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灰色ロジック、KOTORIとのツーマンで追いつけ追い越せの快進撃幕開け【MASH FIGHT!】ファイナルマッチ出演も決定

灰色ロジック、KOTORIとのツーマンで追いつけ追い越せの快進撃幕開け【MASH FIGHT!】ファイナルマッチ出演も決定

 9月18日に2ndミニアルバム『人のゆくえ』をリリースした灰色ロジック。今作を引っさげたツアー【2nd mini album『人のゆくえ』リリースツアー2017】の一環として、10月29日 つくばPARKDINERにてKOTORIとのツーマンライブ【灰色オーケストラ vol.7 】を開催した。

その他のライブ写真など(全33枚)

<言葉を明確に聴かずとも、両バンドが良きライバルかつ相思相愛という事が体感できた>

 リリースと併せて開催されたTSUTAYA LALAガーデンつくば店でのインストアライブが、台風18号の影響で半田(vo,g)1人による“完全生音ライブ”となったことも記憶に新しいが、地元ライブハウスでのツーマンという彼らにとっての大一番も、またもや台風22号の影響で大雨大風の中開催された。

 バンド結成当初から友好関係のある、謂わば“盟友”と呼ぶに相応しいKOTORIとのツーマン。普段活動拠点としている地元ライブハウスでのツーマン開催への想いや、KOTORIという盟友への想い、その言葉を明確に聴かずとも、この1日のそこかしこに答えが散りばめられており、時間がすぎればすぎるほど両バンドが良きライバルかつ相思相愛という事が体感できた。

<完全に今、灰色ロジック仕上がってるなって思います>

 様々な思いが渦巻く会場に先陣を切って火を灯したのは、KOTORI。横山(vo,g)が「二日酔いです。」と自身のツアーも順調なことを匂わせつつ「頑張ります。よろしくお願いします!」と一言添えて「ラッキーストライク」でライブをスタート。声が思うように出ずに苦しい表情を見せる場面もあったが、リアルな生活の一部を歌うKOTORIの歌詞と妙にマッチしており、魂が揺さぶられる感覚を覚えた。「今日は振り切っていきます。声が出たらラッキー!」と3曲目の「Blue」が始まる頃には調子も右肩上がりで、会場に集った観客をBPM190(音源はBPM182、ライブではBPM190を超える時も……)のビートで徐々に揺らし始めた。

 「お互いに、クソみたいなバンドやってたんですよ。三回目くらいのライブで一緒になって、そこから仲良くなって、灰色ロジックは何回もメンバー変わったけど、どの時期もずっと一緒にやってきて、完全に今、灰色ロジック仕上がってるなって思います。」と、灰色ロジックへの絶大な信頼を語った。その後も深谷(dr / 灰色ロジック)のリクエストでもある「髪が伸びたら」や、灰色ロジックの代表曲でもある「モーニング」のカバーと、“これが信頼し合ったバンドのツーマンだ! 素敵だろ?”と言わんばかりの楽曲群で畳み掛ける。

 前述した通り、言葉を明確に聴かずとも「トーキョーナイトダイブ」、「ジャズマスター」、「素晴らしい世界」、「19歳」と曲を重ねる毎にこのツーマンへの熱量や“共に歩んでいこう”という純粋な気持ちが、ステージングにも歌にも表情にも現れていた。KOTORIの最新作『kike』のオープニングタイトル「kaze」をラストにチョイスするのも、この日に限って言えば灰色ロジックへのバトンとも取れる。青臭く熱苦しい友情ドラマのようなセットリストで、KOTORIはステージを後にした。

<共に居酒屋にでも来たかのような感覚>

 KOTORIのステージを観て面を食らい落ち着かない様子の灰色ロジックの面々だったが、ステージに立てば主役は自分達。しっかりとKOTORIからのバトンを受けとり今作『人のゆくえ』から「海よりもまだ深く」で、観客の心を一掴み。ズッシリと地に足をつけたドラム、ねっとりと絡みつくベース、カラッと乾いたクリーントーンに、湿っぽく粘りのある歪みのギターによる3ピースながらも様々な表情を見せる演奏と、半田(vo,g)の素直で優しい歌声をもってして、観客を灰色ロジックの魅力で包み込んだ。「KOTORI、灰色ロジックツーマン来てくれてありがとうございます。最後までよろしくお願いいたします。」と添え、リード曲「モーニング」、本ツアー中に半田自身が感じたことを綴った新曲「知らない街」、アルバムのエンドタイトル「空の瓶」、「僕のこと」と披露した。

 KOTORIと彼らの共通点の1つとして、リアルな生活の一部を重ねた歌詞が挙げられる。それぞれの価値観や生活感がダダ漏れな歌詞を浴びていると、彼らと共に居酒屋にでも来たかのような感覚に襲われる。観客が入り込む余白を作り上げ、心地よい“一体感”を産み出しており、聴けば聴くほど、見れば見るほどその“一体感”は強くなっていた。

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