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文化庁メディア芸術祭奨励賞受賞の名作が待望の書籍化

文化庁メディア芸術祭奨励賞受賞の名作が待望の書籍化

 子どもの頃、一度もシリトリ遊びをしたことがない人はほとんどいないだろう。シンプルながら意外に奥深く、チョイスする言葉を通してその人となりが分かったりもする。

 そんなシリトリをモチーフとし、画材屋の女性の小さな冒険を描いたマンガ『SHI RI TO RI(シリトリ)』(筑濱カズコ/作)が、エンターブレインより書籍化された
 実はこの作品、第10回(2006年度)文化庁メディア芸術祭で、マンガ部門奨励賞を受賞している。そのときの大賞はかわぐちかいじさんの『太陽の黙示録』、優秀賞にはよしながふみさんの『大奥』やあずまきよひこさんの『よつばと!』など、そうそうたる作品が並んでいる。5年以上の月日が経過した、まさに待望の書籍化といえる。

 画材屋を営むナナちゃんの家を謎の竜巻がおそい、お店のシンボルであった7つのクレヨンとお友だちのモンキチがさらわれてしまう。ナナちゃんは何でも貸してくれる不思議なレンタルショップ「merry-B」の力を借りて、クレヨンとモンキチを取り戻そうとするのだが…。
 連作短編の体をなしており、各話のタイトルが「シリトリ」によって結ばれている。ナナちゃんは7色のクレヨンとモンキチを探し当てることができるのか?

 今回書籍化された作品は、受賞作に大幅な加筆・修正と書き下ろしが加えられたもの。失われたクレヨンがひとつひとつ戻ってくるという設定は、書籍化にあたり付け加えたものだという。また、何度も読み返すと新たな発見があるような仕組みになっている。
 自主制作でこの作品を描いたとき、自問自答のシリトリをずっと繰り返していたと語る著者の筑濱さんは、「やっと自問自答のシリトリから、みんなで遊べる『SHI RI TO RI』になった」と、あとがきでつづっている。

 キュートな絵柄に、ファンタジックな世界。センチメンタルで、ハッピーになれる一作。不思議な「シリトリ」の世界に舞い込んでみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)



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