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【BIGMAMA ライヴレポート】 『BIGMAMA in BUDOKAN』 2017年10月15日 at 日本武道館

 日本武道館に響く、息の合った美しく力強いバンドアンサンブル、楽曲を豊かに彩るストリングス、想いと感情をたっぷり乗せた金井政人(Vo&Gu)のヴォーカル、そして会場中の観客が合わせる大きな歌声。ライヴ後半、その全てが重なり作り上げた「ファビュラ・フィビュラ」の壮大な世界観に包まれていると、僕は“これこそがこの曲の完成形なのではないか?”と思った。いや、なんなら曲を作る際、すでにこの画が見えていたのでは? そして、この場所で演奏されるのは必然だったのでは?とさえ思った。
 (okmusic UP's)

 10月15日、初の日本武道館単独公演『BIGMAMA in BUDOKAN』を行なったBIGMAMA。現メンバーになって10年。ここまで積み重ねてきたキャリアとこれまで生み出してきた楽曲を惜しみなく披露したこの日、5人は日本武道館をBIGMAMA色に美しく染め上げた。

 会場中がBIGMAMAのロゴ入りタオルを掲げる中、「第九」のSEでステージに登場したメンバー。ストリングス隊を従え、「No.9」でライヴが始まる。イントロに歓声が起きた「the cookie crumbles」、会場中が掛け声を合わせた「Paper-craft」といった初期の名曲、映像も効果的に使用した「Make Up Your Mind」、ミラーボールの光が場内に星空を作った「ダイヤモンドリング」など、新旧織り交ぜた楽曲で会場を幸福感で包むと、“(日本武道館が)似合ってるといいな”と照れ笑いする金井。“いきなりここに立ってるわけじゃなくて、10年間いろんなライヴをして今日があるわけで。一本一本手を抜いたことはなかったし、自分たちの音楽を信じなかった日はなかった”と感慨深げに語り、“忘れられない夜にしよう!”と始まった「alongside」の歌声は、実に逞しく力強かった。

 “ここにいる全ての人に捧げます”とスクリーンに歌詞を映してメッセージをしっかり届けた「SPECIALS」、アニメの映像とともに《僕らの愛に一点の曇りなし》と真っ直ぐな言葉を伝えた「CRYSTAL CLEAR」と、一曲一曲に、この日、この場所で歌う意味、演奏する意味を感じた楽曲たち。“もっと新しいところに連れて行くよ”と始まった「荒狂曲“シンセカイ”」や、美しいストリングスにバンドが重なりスケール感ある演奏で魅せた「CPX」、リミッターを外した僕らの楽園で会場中が歌い踊った「MUTOPIA」と、観客をBIGMAMAにしか作れない音楽世界の奥の奥まで誘うと、5人の強い結束が見える重厚なバンドアンサンブルに乗せて、金井が語りかけるように歌った「愛はハリネズミのように」で本編を終了。

 アンコールでは父の“お前が巻き込んだ人たちを絶対に不幸にするな”の言葉を胸に歩んできたバンド人生を金井がしみじみ語り、“誠実な人間、嘘をつかない人間になりたいと、心から思ってます。この歌が誰かの不幸を遠ざけることを願って”と、「We have no doubt」を熱唱。ラストは“2018年、BIGMAMAは下北沢から青山に引っ越します”とユニバーサル・ミュージックからのメジャーデビューを発表し、作りかけの新曲を披露した。

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