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ドワンゴ塩谷啓氏が明かす──アンチパターンから探る、採用担当者が読みたくなる職務経歴書って?

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フォーマットに気をつける

今回のセッションテーマは「採用担当者が読みたくてたまらなくなる職務経歴書を書くために絶対に外せない3つのポイント」。このようなテーマを掲げてはいるが、実は「読みたくてたまらなくなるポイント」というものはない。

それは応募書類自体に、価値があるわけではない。価値があるのは自分自身。つまり自分の価値を過不足なく伝えることができればよいのである。

しかしながら、損をしている書類があまりにも多い。そこで今回は採用担当者の読む気が失せる3つのポイントを紹介する。

株式会社ドワンゴ 技術コミュニケーション室 室長 塩谷啓さん

まず1つ目のポイントは「フォーマット」。

推薦状と職務経歴書はWord、履歴書はExcelというように、ファイルフォーマットが異なる場合がある。Officeが苦手な担当者だと、WordとExcelを両方開くのは辛い作業なので、PDFにまとめることをお勧めする。

それだけではない。職務経歴書は表組みを使って書かれることがほとんどだが、そこにも罠が潜んでいる。

経歴の順番は古い順に書くのではなく、新しい順に書くこと。採用担当者が知りたいのは、直近でどんな仕事をしているのかだからだ。

さらに情報は過不足なく記述すること。例えば開発環境欄に「OS:Windows7、DB:Oracle、言語:Java」と書くのではなく、この場合、OSの情報は不要。だが、DBや言語はバージョンまで詳細に書くこと。

またプロジェクトの担当分野を書く場合は、「開発」というひと言で終わらせるのではなく、そのプロジェクトのどういうパートにどのように関わり、その結果どういう貢献をして、自身が成長をしたのかを記述してほしい。

そして最後は、マクロを仕込まないこと。

実際にExcelで作られた職務経歴書にマクロが仕込まれていたら開くのを躊躇されてしまう。無用なマクロは取っておくことだ。

自己PRは正確かつ具体的に記載する

第二のポイントは「自己PR」。NGワードは「サブリーダー経験がある」「コミュニケーション能力がある」。前者のサブリーダーはどんな役割なのか具体的にわからないからだ。

もしサブリーダー経験を記載するのであれば、こういう立場でこのようなことを行ったというような具体的な内容を伝えることだ。

エンジニアにとって求められるコミュニケーション能力とは、隣のエンジニアとうまくやること。つまりわかりやすいコードを書き、コードレビューや設計について議論することができれば、それで十分。顧客との折衝能力がある、協力会社との管理の経験があるということであれば、そう具体的に書くことだ。

忘れてはならないのは、根性アピールをしないこと。体力自慢、根性自慢を求めているような会社に就職するのであればよいかもしれないが、そんなことを求めている人はいないはず。とにかく長時間労働のアピールはやめた方がよい。

さらに経験した言語やフレームワーク、ミドルウェアなどの技術用語は正確に記載すること。実際にベテランエンジニアの書類に「JAVAサーブレット」「JAVAアプレット」「JAVAスクリプト」と書かれていたことがある。こう書かれた書類に読む気が失せるのは、エンジニアならわかるだろう。
(※正しくは、Java Servlet、Java Applet、JavaScript)

課外活動についてもしっかり記述する

第三のポイントは「課外活動」について。家に帰ってまでも仕事をする必要はないという考え方もあるが、家では仕事では触れない技術に触れたり、世の中のトレンドを調べたりする時間を持ってほしい。その方がエンジニア人生を幸せに過ごせるからだ。

職務経歴書にSNSアカウントを書いていない人は意外に多い。しかし、SNSをやっていないエンジニアはほとんどいないはず。技術に関するアウトプットや興味度合いが伝わるので、SNSアカウントを記載することをお勧めする。

特にWebサービスの企業に応募するならなおさらである。Webサービスを使っていないエンジニアを採用したいとは思われないからだ。もちろん、SNSで現職の悪口を言うことなどはもってのほかだ。

ワナビーはNGワードだ(wannabe:want to beの略。なりたがっている自分があるが、本質が伴っていない人間)。例えば自己PRに「技術書を読んでいます」「勉強会に参加しています」「○○○○に興味があります(○に入るのは流行の技術、例えばディープラーニング、ビッグデータなど)」。

このようなことを書くのではなく、実際のアウトプットを記述することだ。お勧めはGitHubでの活動を紹介すること。そんなに難しく考える必要はない。

「職務」経歴書だからといって、業務で手がけたことしか書いてはいけないわけではない。趣味で作ったゲームやアプリでもよいし、完成していない未完成の状態でもよい。身の回りの課題を解決する小規模なスクリプトでもいいし、チュートリアルでもいい。

何かコードを書いて公開すると、先のワナビーから抜け出すことができる。

嘘はつかない

読む気が失せない職務経歴書とは、エンジニアが読みたくなる書類のこと。つまり、自分が採用する立場になったときに、読みたい書類とは何かについて考えることから始めてほしい。

もし「職務経歴書をワードでお願いします」「手書きでお願いします」と言われたら、それはエンジニアが読まない会社の可能性が高いので、応募を考え直すことをお勧めする。

そして最後に嘘をつかず、自信を持つこと。自信がないからコミュニケーション力やサブリーダー経験をアピールしたりする。これまでの経験の中で、自信を持てることはあるはず。

今までやってきた仕事でどんな困難があり、それをどのように解決したか、自己PRとして自信を持って書いてほしい。嘘は必ずバレるので、書かないこと。

ぜひ、これらのことを参考に職務経歴書を作成してほしい。

●塩谷氏の講演資料:Three points to write resume that recruiters will want to read

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