街のカラスに吸い殻を集めさせるユニークな吸い殻収集ソリューション「Crowbar」

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街に生息するカラスを餌付けし、街のあちこちにポイ捨てされているたばこの吸い殻を集めさせるというユニークな吸い殻収集ソリューション「Crowbar(クロウ・バー)」が、蘭アムステルダムのデザイナーチームによって開発された。

・カラスに“ご褒美”を与え、吸い殻を集めさせる

カラスは、鳥類の中で最も知能が発達していることで知られ、学習能力に秀でているだけでなく、情報や知識を仲間に伝達したり、他のカラスの行動を模倣する能力も備わっているという。

そこで、「Crowbar」は、このようなカラスの習性を生かし、カラスが吸い殻を拾ってくると、褒美として餌を自動的に与える仕組みを実装。

カラスが街に捨てられている吸い殻を拾い集め、「Crowbar」にこれを投入すると、搭載されているカメラが吸い殻かどうかを判別し、吸い殻と判定された場合のみ、カラスの好物であるピーナッツが自動的に出てくる流れとなっている。

・街の美化にカラスが貢献!?

世界全体で1年間に排出されているたばこの吸い殻は、およそ4兆5000億本。世界各地で対策がすすめられているものの、依然として、吸い殻のポイ捨てが後を絶たず、街の景観を損ない、環境にも悪影響を及ぼしているのが現状だ。

「Crowbar」は、街の生態系を構成するカラスの助けを借りることで、既存の都市インフラに影響を与えることなく、世界中どこでも導入でき、街の美化につなげられる点が秀逸といえるだろう。(文 松岡由希子)

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