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イカニンジンってなに?それっておいしいの?福島名物「イカニンジン」をフカボリしてみた

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イカニンジンという料理、ご存じですか? 福島県の郷土食で、県中央部にあたる「中通り」と呼ばれる地域のもの。この中通りでも北部のほうの料理です。

今では年中食べられていますが、特に欠かせないのがお正月。「三が日の食卓には必ずあるもの」という声は、中通りの人々からよーく聞かれました。シンプルな名前のとおり、材料はイカとニンジンのみ。しかしこのイカというのは……

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スルメなんです。あぶっただけで立派な肴になるスルメですが、料理に使ったことある人は少ないでしょうかね。

福島の中通りから山あいの地方には、魚介の乾物を使った料理が多く残っています。スルメや身欠きニシン、干し貝柱などの乾物は保存がきいたので、遠くから運ばれて貴重なタンパク源として活躍してきました。物流が豊かになった今も、郷土の味として愛され続けています。

さてこのイカニンジン、スルメさえあれば簡単に作れるんですよ。何よりお酒のアテにいいんです! 日本酒好きならぜひ一度お試しあれ。

早速作ってみましょう! 今回は2人前として ニンジン(中ぐらいの大きさ)1本 スルメ(胴の部分のみ)1枚

を用意してください。

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ニンジンは皮をむいて細切りに。スライサーでもOKですよ。スルメも同じぐらいの細さに切ります。だいたい2㎜程度の幅にしてください。

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スルメはキッチン用はさみを使って細切りにしていきます。ここはちょっと根気よく、ゆっくりと細さをそろえて切っていきましょう。

※スルメの足の部分は使いませんので、あぶるか炒って、おつまみにどうぞ。そのままでもいいし、七味とマヨネーズで食べるとうまいもんですよ。

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切ったスルメはボウルなどに入れ、お酒を大さじ半~1ぐらい入れて、全体をあえて水分を含ませておいてください。なので、先にスルメを切って酒をふり、そのあとにニンジンの細切り……という順番がおすすめです。

調味料づくり

使用する調味料は3つだけ! 分量はそれぞれ 醤油 大さじ3 みりん 大さじ2 酒 大さじ1

になります。

先のニンジン、スルメ、調味料すべてを密閉できる袋に入れてください。

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中の空気を抜いて口をしっかり閉めたら、よーくもんでいきましょう。全体が混ざり合うようにしっかりと、30秒ほどは時間をかけて。

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これで工程は終了です。冷蔵庫に入れて、最低でも3時間は寝かせてください。もし時間が許すならばひと晩~1日置くと、味がこなれてうまいんですよー。現地では「2~3日は置く」という人も多いです。

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辛いのが好きな人は、寝かせるときに唐辛子を1本しのばせるのもおススメ。

また優しい味わいにしたい人は、調味料の「醤油、酒、みりん」を一度合わせて鍋に入れ、ひと煮立ちさせてからイカニンジンを浸けてください。アルコールが飛んで、より食べやすくなります。

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ひと晩置いたものが、こちらです。おお、ほどよくスルメのうま味と香りがニンジンに移ってますねえ……また明日の“進化”も楽しみだ。どんどんコクが増していきますよ。

※4~5日目安で食べきってください。保存はずっと冷蔵庫で!

ちなみに醤油、酒、みりんの配分は各家庭で違うんです。塩気を弱くしたければ醤油を少なめに、甘いのが好きならみりんをたっぷり、そういう調節を自分なりに考えるのも楽しいものですよ。取材した県人の中では「ざらめを入れてこってり甘く仕上げる」という人もいました。郷土料理は、人の数だけ味があり

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さて以前に私、『にっぽんのおにぎり』という本を書いたんですよ(いきなり宣伝っぽくなってスミマセン)。「1つの県を1つのおにぎりで表してみよう」というコンセプトで作ったんですが、福島県はこのイカニンジンを細かく刻んでごはんと混ぜ、にぎってみました。実際これ、やってみるとうまいんですよー。ぜひお試しください!

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最近ではポテトチップスで「いかにんじん味」なんてのも出て話題になりましたね。食べてみましたが、うまいことスルメ感が活きてておいしかったですよ。

福島の人々が愛するイカニンジン、ぜひ作ってみてください!

※この記事は2017年10月の情報です。

執筆・撮影:白央篤司

白央篤司

フードライター。雑誌『栄養と料理』などで連載中。「食と健康」、郷土料理をメインテーマに執筆をつづける。著書に「にっぽんのおにぎり」「にっぽんのおやつ」(理論社)「ジャパめし。」(集英社)がある。 facebook:atsushi.hakuo ブログ:独酌日記

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