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聞き上手は、“決めた時間内だけは○○しない”――ライター・丘村奈央子の「聞き方」講座

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常識を打ち破る、新しい「聞き方」を

仕事でもプライベートでも、欠かせないのは他者とのコミュニケーションです。会話での「聞く」をもっと磨けると提案しているのがフリーライターの丘村奈央子さん。第1回、第2回に引き続き、今までの聞き方を変える秘訣の第3回をお届けします。

丘村奈央子

1973年長野県生まれ。広告営業職の正社員、編集職の派遣OLを経て2010年にフリーライターとして独立。現在は一般企業、制作会社、出版社からテキストや書籍のライティングを請け負っている。2016年8月に電子書籍の自著『人生が変わる会話術』を刊行。

ライターサイト

コツ3:決めた時間内は、否定・討論をしない

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1つめのコツは「時間を区切る」、2つめのコツは「共通点を探さない」。最後、 3つめのコツは「否定・討論をしない」です。

1つめのコツで決めた時間内だけは、相手に言いたいことを思いついてもぶつけないようにします。決めた時間を過ぎたら意見を述べても構いません。でもそれまでは相手の話を聞き、知らない領域を教えてもらうことに集中してみてください。

相手が話そうとしているときに「そういえば私も」「それは違う」と遮ると会話は続きません。話のバトンをこちらばかりが握ることになり、話し手は話す気を失ってしまうからです。

それに、相手の話を聞くと決めた時間は「私が知らない世界」について教えてもらえる時間です。せっかく機会を得たのに自分の情報(既知の情報)だけで埋めてしまうのはもったいないと思いませんか。

当然、相手の話について100%賛同できない場合は多々あります。でも決めた時間だけは「否定も討論もしない」と心がけてください。そのときに実践するのが、2つめのコツである「共通点を探さない」「謎・違いについて聞く」なのです。

たとえば到底賛同できない行動を取るような人がいたとしたら、できれば論破して「それは間違っている」と伝えたくなります。でも「10分間聞き手になろう」と思ったら、その間に意見を出すのは控えます。

会話中は、共通点でない部分、謎・違いに注目します。小さい頃は同じように過ごしていたのに、相手はどこからそのような行為に興味を持ったのか。なぜそれをしたいと思ったのか。それは私にとっては経験したことがない謎です。だから聞いて、知らない世界を教えてもらうのです。

ただし11分目からは自分の意見を解放して「その考え方はここが違うのでは」「こういう軌道修正ができるのでは」と話すでしょう。

「聞く」とは、未知を教えてもらうこと

でもこの「聞き方」を続けていると、意見を言って場を作るより聞き続けて知らないことを知り続けるほうが面白くなります。先ほどの例でいえば10分間を過ぎたあとも「もっと聞いてみたい」という興味が先に立って、結局、意見を言わなくても済んでしまうのです。

今までの聞き方では「相手に気持ちよく話をさせる」「信頼させる」という、どこか上から目線のものが多いと感じます。でも本来は「話をしてもらう」「知らないことを教えてもらう」という姿勢が正しいのではないでしょうか。上から目線で「こっちがコントロールしてやっている」という意識が透けて見えると、人は本音を話そうとは思いません。自分が話し手になった状態で想像するとわかりやすいでしょう。

年齢の上下、所属、性別、人種や国籍などに関係なく、相手が自分の知らない情報を持っているなら教えてもらう。教えてもらうために3つのコツを意識して使ってみる。その「聞き方」が一番シンプルで、スムーズな人間関係を構築できると考えています。

『人生が変わる会話術』(ごきげんビジネス出版)

「聞き方」メソッドをまとめて2016年8月に発売。現在まで「外国人パートナーにも応用できた」「合コンでもこの方法が使えた」など星5つのレビューを連発。2017年5月にはAmazon有料Kindle月替わりセールに選ばれ、全カテゴリー中27位の最高位を記録した。このメソッドのレクチャーとワークを行う通算18回目の聞き方セミナーを10月末に開催。

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