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【lynch. インタビュー】“CREATURE”は自分の中に潜む怪物

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夏の野音もソールドアウトと絶好調のlynch.がニューシングル「BLØOD THIRSTY CREATURE」を発売する。ライヴを見据えた刺激的で攻めの曲が揃った本作を携え、全国ツアー、そして初のアリーナ公演である幕張メッセへと照準を定めていく。
L→R 悠介(Gu)、晁直(Dr)、葉月(Vo)、玲央(Gu) (okmusic UP's)
──ニューシングル「BLØOD THIRSTY CREATURE」はlynch.らしいヘヴィさがありつつ、ダークで追い詰められていくようなホラー的な怖さも感じられたのですが、今作はコンセプチュアルな作品なのでしょうか?
葉月
「特にコンセプトを立てたわけではなく、怖さとかホラーテイストを盛り込もうとは考えてなかったですね。ただ、過激な感じにはしたかった。激しいだけではなく、刺激的で勢いのあるものにしたいとはざっくりと思っていました。」
──タイトルは“血に餓えた怪物”という意味ですが、それはバンパイア的な怪物なのか? それとも人間の中に潜む怪物というニュアンスですか?
葉月
「人間の中に潜む怪物の話です。っていうか、僕の中ですね。3曲目の「THE WHIRL」は2005年の作品(『underneath the skin』)で発表した曲を新たにレコーディングしたものなんですけど、「BLØOD」と「CREATURE」は僕自身のことを歌った曲なので。」
──今作にはどんなlynch.が表現されていると思いますか?
玲央
「僕の中では過激というより、攻撃的という言葉がしっくり来ますね。前作『SINNERS-EP』はミニアルバムということもあって、自分たちの良さをギュッと集めた感じだったんですが、今作はライヴ映えする曲が多いし、攻めに転じているニュアンスを受け取りました。「THE WHIRL」は曲調的には暗めでスローな曲ですが、テンポが速くてギターが歪んでいる曲だけが攻めではないと思うので、そういう意味でも攻撃的だなと。」
悠介
「ライヴに特化した今後のlynch.の軸になってくれるシングルだと思います。「CREATURE」のようなテイストの曲をリード曲に選ぶことは今までなかったし、そういう意味でも玲央さんが言うように攻めていると思います。」
晁直
「冒頭でおっしゃったゾクゾク感とか恐怖感、鬼気迫る要素は僕自身、「CREATURE」の原曲を聴いた段階から感じていました。こういう要素を持った曲は今までもあったけれど、それが突出しているのかなと。」
──さっき“自身の中に潜む怪物”という話をしてくれましたが、歌詞を書いた時の想いというのは?
葉月
「最近、若かりし頃の自分の考え方、振り切り方はとんでもなかったなと思ったことがあったんです。バンドで飯を食っていくって決めた時、授業を聞いている時間がもったいないと思ったから高校を中退したんですよ。当然、周りからは成功は難しいって言われたけど、“だったら野たれ死ぬからいい”って。その頃の勢いや爆発力はすごいものがあったなと思うんですよね。今考えると甘ちゃんだったけど、当時のなりふり構わず進もうとする姿勢は、今もライヴの景色、空気を支配しているんじゃないかと。若い頃の無謀な意志こそが僕の中の“CREATURE”であり、今もその怪物と一緒にやれていると思うんです。」
──なるほど。「CREATURE」には“猛毒”とか“感染症”という言葉が出てくるので、快楽的な曲に思えて怪物に侵食されていくゾクゾク感を覚えたんですよね。
葉月
「僕自体が猛毒であり、ファンの人たちを侵食していって、次の世代のミュージシャンになる子たちにもどんどん波及していくというイメージですね。」
──lynch.が伝染していくような? となると、英詞の1曲目「BLØOD」ともつながっているんですか?
葉月
「あとからつなげました。最初は誰かに憧れて誰かみたいになりたいと思ってバンドを始めたんだけど、20代後半でそれは無理だということに気が付いたんですね。これは“誰も僕にはなれない”という意味の“BLØOD”ですね。」
──「CREATURE」のミュージックビデオがどんな映像に仕上がっているのかも楽しみです。
玲央
「過去のMVをひと通り観ている人が観ても“おっ!”と思うようなフックのある映像になっていると思います。」
悠介
「初めて一緒に組む監督さんということもあり、新しくてスタイリッシュな感じになっていると思います。」
──では、今作のプレイで挑戦したことはありますか?
葉月
「(晁直に)カウベルじゃない?」
晁直
「「CREATURE」の曲調とカウベルのギャップは面白いと思います。先日ラジオでオンエアしたら“怖い曲だけど、かわいい音がしてる”って感想をもらいました(笑)。」
悠介
「僕は特に新しい試みはないんですが、葉月くんからの要望で「CREATURE」では久々にワーミーペダルを使ったフレーズを取り入れてます。刺々しさ、荒々しさを感じさせる音作りを考えつつ、今はヘッドホンで聴く時代なので「THE WHIRL」では広がりのある音を意識しました。」
玲央
「僕も特別なことはしてないですが、3曲ともライヴを意識しました。ギターの本数を増やして被せるよりもライヴの印象とあまり遜色がないようにして。」
──10月20日から全国ツアーがスタートし、MUCCとの対バンライヴ、カウントダウンライヴと年内は盛りだくさんで、2018年の3月11日には幕張メッセでの13周年記念公演が控えていますね。
玲央
「前のツアーと比べたら会場が倍近い大きさになっているんですが、熱量的には変わらずに当面の目標である幕張メッセまで走っていけたらいいなと思っています。」
悠介
「リリース前にツアーがあるので曲が身体に馴染んでいない箇所もあると思いますが、ノリやすい曲ばかりだし、夏のツアーとは違うものを観せるので楽しみにしていてください。」
葉月
「MUCCとの対バンはトリビュート盤に「茫然自失」という曲で参加させてもらったので、その曲をライヴで聴ける唯一の機会ですね。僕らはいつも12月27日に周年ライヴをやっているんですが、今年はカウントダウンがそれに当たるので、普段は観れないlynch.が観れると思います。幕張メッセは初のアリーナであり、13年やってきてここまでこれたっていう、集大成になるので絶対来てほしいですね。」
晁直
「今までで一番でかい目標です。ぜひ来てください。」
取材:山本弘子
シングル「BLØOD THIRSTY CREATURE」
2017年11月8日発売

