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聞き上手は、相手との「共通点」を“探さない”――ライター・丘村奈央子の「聞き方」講座

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常識を打ち破る、新しい「聞き方」を

仕事でもプライベートでも、欠かせないのは他者とのコミュニケーションです。会話での「聞く」をもっと磨けると提案しているのがフリーライターの丘村奈央子さん。前回に引き続き、今までの聞き方を変える秘訣の第2回をお届けします。

丘村奈央子

1973年長野県生まれ。広告営業職の正社員、編集職の派遣OLを経て2010年にフリーライターとして独立。現在は一般企業、制作会社、出版社からテキストや書籍のライティングを請け負っている。2016年8月に電子書籍の自著『人生が変わる会話術』を刊行。

ライターサイト

コツ2:相手の共通点をあえて探さない

1つめのコツは「時間を区切る」でしたが、2つめのコツは「共通点を探さない」ことです。

私も過去に聞き方やコミュニケーションについて知りたくて、いろんな本を読んだり話を聞いたりしました。そこでよく挙げられるのが共通点を見つける方法です。でも、よく考えるとこれは非常に難しいのではないでしょうか。

下の図を見てください。f:id:k_kushida:20171025123339p:plain

AさんとBさんがいる場合、AさんとBさんは生まれ育った環境、考え方、経験のほとんどが違うはずです。膨大な個人経験の中で相手と共通する領域はほんのわずか、この図のグレー部分でしかありません。実際はもっともっと狭いでしょう。

共通点を探して共通点だけを頼りに会話すると、このグレー部分だけで会話を展開させることになります。私はこの事実に気づいたとき「ムリだ!」と思いました。応用できる範囲は狭すぎてほとんど神業です。会話に苦手意識がある人ほどハードルが上がり、話題はすぐ尽きてしまいます。

そこで注目したのが、図の白い部分です。両者が共通していない領域ならまだ広大に残されています。私はこちらの領域を使って会話を進めようと考えました。

具体的な行動としては「共通点を探さない」。つまり相手と自分の間にある「謎・違い」を探して質問すればいいのです。

違いと謎に注目して進めてみよう

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出身地が違うなら、どんな場所か聞いてみる。持ち物の趣味が違うなら、なぜ選んだのか聞いてみる。共通していない領域=自分が知らないことです。知らない領域について積極的に「聞く」をくり返せば、会話になります。

聞き手に回ったままだと損だと考える人もいるかもしれません。話し手になってアピールしたほうが、自分を知ってもらいやすいと感じる人もいるでしょう。でも繰り出した質問に個性は出ます。どんな質問をするかでも「あなたらしさ」を滲ませられるのです。

たとえば新しいスマホを見たとき、ある人は「どこのキャリアか」を謎と考えるかもしれません。別の人は「なぜこの色にしたのか」を謎と思う可能性もあります。人によっては使い勝手や料金が気になったり、子どもへの与え方が気になったり、ポイントが分かれます。さまざまな謎の中で何を聞くかで、十分個性が出て相手に伝わります。

この「聞き方」を続けていくと、自分とは違う領域をたくさん持った人と話すのが面白くなります。聞くことで新しい知識が増え、新しい考え方を教えてもらえるからです。初対面でも物怖じすることなく、楽しんで「聞こう」と思えます。

もちろん、1つ目のコツである「時間を区切る」も併用してください。自分にとって無理のない時間内で、楽しく聞き手になりましょう。

『人生が変わる会話術』(ごきげんビジネス出版)

「聞き方」メソッドをまとめて2016年8月に発売。現在まで「外国人パートナーにも応用できた」「合コンでもこの方法が使えた」など星5つのレビューを連発。2017年5月にはAmazon有料Kindle月替わりセールに選ばれ、全カテゴリー中27位の最高位を記録した。このメソッドのレクチャーとワークを行う通算18回目の聞き方セミナーを10月末に開催予定。

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