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ポケットサイズで低コストの医療用スキャナ!iPhoneに接続して使う「Butterfly iQ」は深部のガンも発見する

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昨今の人工知能(AI)による画像診断事情をウォッチする方は、医療の未来は明いとの印象をお持ちだろう。

しかし一方で、世界の人口の2/3はいまだ超音波診断デバイスにアクセスすらできない現実がある。コストの壁が超音波スキャナ普及のキャップになっているためだ。

こうした状況を打破する可能性のあるデバイスが登場した。「Butterfly iQ」はiPhoneと接続して使う超音波スキャナだ。

このほど、FDA(米国食品医薬品局)による認可を取得した同デバイスは、従来の超音波診断デバイスと比較してコストがかからず、市場に与えるインパクトは大きい。

・新製造方法で高性能ながら低コスト

Butterfly iQは、ポケットサイズながら高度な超音波スキャンを実現する。その実用性は、同デバイスをテストした医師が自らのガンを発見したことで証明されている。

Butterfly iQは現在、胎児スクリーニングや腹部診断、心臓診断のほか、婦人科、泌尿器科、小児科の使用事例を含む13の異なる臨床用途をクリアしているようだ。スキャンした画像は有線接続したiPhoneに転送され、そこからクラウドに保存される。

Butterfly iQでは製造が容易な半導体チップで超音波診断デバイスを製造することに成功。これにより、既存の超音波デバイスよりもはるかに低いコストでのデバイスの提供を可能にした。ちなみに購入するなら約6000ドル(約68万円)、リースなら年間2300ドル(約26万円)となっており、予算に余裕のない医療機関でも導入しやすい価格帯だろう。

・2018年にはAI実装を計画

手に入れやすい価格帯を実現し、世界への普及を目指すButterfly iQだが、今後はAIによる診断精度の向上を狙っているようだ。

現在はスキャン画像の解釈には熟練医の経験とノウハウを活用しなければならないが、AIの実装により訓練を受けていない人でも精度の高い診断が可能になる。

診断時間の短縮にも期待でき、同デバイスへのAI実装により、医療機関での画像の解釈に数日間待つようなことはなくなるだろう。デバイスが普及するほど集まる画像数が膨大になり、機械学習による診断精度の加速度的な向上が見込まれる。Butterfly iQは、2018年のアップグレードでAIを実装する計画で、これが実現すれば高度な医療診断がますます身近になるだろう。

参照元:Butterfly IQ gets FDA clearance for chip-based, smartphone-connected ultrasound/mobihealthnews

カテゴリー : デジタル・IT タグ :
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