、そうしてると埒が明かなくなるというジレンマもあって」と内田さん。

内田さんいわく、ヴェネツィアは陸なのか、水なのか、海なのかわからないという特徴もあるそう。

「海の上に浮かんでると言いますが、実は海水でもない。海水と真水が混じりあっていて独特なところで、すべてに境界があるようでないような、大陸なのか水の中なのかよくわからない場所なんです」(内田さん、以下同)。

また、島になったものが永遠に続くかというとそうでもないそう。潮の満ち引きや環境の変化によってなくなっていくかもしれず、「なにひとつとして確かなものがない場所」とおっしゃいます。

最も外海に近く、最もヨーロッパの端っこにあるヴェネツィア。同じようにリスボンもヨーロッパの端っこはあるということで、内田さんはリスボンへも行ってみて、「リスボンはポルトガルとスペインが新世界を見つけに行った海、ヴェネツィアは受ける海」だと感じたそうです。

「受け方にもいろいろありますが、流れ着いてまた出ていく人、モノ、関係に自分を精一杯捧げてもこの先どうなるかわからない。だから自分のポジションもいつでもどこでも行けるような、何にもしがみつかないように生きている感じですね。“自分しかない”というのをものすごく持っている場所で、それは、対する相手が海だからだと思います」

かつてはヨーロッパで最も重要な港町だった、ヴェネツィア。交易の拠点であり、同時に拠り所のない人々の集まり…とも、内田さんは語ります。

内田さんのお話は16日(木)まで続きます。どうぞお聴き逃しなく。

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【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時−16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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