KING RECORDS

【数量限定生産盤(Blu-ray付)】

KICM-91812 ¥6,667(税抜)

※特殊パッケージ仕様、フォトブック付属、

  オーディオコメンタリー(副音声)

【初回限定盤(DVD付)】

KICM-91813 ¥5,000(税抜)

※特殊パッケージ仕様

【通常盤】

KICM-1812 ¥1,389(税抜)

ライヴ情報
『TOUR’17「THE BLØODTHIRSTY CREATURES」』

10/20(金) 東京・EX THEATER ROPPONGI

10/31(火) 愛知・名古屋DIAMOND HALL

11/04(土) 大阪・なんばHatch

11/12(日) 静岡・浜松窓枠

11/19(日) 福岡・DRUM LOGOS

12/01(金) 宮城・仙台RENSA

12/02(土) 新潟・LOTS

12/09(土) 香川・高松オリーブホール

12/10(日) 広島・CLUB QUATTRO

12/16(土) 北海道・札幌PENNY LANE 24

『COUNTDOWN LIVE「2017-2018」』

12/31(日) 愛知・Zepp Nagoya

『葉月単独公演「奏艶」』

12/23(土) 東京・品川インターシティ ※2公演

『lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS-』

3/11(日) 千葉・幕張メッセ国際展示場
lynch.
リンチ:2004年8月、葉月と玲央と晁直の3人で結成。同年12月よりライヴ活動をスタートさせ、06年に悠介、10年に明徳が加入し現在の5人となり、6年にわたるインディーズでの活動にも終止符を打つ。11年6月、アルバム『I BELIEVE IN ME』でメジャー進出。その後もコンスタントに作品を発表し、ライヴ活動を続けるが、16年にメンバー脱退により活動を自粛。17年4月の新木場STUDIO COASTでのライヴで活動を再開し、同年5月に5人のゲストベーシストを迎えたEP『SINNERS-EP』を発表した。

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