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お好み焼きにはじめてマヨネーズをかけたのは「ぼてぢゅう」だった【大阪定番】

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「これが創業者の西野栄吉です。創業者からのれん分けのようにして『ぼてぢゅう』を引き継いだのが2代目で、私の父なんです」

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「これは当時の従業員さんたちです。時代を感じるでしょう(笑)」

── いかにも庶民派という感じで、良い雰囲気のお店ばかりですね。ちなみに、マヨネーズやからしといった調味料をお好み焼きにあわせたという他に『ぼてぢゅう』が起源になっていることってあるんでしょうか?

「モダン焼ですね。お好み焼と焼そばをあわせたメニューです。当店で従業員のまかないからヒントを得て始まったもので、戦後の日本の高度経済成長期、とにかく戦争で焼け野原になった町を一日も早く復興させていこうと人々が一丸になって頑張っていた。そこで、特に若い労働者の方々にリーズナブルにボリュームいっぱい食べてもらおうと生まれたものです。今やお好み焼と並ぶような大阪の定番メニューですが、我々がオリジナルだという認識でやっています」

── 時代の変化にあわせるようにして新しいメニューが生まれていくんですね。

「はい。やはりその時の時代背景や環境にあわせて『ぼてぢゅう』というブランドとしてどう対応していくかと考え続けています。何か新しいことができないかという姿勢は創業者の時代から変わっていないと思います。メニューだけでなく、業態の変化などもそうです」

新業態の柱は「焼きそば」

── 「ぼてぢゅうグループ」には「ぼてぢゅう」のほかにもたくさんの業態がありますよね。海外への展開などもしていますし、すごく幅広いイメージがあります。

「15年ぐらい前に、日本の経済がデフレに向かっていって、高いものが売れなくなってきたんですね。お好み焼専門店としての『ぼてぢゅう』を守った上で、さらに時代にあわせたチャレンジとして、低価格で満足していただける商品を作れないだろうかと考えていきました。その結果、“フードコート”という業態に注目しました」

── ああ、確かに! フードコートってリーズナブルな価格でいろいろなものが食べられますよね。

「そこで生まれたのが『ぼてぢゅう屋台』です。ファミリー向けにメニューも絞り、価格も下げようと考えていったんですが、『ぼてぢゅう』のお好み焼は作り置きするものではない。オーダーを受けてから焼かないと本来のおいしさにならないんです。でもそうすると時間がかかりすぎて、つまりフードコートに向いてないんですよ(笑)。お好み焼は弱火でじっくり焼かないといけない。火力を強くすれば早くできるわけでもないですからね。そういった課題があって、フードコートではお好み焼を提供しないことにしたんです。本来のお好み焼が作れないなら出せないと」

── なるほど、あくまでそこは妥協しないという。

「そうです。そこでお好み焼ではなく、焼そばの専門店としてスタートしたんです。焼そばって、全国にすごく個性的なご当地焼そばがたくさんあるんですよ。それを研究していく過程で、地域の食文化の深さに改めて気づいたんですね。例えば、大阪ではこれが“お好み焼”だっていう風に僕たちは言いますが、広島にいけばこれは“大阪焼”なんですよ。逆に広島では当たり前のお好み焼が、大阪からみたら“広島焼”になる。地域の食文化にはそれだけいろいろな個性がある。そこで『ぼてぢゅう屋台』でご当地焼そばを提供しはじめたんです。お客様がいろいろな地域の焼そばを気軽に食べ比べられたら面白いんじゃないかと、そう思ってメニューを徐々に増やしていきました」

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