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ACID ANDROID、ライブ&ニューアルバム試聴会が大盛況

ACID ANDROIDが10月27日(金)に渋谷WWW Xにて 『ACID ANDROID LIVE 2017 #2』を開催し、その終演後に行われた試聴会にてニューアルバム『GARDEN』の全収録曲が世界最速で披露され、11月24日(金)より全収録曲が配信スタートとなるアルバムの全貌が明らかとなった。
10月27日(金)@渋谷WWW X (okmusic UP's)

今回収録されるのは全9曲。yukihiroが全ての楽曲のシーケンスとMIXを手がけ、「roses ver2」「ashes ver2」「the end of sequence code ver2」においては既に配信されている音源とは異なるMIXで収録されている。前作での攻撃的とも言えるインダストリアルな側面が影を潜め、80年代ニューヴェーヴの影響を色濃く反映した、ACID ANDROIDの新たな局面が浮き彫りになっている。ACID ANDROIDの深淵が色濃く投影されたこの作品から、留まることなく常に新しく移り変わり、そして一瞬たりとも同じ姿を見せないyukihiroの原点を垣間見ることができる。

また、試聴会にて披露された「roses」MVフルver.も解禁された。何度も繰り返される映像にひんやりとした感じが漂うこのMVは、CS等でもO.Aが決定しているのでお見逃しなく。
『ACID ANDROID LIVE 2017 #2』 10月27日@渋谷WWW Xライブレポート

ほぼ定刻、会場が暗転すると、反復するシーケンスが打ち鳴らされる。機械を制するようにビートを刻んでいく山口大吾(Dr/People In The Box)と、黙々とリフを重ねていくKAZUYA(Gt/Lillies and Remains)。フロントに立つ細身の中性的なシルエット、颯爽と登場したyukihiroはケーブルを鞭のように捌き、口角に対し直角になるようにマイク構えた。

L’Arc-en-Cielのドラマー、yukihiroのソロプロジェクトACID ANDROIDが10月25日、渋谷WWW Xにて海外公演を含む『ACID ANDROID LIVE 2017 #2』の初日を迎えた。

重厚なギターの壁とデジタルなビートを武器にしていたACID ANDROIDは、現在の3人体制でのライヴに移行して以来、そのサウンドと楽曲を大きく進化させてきた。ねっとりと轟くベース音とアーシーに響く電子音。音数は多くないが緻密であり、無機質であるのに不思議と冷たさを感じない音像。そんな現在のACID ANDROIDを存分に魅せつけたライヴだった。

のたうち回るようにうねる「gamble」、地を這っていく「double dare」。聴感上の低音よりも体感的な重さがずっしりとくる。丁寧に作られたシーケンスと生バンドがもたらすグルーヴ。山口の図太く、迷いのないスネアのショットがデジタルとアナログの狭間を差配し、押し引きの明確なKAZUYAのギターは、ときに荒々しく、ときに優しく歌に寄り添っていく。

そして、yukihiroの放つ、フロントマンとしての凄まじいほどの存在感である。一切喋らず、躍動感とは掛け離れたステージ上の佇まいは狂気性と神々しさが介在する。目の周りを青く塗り、眼光炯々とした異相でマイクを操る。獲物を狙うかのごとくフロアに向けてシャウトする。胸の下まで伸びた長い髪は、毛先まで張り詰めた意識があるかのように乱れることは決してないが、ライトに照らされてさまざまな色に変化し、空気をはらみながら肩から滑り落ちていく様は、息をのむほど美しい。天を仰ぐような素振りも、指輪を直す仕草も、その所作ひとつひとつが見惚れるほど美麗だ。

ニューアルバム『GARDEN』から新曲が披露される。シンセとストリングス、リズムの合間を縫っていくようなギターが印象的であり、どこか和情緒を感じられるメロディが乗る。無機質なトラックをどこか浮遊感溢れる歌声が包んで夢幻世界へと誘う。yukihiroの日本詞ヴォーカルは英詞よりも丁寧で優しく耳に届いてくるように思う。これまであまり感じたことのない人間らしい部分を感じた場面であった。

相反して、ACID ANDROIDの狂乱を見たのは中盤だ。ミディアムテンポの曲が続き、ゆったりとした空気に包まれた矢先、不意を突くように「unsaid」になだれ込んだ。ステージ後方の黒いカーテンが開くとスクリーンが現れ、映像が映し出される。幾何学的に重なっていくリズムとフレーズに合わせて、散っていく火花、蠢めく泡……。それはどこか不穏な空気を作り出していくようであり。映像を制作したのは、downyのzakuro。今回が初コラボだというが、ACID ANDROIDとの相性は抜群だ。音と映像が呻きをあげる異常なまでの飽和が次々と襲いかかってくる。イントロで新曲かと思ったほど印象が異なった「chill」。空虚を衝きながらどこか開放的にも感じるアレンジは、現在のACID ANDROIDだからこそ成せたものだろう。

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