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忘れらない一言「この町は小さい。もっと違う国をみるときが来たんだよ」

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今年の2月まで、イギリスのケンブリッジでボランティアで英語を教えてくれていた当時91歳のメアリーの言葉です。暗い道を女性が一人で歩いてはいけないと言ったり、朝30分以上健康のために通学で歩くことを疲れるから愚かだと言ったり、時に世代の違いを感じることもあるのですが、彼女の言葉には不思議な力がありました。

今回は、忘れられない彼女の言葉についてご紹介したいと思います。

「留学期間が短すぎる、これじゃあ間に合わない」

この町は小さい。もっと違う国をみるときが来たんだよ
筆者の英語短期留学は当初3か月の予定。最後の1か月は、学校の後に週1回2時間、彼女のもとを訪れていました。そこで問題集を解いたり、彼女の読み上げる新聞記事を書きとったりなどして英語を教わっていたのです。

スピーキングが苦手な私が正解すると「驚いた! こんなに喋れないのに、よくそんな単語を知っていること!」といったように褒めつつ、毎回けなされるのがかえって小気味よいほど(笑)。

そして毎回、時間が足りない、留学が短すぎる、教えようにも間に合わない、と言うのです。1か月日本人の家庭にホームステイしたことも、それが英語の伸びを損ねたと何度も言われました。

言われているうちに、もっとここに居たいという気持ちがどんどん大きくなって、クリスマスの休暇期間を挟んで2か月ほど延長することに決めたのです。

「もっと違う国をみるときが来たんだよ」

この町は小さい。もっと違う国をみるときが来たんだよ
そしてその後また留学終了時期が近づいた、最後のレッスンの日。あまりにケンブリッジでの生活が楽しく、居心地がよく、まだ本当は日本に帰りたくないと言いました。

「何をもってそんなにケンブリッジがいいと言うの? イギリス人がいいって言ったって、きちんと教育を受けた人しか性格がよくないし。この町は小さい。もっと違う国をみるときが来たんだよ。フランスだって、インドだって、中東だって。もっと世界中を知った方がいい」

世界中を旦那さんの赴任でついてまわったメアリーだからこそ言えるアドバイスでした。

そしてその4か月後、イギリスでなくドイツで暮らし始めることになりました。なぜか、結果的にまたもや彼女の言葉に従っていたのです。

「もうここに来ることはないだろう」

この町は小さい。もっと違う国をみるときが来たんだよ
でも彼女の予言が外れたことがあります。

もうここに、ケンブリッジに来ることはないだろう、と何度か言われていましたが、それをいつも寂しく感じていました。なので、ドイツに来てから2週間経ったころに会いにいってきました。彼女は再訪をとても喜んでくれました。

もう来ることはないだろうと言われていたけれど、来ましたと伝えたら、「ときに同じ場所にくることは、前ほどよいものではないから」という答えでした。

「異国の地に暮らすことを決めたのは勇敢だよ。新しい土地に行くことはいいこと。人生は、物を買うことよりも旅、経験にこそ価値がある。その土地の言葉を、そして歴史を学び、しっかり暮らしなさい」

メアリーは先週92歳になったと言い、日本からのお土産を誕生日プレゼントだと言って喜んでくれました。

「See you again.」と言っても、いつもそれを笑顔でかわすメアリー。それが寂しいので、また彼女が元気なうちに会いに行きたいと考えています。

[All Photos by shutterstock.com]

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