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LM.C、2度目の全国ツアー2017閉幕!スプリングツアー2018開催決定

LM.Cが2016年に結成10周年を迎え、2016年末12月21日にはおよそ2年ぶりとなるアルバム『VEDA』をリリースした。そのアルバム『VEDA』を引っさげて、2017年に2度の全国ツアーを行ってきた。その後半戦となるツアー『TOUR 2017「The Never-ending Veda」』のファイナル公演が10月24日、赤坂BLITZで行われた。
10月24日@赤坂BLITZ (okmusic UP's)

全ては巡り、廻っている。だからこそ、LM.Cは今ツアーに『TOUR 2017「The Never-ending Veda」』というタイトルを冠したのだろう。「いよいよ『VEDA』のツアーもこの曲で終わりです。終わりを始めようぜ。次へつながるように、やべぇ終わりを始めようぜ!!」今宵のライヴにおいて、ここぞの鉄板曲「The BUDDHA」を最後の最後に歌い始める前。フロントマンであるmayaが叫んだこの言葉は、とても印象的だった。全てが巡り、廻っているものである以上、あらたな未来へと向かうために、LM.Cはここでひとつの終わりを迎える必要があったに違いない。そして、このツアーではかえすがえすも彼らにとっての『VEDA』というアルバムが、とても意味深くまた意義深い作品にもなったという事実が、あらためて炙り出されることになったのも興味深い点だった。振り返ってみれば、音楽的な面での拡張と深化を遂げると同時に、歌詞世界の面でもより真理に近い説得力のある言葉たちを凝縮することに成功した、彼らの最新アルバム『VEDA』が発表されたのは、実に2016年末のことにまでさかのぼる。以来、2017年に入ってからのLM.Cは春に『TOUR 2017「VEDA」』でひとしきり全国を廻ったあと、今秋には再びこの『TOUR 2017「The Never-ending Veda」』を敢行することとなり、“二廻り目”の旅でさらに純度の高まったパフォーマンスを各地にて繰り広げていくことになったわけだ。 「せっかく作ったアルバムなのに、出して1回だけでツアーが終わっちゃうのって、なんかもったいない気がしちゃって。来てくれる人たちにしても、2回観た人は2回目ならではの楽しみ方も出来るだろうし、我々自身も2回やって初めて見えてくることっていうのがきっとあると思うんですよ。つまり、最終的には皆がハッピーになれるわけじゃないですか。今度のツアーでは、よりたくさんのものを吸収しながら『VEDA』の世界を皆で楽しんでいきたいですね」ギタリストであるAijiは、今回の2巡目ツアーを前にしてこのような発言をしていたのだが、実際のところその思惑は完全に吉と出たとしか言いようがない。

なお、そもそも論的に『VEDA』というアルバムのタイトルについても少し解説をしておくならば、これは知識・聖典・天啓などの意味を持つ古代インドのサンスクリット語にあたるのだとか。故に、アルバム全編にわたって仏教的なエッセンスがちりばめられている点がひとつの特徴ではあるものの、何もこれは宗教としての仏教にフォーカスをあてたものではなかったという。むしろ、mayaがこれまでLM.Cを通じて発信し続けてきたメッセージや、maya自身の内に在る人生観が、「たまたま原始仏教と呼ばれているものとリンクしていることに気が付いた」結果だったのだそうだ。かくして、今回のライヴでもバックドロップには『VEDA』のアートワークにも使われていた曼荼羅があしらわれており、そればかりか開演前から場内にグングル(インドの鈴)の音が響き渡っていたあたりも、なかなかに乙なことしきり。また、いざ開演してみればアッパーでハードエッジな「CHAKRA」、ルーズにしてデカダンなロックンロールチューン「阿修羅」など攻撃力の高い楽曲たちがまずは次々と打ち放たれ、一転して中盤ではシューゲイザーの要素をLM.C流の手腕で昇華してみせた「Phobia」や、Aijiの奏でるブルージーな味わいのギターと、mayaの切なる歌が秀逸なる感動を醸し出した「Kiss me?」などが、前回ツアー時よりも数段ブラッシュアップされたかたちでパフォーマンスされることに。と同時に、冒頭でも触れた「The BUDDHA」がこのツアーを締めくくる楽曲として選ばれていたのも非常に頷ける展開で、ある種LM.Cにとって昨今1年弱の総括が、そこには凝縮されていたと言っていい。

さて。なんでも、既に彼らは水面下で新曲の制作も開始しており、2018年春にはあらたな1歩としての『LM.C Club Circuit’18 -Spring-』も開催決定したとのことだが…。要するに、ひとつの終わりを経たLM.Cが、ここからまた次へと巡って行くことは絶対的に約束されているのだ。

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