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警察の元潜入捜査官が語る「たたき上げ」の現実

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警察の元潜入捜査官が語る「たたき上げ」の現実

数々の事件を解決した手腕を買われ、日本警察初の潜入捜査官に任命された元大阪府警巡査部長の高橋功一氏。そんな高橋氏に「たたき上げ」の現実を聞きました。ノンキャリは警察学校からの赴任先でその後の人生が決まってしまうとか。とはいえ、その後も激務に耐えながら勤務し続けなければならないのでした。

警察官人生は赴任先でほぼ決まる

ノンキャリはスタートはみんな一緒で、警察官として配属される前に警察学校に通うのですが、この時の成績や適性で担当教官に赴任先を決められます。この時点でその後の警察官人生がほぼ決まってしまうのです。

田舎は事件なんかほとんどないから、いくら意欲があっても出世はムリなんです。その代わり、都市部の署への配属は出世コースですが激務が待っています。僕は最初、大阪府警の南警察署に配属されて勤務先は戎橋の交番。東京でいう歌舞伎町みたいなところで、毎日が事件の連続でしたね。

一番厄介なのが道頓堀に飛び込む酔っぱらい(笑)。ヘドロみたいな川に、人命救助として僕らも飛び込まなきゃいけません。でもそうやって真面目に勤務してると、上司が評価してくれて、昇任試験などに受かるとそこで初めて捜査に関わることができるのです。

潜入捜査官の時は胃に穴が2回

とはいえ、捜査班に配属されるとさらなる激務が待っています。5~6人で班を作って捜査に当たりますが、メンバーが完全に揃っている班などありませんでした。各班1人は自律神経失調症になる人や胃潰瘍で入院する人が出るのです。

むしろ逆に全員揃っているような班だと「お前んとこ仕事してないやろ?」ってバカにされます(笑)。その部署では相当鍛えられました。だって転属初日に「キミ明日から北海道やから」って飛ばされたんですよ(笑)。「原野商法の被害調書を書いてこい」と2週間、調書を取りながら稚内から札幌まで回りました。

警察には急な転属が付きもの。当日まで自分がどこの部署に行くか分かりません。そして、そこでは生きるか死ぬかの仕事を任されるんですよ。捜査官が新任かどうかなんて、勾留中の被疑者にとっては関係ないでしょう?

彼らも人生かかってるわけですから、私らも真剣にやらざるを得ないんです。もしそれがダメだったらすぐに交番に落とされます。潜入捜査官の時は胃に穴が2回開きましたね。今でも苦しかった当時の記憶が夢に出てくることもあります。

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