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妊娠初期の止まらない不安を「安心」に変えてくれたのは、あの2人だった

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赤ちゃんの袋が見えますね」

内診室で、カーテンの向こうでお医者さんが穏やかにおっしゃいました。

嬉しくて嬉しくて声も出ず、ほうっとため息のように息を吐いたことを今でも覚えています。

入籍して数ヶ月後、私は妊娠しました。

ずっとずっと子供が欲しかった私は、嬉しくて仕方ありませんでした。

この日、病院に行くまで、検査薬を何本使ったか分かりません。それくらい待ち望んだ妊娠でした。

しかしこの時は、まだ心拍も確認できないほど初期の段階でした。

「心拍の確認が必要ですので、また後日いらしてください」

そう言われ、初めてのエコー写真を手にほくほくと帰宅しました。

夫もとても喜んでくれて、まさに幸せいっぱいでした。

しかし。

少しずつ少しずつ、不安が膨らんでいきました。

「心拍が確認できなかったらどうしよう…」

「流産してしまったらどうしよう…」

ちょうど初期流産についての記事を読んでしまったこともあり、私はどんどん悪い想像に飲み込まれていきました。

よせばいいのにインターネットで初期流産の兆候などを調べては「自分には当てはまらない」と安心してみたり、逆に「これってもしかして当てはまる?」と更に不安になったりと、完全にドツボにはまってしまいました。

やがて不安からなのかホルモンの関係なのか悪魔にもうなされるようになり、心身共にへろへろになっていきました。 関連記事:妊娠して心配性が加速した私。「トキソプラズマ症がとにかく怖い!!!」病に

そんな不安で溺れていたある夜、夢を見ました。

私は見慣れたお仏壇の前にいました。

そしてその前には2枚の座布団が敷かれ、父方の祖父母が溢れんばかりの笑顔で座っていました。

祖父は10年以上前に、祖母は5年以上前に亡くなっています。

その2人が目の前にいるのです。

私がびっくりしていると、祖母が言いました。

「あなたが生まれる時、『ああ、初孫が産まれるんだ!』と思ったのよ」

その言葉に、祖父は隣でうんうんと頷いていました。

生前から祖父母は穏やかな人達でしたが、目の前にいる二人は生前以上ににこにこしてくれています。

私は口を開きました。

『私が産まれて、嬉しかった?』

そう質問したかったのです。

ですがいろいろな感情が溢れ、涙がこぼれそうになり、声が震えそうになりました。

祖父母が亡くなった時、私は幼かったこともあり、不義理を働いていました。

ずっとそれがうしろめたかった。

その2人が私の顔を見てにこにこと嬉しそうに笑いながら、目の前にいるのです。

私が産まれた時のことを、嬉しそうに話してくれたのです。

口を閉じて、泣き顔を見られたくないと顔を背けたその瞬間、目が覚めました。

起きた私は少しの間呆然としていました。

そして先に起きていた夫に「亡くなったじいちゃんとばあちゃんが夢に出てきた」と伝えた瞬間、涙がぽろぽろと溢れました。うれし涙です。

夫は私の話を聞きながら抱きしめてくれました。

「おじいちゃんとおばあちゃんが見守ってくれてるんだね」

そう言われて、私は涙でぐしゃぐしゃになりながら何度も頷きました。

泣きながら、

「お腹の子は大丈夫だ。きっと大丈夫だ。じいちゃんとばあちゃんが守ってくれている」

とひどく安心しました。 関連記事:検診のたびに「心臓は動いていますか?」流産を経験すると不安が消えない

この時のお腹の子が、もうすぐ1歳になります。

妊娠中も出産も順調で、産まれてからも大きな病気もなく、ごくごく飲んでもりもり食べて、よく笑い、よく泣いて、すくすく育っています。

「祖父母に抱っこして欲しかったな」と思いますが、この子を守ってくれているのは2人だと思っています。

私はあの時見た夢を一生忘れないと思います。

じいちゃん、ばあちゃん、あの時は不安を拭ってくれてありがとう。

これからも頑張るね。

著者:大福餅

年齢:23才

子どもの年齢:0歳11ヶ月

我が子の太ももとほっぺたを触らずにはいられない専業主婦です!

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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